駿河台緑地に関する新しいページができました。取組みの工夫や緑地が減災にも役立っていることなど、わかりやすくまとめていますのでぜひご覧ください。
駿河台ビル 屋上庭園のプロフィール
駿河台ビルの低層階にある屋上庭園は、1984年の竣工当初に築造されました。2001年には地域の生態系に配慮した緑地管理をめざし、繁茂した常緑樹の緑量を一部減らすなど改修を行い、その結果、鳥や昆虫等いきものが多く見られるようになりました。
また、緑地部分は幹線道路や周辺のビルの屋上よりも表面温度が低く、ヒートアイランド現象の緩和にも一役買っています。
2012年からの改修工事により、さらに生物多様性に配慮した庭園にリニューアルしました。常緑樹中心に植えられていた緑地に新たに落葉樹や果樹を導入し、野鳥の水浴び場となるバードバスを設置しました。また小さな田んぼを作り、水辺に生息する昆虫類も誘引しています。
見学のご案内
2013年10月21日に地上からの直通エレベーターを設置しました。
時間内はどなたでも自由に見学できます。
- 開場時間:
- 3月~10月 平日 10:00~17:00
11月~2月 平日 10:00~16:00
駿河台緑化プロジェクト紹介動画 <時間:3分50秒>
本動画は「気候変動と生物多様性への挑戦 ~駿河台緑化プロジェクト~」をテーマに、駿河台ビル屋上庭園・菜園や、駿河台ビルにあるヒメアマツバメのコロニー等を紹介する内容となっています。
駿河台緑地に関するデータ
緑地内には野鳥のためのバードバスやビオトープを作り、5ヵ所に自動撮影カメラを設置して野鳥を撮影しています。その記録は毎月集計し、継続的なデータ分析を行っています。
「野鳥モニタリング年次報告書」のほか、駿河台緑地に関するデータを公開します。なお、本データは研究など非営利目的の場合のみご利用いただけます。論文等に使用する場合、事前連絡は不要ですが出典を記載してください。
No | 報告書名 | 概要 |
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1 | 三井住友海上駿河台ビル・新館周辺緑地のエコロジカルネットワーク評価報告書 | 駿河台緑地が野鳥の移動に寄与するエコロジカルネットワークとして機能しているかの分析 |
2 | 2023年度三井住友海上火災保険株式会社駿河台緑地における野鳥モニタリング年次報告書 | 駿河台緑地内5カ所に設置したモニタリングカメラで記録した画像の集計と分析(2023年度) |
3 | 2022年度三井住友海上火災保険株式会社駿河台緑地における野鳥モニタリング年次報告書 | 駿河台緑地内5カ所に設置したモニタリングカメラで記録した画像の集計と分析(2022年度) |
4 | 2021年度三井住友海上火災保険株式会社駿河台緑地における野鳥モニタリング年次報告書 | 駿河台緑地内5カ所に設置したモニタリングカメラで記録した画像の集計と分析(2021年度) |
5 | 2020年度三井住友海上火災保険株式会社駿河台緑地における野鳥モニタリング年次報告書 | 駿河台緑地内5カ所に設置したモニタリングカメラで記録した画像の集計と分析(2020年度) |
1~5:法政大学 人間環境学部 高田雅之教授執筆
屋上菜園
屋上庭園の一角に設けた菜園を地域の皆さまに2年間お貸しし、野菜や花を栽培する農作業を、都心でお楽しみいただいています。
コロナ下でも感染防止対策を図りながら活動を続け、利用者の皆さまから「屋外での土いじりに気持ちが和んだ」といった感想もいただいています。専門家の指導を受けながら、土壌に適した作付け、栽培、収穫を体験できます。
こまめな作業が必要で近隣の方でないと継続は難しいことから、当社駿河台ビルから30分以内のところにお住まいまたは勤務されていることを条件としています。また、環境に配慮した当社の緑地管理の規定に則し、肥料の制限等の制約もあります。
2023年4月~2025年2月までの利用期間の募集は終了しました。
次回利用者の応募は2024年12月頃を予定しています。
土壌の構成
屋上緑化の土壌の厚さは、高木のある部分が1.2m、低木の部分が0.6m、平均で1mあります。土壌の団粒構造を長期間維持し続けるために、富士砂と黒ぼくを3:7で混合し、容量の10%のバーク系堆肥を混入するといった設計のおかげで、現在でも通気性、透水性等まったく問題がない状態です。そのため、植栽はほとんど雨水だけで育っており、またここに降った雨の残りは、中水としてトイレ等に利用しています。この土壌を支えるために建物側は、平均耐荷重2,000kg/m²あります。
主な受賞・認証歴
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1993年「第一回区都市景観賞」ちよだ景観界隈賞|千代田区
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2001年「平成13年度都市緑化及び都市公園等整備・保全・美化運動における都市緑化功労者国土交通大臣表彰者」|国土交通省
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2004年「第3回屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」環境大臣賞(屋上緑化部門)|都市緑化機構
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2005年「SEGES」Excellent Stage3認定|都市緑化機構
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2010年「生物多様性につながる企業のみどり100選」|都市緑化機構
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2011年「SEGES」最高位のSuperlative Stage(スパラティブ・ステージ)認定|都市緑化機構
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2014年「第34回緑の都市賞」都市緑化機構会長賞(緑の事業活動部門)|都市緑化機構
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2015年「平成27年度 温暖化配慮行動計画書制度 表彰事業所」最優秀賞|千代田区
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2016年「第1回ABINC賞」優秀賞(都市SC版)|いきもの共生事業推進協議会(ABINC)
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2016年「第5回いきものにぎわい企業活動コンテスト」審査委員特別賞|いきものにぎわい企業活動コンテスト実行委員会
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2016年「平成28年度ちよだ生物多様性大賞」最優秀賞|千代田区
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2017年「第1回グリーンレジリエンス大賞」優秀賞|レジリエンスジャパン推進協議会
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2017年「第5回みどりの社会貢献賞」|都市緑化機構
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2017年「江戸のみどり登録緑地」優良緑地登録(第1号)|東京都
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2017年「SEGES」緑の殿堂認定|都市緑化機構
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2018年「RaCS雨水活用サイト認証」(第1号)エメラルドレベル|雨水まちづくりサポート
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2018年「平成29年度 温暖化配慮行動計画書制度 表彰事業所」特別賞|千代田区
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2019年「平成30年度 温暖化配慮行動計画書制度 表彰事業所」最優秀賞|千代田区
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2023年「令和4年度 温暖化配慮行動計画書制度 表彰事業所」特別賞|千代田区
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2023年「自然共生サイト」認定|環境省