2023.11.16
自動車保険の運転者年令条件とは?仕組みや変更のタイミングを解説
2023.11.16
自動車保険の運転者年令条件とは?仕組みや変更のタイミングを解説
自動車保険の加入時には、補償対象の運転者の年令を限定すると保険料が安くなる「運転者年令条件」を、特約としてつけることができます。運転者年令条件の設定年令によって支払う保険料が大きく変わることがあるので、家族構成が変わったり、運転者の年令が変わったりしたタイミングに気を付けたいところです。
この記事では、自動車保険の運転者年令条件の仕組みと種類のほか、適切な変更のタイミングや設定時の注意点について解説します。
目次
自動車保険の運転者年令条件とは運転者の年令を制限し保険料を抑える仕組み
自動車保険の運転者年令条件とは、保険加入時に運転者の年令を制限し、保険料を安くできる仕組みです。
具体的には「21才以上」や「35才以上」など、補償対象となる年令の下限を設定します。この運転者年令条件を設定した場合、保険料が安くなります。
運転者年令条件の適用年令を高く設定すると支払う保険料を抑えることができるのは、統計上、若年ドライバーの事故率は高い傾向があり、若い世代の保険料は高めに設定されているからです。
運転者年令条件が適用される範囲
運転者年令条件が適用される運転者の範囲は、以下のとおりです。
<運転者年令条件の適用範囲>
- ・記名被保険者(主に車を運転する人)本人
- ・記名被保険者の配偶者
- ・記名被保険者または配偶者の同居の親族
- ・上の3つのいずれかに該当する人の営む事業に従事する従業員
上記で挙げた4つに該当しない方は、運転者年令条件が適用されません。運転者限定特約をセットしない場合、運転者年令条件特約がセットされていても、別居の子どもや親族、友人は年令に関係なく補償の対象となります。
記名被保険者について詳しくは以下のページをご覧ください。
記名被保険者とは?契約者との違いや変更時の扱い、等級引き継ぎ
運転者年令条件は運転者限定特約と併用も可能
運転者を限定することで保険料を抑えるには、「運転者限定特約」をつける方法もあります。運転者限定特約とは、自動車保険の補償対象となる運転者を「本人のみ」「本人・配偶者のみ」といったように、「人」で限定する特約です。
運転者限定特約と運転者年令条件特約は、両方つけることも可能です。例えば、40才の夫婦で自動車保険に加入する際に保険料を抑えたいのであれば、運転者限定特約の「本人・配偶者限定」と運転者年令条件特約の「35才以上」を両方つけると、保険料を安くできるでしょう。
運転者年令条件の種類
運転者年令条件特約の年令条件の区分は、保険会社によって異なります。三井住友海上の場合、以下の4つに分かれています。
<運転者年令条件特約の年令区分(三井住友海上の場合)>
- ・年令を問わず補償
- ・21才以上補償
- ・26才以上補償
- ・35才以上補償(『GK クルマの保険』のみ)
運転者年令条件変更のタイミング
運転者年令条件の設定によって、年間保険料は数万円変わってくるケースもあります。運転者の年令条件を引き上げられる状況なら、すぐに変更手続きをするのがおすすめです。
ここでは、特に意識しておきたい運転者年令条件の変更タイミングについて解説します。
運転する最年少者が20才から21才になったタイミング
父または母が記名被保険者の車を、同居の子どもも運転しているような場合は、最年少者である子どもの年令に合わせて、運転者年令条件を設定することになります。
子どもが21才になったタイミングで運転者年令条件を引き上げれば、年間数万円分の保険料が節約できるケースもあります。
運転する最年少者が25才から26才になったタイミング
25才と26才の夫婦が記名被保険者の場合、両人とも26才になったタイミングは保険料が安くできるチャンスです。運転者年令条件を26才以上に変更すれば、年間で支払う保険料は安くなります。
子どもが進学や就職で別居したタイミング
運転者年令条件特約は、別居の子どもには適用されません。同居の子どもが進学や就職、結婚などで家を離れたタイミングで、運転者年令条件特約を見直すのがおすすめです。
例えば、両親と子どもの3人家族で、両親のいずれかが記名被保険者になっているケースです。
運転者年令条件を「35才以上」にしていて、別居している30才の子どもが一時帰省した際に車を使うとしましょう。その場合は、別居の子どもは運転者年令条件の適用外なので、年令条件を子どもに合わせて「26才以上」にしておく必要はないのです。
配偶者や子どもが自分用の車を購入したタイミング
配偶者や子どもが自分用の車を別途購入し、保険の補償対象となる車を運転しなくなった場合は、運転しなくなった人の分を補償対象から外しましょう。
例えば、43才の親と20才の子どもの2人が同居していて、子どもがたまに車を運転するなら、運転者限定特約は「限定なし」、運転者年令条件特約は「年令を問わず補償」にしておく必要があります。しかし、子どもが運転しなくなったのなら、運転者限定特約は「本人限定」、運転者年令条件特約は「35才以上」に設定できるため、保険料が安くなるのです。
運転者年令条件設定時のポイント
運転者年令条件を設定する際に、いくつか知っておいたほうがいいことがあります。ここでは、運転者年令条件設定時のポイントについて解説します。
適用最年少者の年令を引き上げると保険料が安くなる
運転年令条件特約の適用年令を引き上げると保険料は安くなり、保険料の差額は返金されます。反対に適用年令を引き下げると、保険料の差額分を追加で支払うことになります。最年少者の変更は、保険料変更が伴うため手続きが必要です。
運転者限定特約をセットしていない場合は同居人以外は補償対象になる
運転者年令条件特約は、別居の子どもや親族、友人などには適用されません。運転者限定特約がセットされていない場合、運転者年令条件特約がついていたとしても、別居の子どもや親族、友人は年令に関係なく補償の対象となります。
運転者年令条件見直しのタイミングで自動車保険も見直そう
自動車保険の保険料は、運転者の範囲と年令条件の設定によって大きく変わります。運転者の年令が21才、26才、35才の節目を迎えたら、年令条件の引き上げを検討しましょう。
運転者年令条件見直しのタイミングは、自動車保険そのものを見直すいいチャンスでもあります。三井住友海上は、「本人限定」「本人・配偶者限定」「限定なし」の3段階の運転者限定条件と、「年令を問わず補償」「21才以上補償」「26才以上補償」「35才以上補償」の4段階の運転者年令条件を設定可能です。
また、充実した補償プランの『GK クルマの保険』、はじめて車を持つ方におすすめの『はじめての自動車保険』、専用ドライブレコーダー付き保険『見守るクルマの保険(ドラレコ型)』『見守るクルマの保険(プレミアム ドラレコ型)』など、多彩な自動車保険をご用意し、皆さまの安心・安全なカーライフをサポートしています。ぜひ、三井住友海上の自動車保険をご利用ください。
- ※この記事の内容は、2023年11月時点の内容です。今後の商品改定等によって補償内容等が変更になる可能性があります。
- ※この記事の内容は、2023年11月時点の法令等にもとづいて作成しています。