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車の防犯

2023.07.13

車の防犯グッズは何を選ぶ?盗難や車上荒らし、部品ねらい対策も紹介

車の防犯

2023.07.13

車の防犯グッズは何を選ぶ?盗難や車上荒らし、部品ねらい対策も紹介

日本は、世界的に見ても治安が良いといわれている国です。それでも、自動車盗難は年間5,000件以上、車上荒らしは年間2万件以上も発生しています。このような犯罪から愛車を守るには、どのように対策すればいいのでしょうか?
ここでは、車に関する犯罪の発生状況や手口のほか、犯罪対策のために有効な防犯グッズなどをご紹介します。

車の防犯対策とは?

車の防犯対策とは、車に関する犯罪を未然に防ぐことをいいます。まずは車が狙われる4種類の犯罪について解説していきましょう。

自動車盗難

自動車盗難は、車両本体が盗まれる盗難事件です。警察庁の統計によると、2022年の自動車盗難犯罪認知件数(警察が発生を認知した件数)は5,734件。検挙件数は2,612件で、検挙率は45.6%でした。

実際の盗難状況を見ると、海外で高く売れる車や高級車が窃盗グループに狙われて、盗難されることが多いようです。日本損害保険協会が行った調査では、トヨタの「ランドクルーザー」「プリウス」やレクサスの車が上位を占めています。

■2021年 車名(車種)別盗難状況(車両本体盗難)

順位車名(車種)件数
1トヨタ・ランドクルーザー331
2トヨタ・プリウス266
3レクサスLX156
4トヨタ・アルファード138
5トヨタ・クラウン81
  • 一般社団法人日本損害保険協会「第23回 自動車盗難事故実態調査結果」
  • クラウンにはマジェスタ、エステート、アスリートを含みます。ランドクルーザーにはプラドを、ハイエースにはレジアス、グランビアを含んでいます。

自動車盗難の5割以上は22~9時の時間帯に発生し、最新のセキュリティシステムを備えた車も盗難にあうことがあります。車両本体盗難における1件あたりの保険金の平均額も上がっており、2021年は236.9万円でした。

車上荒らし

車上荒らし

車上荒らし(車上ねらい)は、駐車中の車からバッグや財布、カーナビなどを盗む犯罪。警察庁の統計によると、2022年の検挙率は33.2%でした。

車上荒らしの主な手口としては、「窓ガラスを割って侵入する」「スマートキーの電波を拾って車のロックを解除する(リレーアタック)」「制御用のコンピューターに侵入してロックを解除する(CANインベーダー)」などがあります。

車上荒らしについて詳しくは以下のページをご覧ください。
車上荒らしを防ぐ対策は?手口や被害時の対応手順もチェック

部品ねらい

車内外に取り付けられているカーナビやタイヤ・ホイール、ナンバープレートといった部品が盗まれるのが「部品ねらい」です。警察庁の統計だと、2022年の検挙率は12.7%にすぎません。
警察庁の「自動車盗難等の発生状況等について」によると、部品ねらいの約半数は、ナンバープレートの盗難です。ナンバープレートは盗難車につけられて別の犯罪に利用されるなど、ほかの犯罪行為のために悪用されるケースが多くなっています。

いたずら傷

いたずら傷は駐車中の車に傷をつけたり、タイヤをパンクさせたりする犯罪行為です。いたずら傷をつけることは器物損壊罪にあたりますが、法務省の統計資料によると、器物損壊の検挙率は13.4%にとどまります。
いたずら傷は車両保険の補償対象となることが多いですが、タイヤの傷やパンクは補償対象外となるケースが一般的です。車両保険を使うと等級が下がるので、ボディカバーをかけたり、ドライブレコーダーや防犯カメラを設置したりして、いたずら傷対策をしておきたいところです。

車の盗難手口にはどのようなものがある?

車の盗難には、いくつかの種類があります。これらの手口は、車上荒らしでも使われることがあります。車の主な盗難手口は、以下のとおりです。

■車の主な盗難手口

盗難手口盗難の方法
窓ガラスなどの破壊による盗難窓ガラスを壊す、窓の隙間からドアを開錠するなどの方法で車のキーを盗み出す。
CANインベーダーによる盗難車に搭載されているコンピューターの通信(CAN通信)に侵入し、直接システムやエンジンを起動させる。
イモビカッターによる盗難イモビカッターで制御装置に侵入して車両側のIDコードを書き換え、正規以外のキーでもエンジンがかかるようにする。
リレーアタックによる盗難スマートキーが周辺に発している微弱な電波を拾い、中継・増幅して車のロックを解除する。
コードグラバーによる盗難車両本体から発せられる電波に含まれているイモビライザーのIDをコードグラバーで複製し、スペアキーと同様のものを作ることで、ドアの開錠やエンジン始動を行う。

車の盗難手口等について詳しくは以下のページをご覧ください。
車の盗難手口や盗難防止グッズは?被害時の対応方法なども解説

車の防犯グッズの種類

自動車盗難をはじめとする犯罪から車を守るには、防犯グッズを使って対策することが効果的です。
防犯グッズとしては、以下のようなものがあります。複数の防犯グッズを組み合わせて使うことで、より高い防犯効果が期待できます。

■車の防犯グッズの種類

防犯グッズ対策
タイヤロックタイヤに取り付け鍵をつけることで、物理的に車が走り出せないようにする。
ハンドルロックハンドルに取り付けることで、ハンドルを物理的に固定し、動かなくする。
センサーライト自宅の駐車場などに設置し、動いている人や物体に反応して点灯したり、熱に反応して点灯したりする。
セキュリティアラーム(防犯ブザー)車に異常を検知した時、警報音を鳴らして周りに知らせる。
イモビライザー車のキーにはめ込まれたICチップのIDコードと車両本体の制御装置に組み込まれたIDコードが一致しなければ、エンジンが始動しない。
GPSアプリ車内にAirTagなどのスマートタグを置いておくと、盗難にあった際に、盗まれた車を捜しやすくなる。
駐車監視機能付きドライブレコーダーいたずら傷の被害を受けた時に犯人を特定できる可能性が高まる。ドライブレコーダーステッカーにより車上荒らしへの牽制効果もある。

ドライブレコーダーについて詳しくは以下のページをご覧ください。
車両の盗難防止にドライブレコーダーは有効?車両盗難の実態から解説

車の防犯対策としてできること

車の防犯グッズは効果的ですが、車が犯罪被害にあいやすい状況を作らないために、いくつかできることがあります。車の防犯対策としてできることをご紹介しましょう。

犯罪を起こしにくい明るい場所に駐車する

夜間でも照明設備で明るさと見通しが確保されている駐車場なら、車の窃盗や車上荒らしにもあいにくくなります。一時的に車を駐車する際は、明るさや見通しの良さ、監視カメラ設置の有無など、防犯対策がきちんととられているかをチェックして、どこに駐車するかを判断するようにしてください。

高価なカーナビやETCカードなどはできれば外しておく

高価なカーナビや悪用されやすいクレジットカード機能付きのETCカードは、部品ねらいや車上荒らしに狙われる可能性があります。取り外して自宅に持ち帰るほうが安心でしょう。

監視カメラやセンサーライトなどをつけ防犯意識が高いことをアピールする

自宅の駐車場やガレージには、できるだけ監視カメラやセンサーライトなどの防犯グッズを設置します。防犯意識が高いことのアピールにもなり、犯行をあきらめさせる抑止効果もあるのでおすすめです。

車を離れる時はエンジンを切ってドアロックする

車をわずかな時間だけ離れる際にも、油断しないようにしてください。必ずエンジンを切り、ドアをロックすることを徹底しましょう。

車が犯罪被害にあったらどうする?

車が犯罪被害にあったらどうする?

万が一、車の盗難にあったり、部品を盗まれるなどの被害にあったりした場合には、どうしたらいいのでしょうか。最後に、車が犯罪被害にあった際に必要となる手続きについてチェックします。

警察に通報する

まずはできるだけ早く、警察に通報します。車を盗まれた場合は、警察署で盗難届を出しましょう。その際には、ナンバー、色、車種、車の特徴といった情報と、盗まれた日時や場所のほか、状況などを伝える必要があります。車上荒らしや部品ねらい、いたずら傷をつけられるなどの被害にあった場合は、できるだけ車両にふれないようにして、警察に被害届を出してください。

一時抹消登録を行う

車が盗まれた場合、管轄の運輸支局などを訪れて車の一時抹消登録を行いましょう。軽自動車の場合は、軽自動車検査協会の事務所・支所・分室での手続きとなります。車が手元になくても、税金などが発生してしまうのでそれを止めるためです。
もし車が見つかった場合は、中古新規登録を行うことで、再び公道を走れるようになります。

保険会社などに連絡する

自動車保険に加入しているなら、保険会社に連絡しましょう。加入している自動車保険の内容によっては、保険金を受け取れる場合があります。ETCカードなどが盗難にあった場合は、金融機関やクレジットカード会社へ連絡してください。

盗難時の保険金受取について詳しくは以下のページをご覧ください。
自動車保険の車両保険は必要?加入のメリットや注意点などを解説

防犯グッズと自動車保険を賢く使おう

車の防犯対策は、できる限り明るい場所に駐車するなど、犯罪被害にあいやすい状況を作らないよう努めた上で、防犯グッズを組み合わせて活用するのがおすすめです。
さらに、万が一に備えるなら、盗難補償のある自動車保険に加入しておくようにしましょう。

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