日頃より三井住友海上をご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。

昨今、社会や経済の環境が急速に変化する中で、気候変動による自然災害リスクやサイバーリスク、地政学リスク、市場リスク等、お客さまや社会を取り巻くリスクはますます複雑かつ多様化しています。加えて、保険業法や監督指針の改正により、保険業界の構造自体も大きく変わろうとしています。このような変化の中においても、当社はMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を不変の羅針盤として、安心してご利用いただける商品やサービスのご提供を通じて、これまで以上にお客さまに寄り添い、社会の発展へ貢献していくことを目指してまいります。

2026年度より、合併基本計画で掲げた「2030年度目指す姿」の実現に向けて、従来の中期経営計画ではなく、単年度の経営計画を着実に積み上げる運営に変更いたしました。また、2026年度は、2027年4月のあいおいニッセイ同和損保との合併に向けたスタートの一年と位置づけております。合併に向けては、両社の社員がお互いを「知る」「認める」「リスペクトする」姿勢を大切にし、常に新会社を主語に、お客さまにとって何が最適かという視点で丁寧な議論を積み重ね、新会社がお客さまや社会により大きな価値提供ができるよう、準備を進めてまいります。

また、新会社が「お客さまから最も選ばれる保険・金融グループ」になるため、合併を控えるこの一年で、両社の強みをさらに磨き上げ、合併を機にその強みを掛け合わせ、さらに拡大していくことで、グループにおける国内損害保険事業の持続的成長と効率化を同時に実現してまいります。加えて、保険料調整行為や情報漏えい等の諸問題を重く受け止め、全社一丸となって業務運営や管理体制の見直し、ガバナンスの強化、ビジネスモデルの変革により一層取り組んでいく所存です。

そして、このビジネスモデルの変革に展望感を持って取り組むべく、新たに「10年後の世界観」を定めました。その中では、新会社が果たしていくべき役割として、保険本来の価値提供を高めて「お客さま・社会のリスクに挑む」、行動変容を促す商品やサービスを提供して「お客さまの選ぶを変える」、グループ一体で政策提言機能を強化して「社会の仕組みを変える」の3つを柱として示しています。全社員がこの世界観を共有し、同じ目標に向かって力を結集することで、抜本的なビジネスモデルの変革を成し遂げてまいります。

当社は、お客さまや社会へ新たな価値を提供し、社会とともに成長を続けていくために、これまで以上にお客さま本位の姿勢を追求してまいります。
今後とも、一層のご愛顧、お引き立てを賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

三井住友海上火災保険株式会社

取締役社長海山 裕