日頃より三井住友海上をご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。
また、新型コロナウイルス感染症の拡大により影響を受けられた皆さま方に、謹んでお見舞い申し上げます。

さて、当社にとって2021年度は、中期経営計画「Vision2021 ステージ2」の最終年度となります。「Vision2021」で目指す姿とした「世界トップ水準の保険・金融グループの実現」と「環境変化に迅速に対応できるレジリエントな態勢の構築」を実現するとともに、2022年度からスタートする次期中期経営計画を見据えた新たな取組に挑戦してまいります。

キーワードはSDGsです。その中でも「気候変動対策」は、損害保険事業の観点から、当社としても最優先で取り組むべき課題です。そのため、当社は気候変動リスクと向き合っていくうえで、2つのテーマに取り組んでまいります。

1つ目は、「気候変動対策で社会に貢献する」ことです。
当社は2021年4月、すべての事業領域・部門で気候変動対策を推進するため、経営企画部に気候変動対策チームを新設しました。国を挙げたカーボンニュートラルの実現に向け、まずは当社自身の業務のあり方やエネルギーの使用方法を見直すことでCO2排出を削減します。また、CO2削減に資する取組や技術への補償提供、ESG投融資の推進により、社会のカーボンニュートラルを支援します。さらに、自然災害に対する予防や、災害からの迅速な回復を支援する商品・サービスを提供することで、企業の自然災害を軽減するという役割も担ってまいります。

2つ目は、「保険ビジネスをいかにして発展させていくか」です。
損害保険会社である当社は、自然災害を含めた保険引受機能を維持する社会的責任があり、強い資本を持つことが重要です。そのため、当社は生産性向上に向け収益構造を抜本的に変革するとともに、引続き海外事業やデジタルを中心とした成長領域への投資を検討してまいります。

また、当社が取り組むべき社会的課題は、気候変動に加えて、大規模地震、感染症、地方創生、少子高齢化など多岐にわたります。当社は2020年度より、「社会的課題をDXの力で解決し、SDGsを道しるべとした共通価値の創造CSV(Creating Shared Value)を実現する」ことを標榜しています。この「CSV×DX」成功のカギがイノベーションです。

当社は、イノベーション創出のために以下3つの取組を加速してまいります。

  • 多様性の推進
    性別や国籍にとらわれずに挑戦、活躍できる環境やポストを整備
  • 人事制度改革
    社員のエンゲージメントを高め、やりがいを持って働けるジョブ型の勤務体系や若手を登用するアジャイル型組織を導入
  • カルチャー変革
    社員自ら考えて行動できる、失敗を恐れずにチャレンジできる会社になるため、ルールやマニュアルを極力減らし、過去や前例にとらわれない発想を醸成

新型コロナウイルス感染症等により世の中が大きく変わっている今こそ、当社は社員一丸となり「社会に貢献しようとする志」と「新たな価値を生み出そうとする心」でイノベーションを創出し、「CSV×DX」を実現してまいります。そして、「未来にわたって、世界のリスク・課題の解決でリーダーシップを発揮するイノベーション企業」を目指してまいります。

今後とも、一層のご愛顧、お引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

三井住友海上火災保険株式会社

取締役社長 舩曵 真一郎