2023.11.14
ファミリーバイク特約とは?補償内容やバイク保険との違いを解説
2023.11.14
ファミリーバイク特約とは?補償内容やバイク保険との違いを解説
ご自身やご家族が原動機付自転車(125cc以下のバイクなど)に乗る場合、事故に備えるには自賠責保険(強制保険)だけではなく、自動車保険(任意保険)に追加できる「ファミリーバイク特約」に入る方法があります。
ファミリーバイク特約なら、契約者のご家族の分や複数台のバイクについて補償対象になるので、万が一の際に安心です。
この記事では、ファミリーバイク特約の補償内容やバイク保険との違い、加入のメリットのほか、加入時の注意点についてご紹介します。
目次
ファミリーバイク特約とは自動車保険に追加できる125cc以下のバイク限定の特約
ファミリーバイク特約とは、自動車保険(任意保険)の基本的な補償にプラスできる特約のひとつです。主にご契約のお車に乗る方である「記名被保険者」とそのご家族が、125cc以下のバイクなどを運転中に事故にあい、相手方にケガを負わせたり、物を壊したり、ご自身がケガを負ったりした際に、保険金が支払われます。
なお、このときの「家族」とは、記名被保険者本人とその配偶者、同居している親族、記名被保険者または配偶者と別居している未婚の子どもを指します。
ファミリーバイク特約の補償内容
ファミリーバイク特約の補償内容は、保険会社によって違いはあるものの、「125cc以下のバイクなどを運転中の事故により生じた対人賠償、対物賠償」が補償される点は同じです。
多くの保険会社のファイミリーバイク特約には、「人身傷害型」と「自損事故型」の2種類があります。どちらも対人賠償、対物賠償が適用されますが、ご自身がケガをした際の補償内容には違いがあるので注意が必要です。
ここでは、三井住友海上のファミリーバイク特約を例に、それぞれの種類の補償内容について解説します。
自損事故型
ファミリーバイク特約の自損事故型は、ご自身やご家族のケガ・死亡については、相手のいない自損事故、または相手が無保険車の事故のみ、保険金が受け取れます。交差点での衝突など、相手にも過失がある事故でのケガは、補償が受けられません。
■ファミリーバイク(自損・無保険車傷害型)特約(三井住友海上の場合)
補償対象 | 補償内容 |
---|---|
事故の相手 | 対人・対物賠償 |
ご自身・ご家族のケガ | 自損事故 |
無保険車との事故 |
人身傷害型
ファミリーバイク特約の人身傷害型は、相手の有無や相手の過失有無など、事故形態に関係なく、ご自身やご家族のケガについて保険金が受け取れます。補償範囲が広い分、自損事故型より保険料は高くなる傾向があります。
■ファミリーバイク(人身傷害型)特約(三井住友海上の場合)
補償対象 | 補償内容 |
---|---|
事故の相手 | 対人・対物賠償 |
ご自身・ご家族のケガ | 事故形態を問わず、すべて補償 |
ファミリーバイク特約とバイク保険の違い
バイク向けの保険としては、ファミリーバイク特約のほかに、自動車保険の一種である任意のバイク保険があります。両者の違いをチェックしておきましょう。
■ファミリーバイク特約とバイク保険の違い
ファミリーバイク特約 | バイク保険 | |
---|---|---|
バイクの排気量 | 125cc以下 | 制限なし |
運転するバイクの対象 | 制限なし(借りたバイクも補償) | 契約による |
運転者・運転者年令 | 制限なし | 契約による |
保険利用時の等級の変動 | なし | あり |
ロードサービス | 保険会社によって異なる | 使える |
バイクの排気量
ファミリーバイク特約に加入できるのは、基本的に125cc以下のバイクなど原動機付自転車に限られます。
125ccを超えるバイクは、バイク保険に加入することになりますのでご注意ください。なお、三井住友海上の場合は、通常の自動車保険である「自動車保険・一般用」保険への加入となります。
運転するバイクの対象
ファミリーバイク特約は補償対象となるバイクに制限がないので、他人に借りたバイクに乗って事故にあった場合も補償対象です。
また、ご家族の持つ複数のバイクも1つの特約でカバーできるので、1台ずつバイク保険に加入するよりも保険料を抑えることができます。バイク保険については自動車保険と同様に、1台につき1契約です。
運転者・運転者年令
ファミリーバイク特約は、運転者や運転者の年令によって保険料が変わることはありません。本契約の自動車保険が「35才以上補償」など運転者の年令を設定していたとして、16才の子どもがバイクを運転して事故にあった場合も補償対象となります。
一方のバイク保険は、保険会社によって異なるものの、「21才以上」「26才以上」あるいは「年令を問わず補償」のいずれかあてはまるものになることが多いようです。
保険利用時の等級の上下
ファミリーバイク特約では、バイクで事故にあって保険を使った場合でも、本契約で等級ダウン事故を起こさなければ、等級が下がって翌年度の保険料が上がることはありません。
バイク保険は、事故にあって保険を使うと等級ダウンとなり、翌年度の保険料が高くなります。
ロードサービス
保険会社によって異なりますが、ファミリーバイク特約の場合、ロードサービスは提供対象外です。バイク保険では、ロードサービスが利用できることがほとんどです。
ファミリーバイク特約に加入するメリット
自動車保険の特約としてファミリーバイク特約に加入するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
<ファミリーバイク特約加入のメリット>
- ・保険料が安く抑えられる
- ・年令制限がない
- ・事故で保険を使っても等級が下がらない
- ・バイクの台数制限はなく、借りたバイクでも補償される
ファミリーバイク特約で支払う保険料は、運転者の年令や等級により保険料が変わるバイク保険より安くなる傾向があります。
また、ファミリーバイク特約を使って保険金を受け取っても、事故件数にはカウントされず、本契約の自動車保険の等級には影響しません。バイクを複数台所有していたとしても、個別に保険をかける必要がないため、結果として保険料を抑えられるでしょう。
ファミリーバイク特約加入時の注意点
ファミリーバイク特約の契約にあたっては、注意したいこともあります。ファミリーバイク特約契約の注意点は以下のとおりです。
<ファミリーバイク特約加入の注意点>
- ・ロードサービスは提供対象外
- ・車両保険は付帯しない
- ・125cc以下のバイク以外は補償対象にならない
ファミリーバイク特約では、基本的にロードサービスは提供対象外です。一方、バイク保険は、三井住友海上の場合「自動車保険・一般用」に分類されますので、ロードサービス費用特約が自動セットされます。
ファミリーバイク特約は車両保険が付帯しないため、事故にあって自分のバイクが壊れた場合の修理費は、自己負担になります。また、補償対象となるのは、排気量125cc以下のバイクだけなのも注意すべき点です。
ご家族が125cc以下のバイクなどに乗るならファミリーバイク特約に加入しよう
125cc以下のバイクなどは、車と同じく自賠責保険に加入するものの、補償されるのは対人賠償のみです。補償内容や補償額に制限があるので、決して十分とはいえません。安心してバイクに乗るためにも、対人賠償・対物賠償のほか、ご自身やご家族のケガを補償してくれる保険に加入すると安心です。
現在、自動車保険に加入しているなら、事故にあって保険を使っても本契約の等級に影響しないファミリーバイク特約追加がおすすめです。
三井住友海上では、ファミリーバイク特約の本契約に当たる自動車保険について、充実した補償プランの『GK クルマの保険』、ドライブレコーダー付き自動車保険『見守るクルマの保険(ドラレコ型)』『見守るクルマの保険(プレミアム ドラレコ型)』など、多彩な自動車保険をご用意しています。
125cc以下のバイクなどに乗るご家族の安全のために、ぜひ三井住友海上のファミリーバイク特約の加入をご検討ください。
- ※この記事の内容は、2023年10月時点の内容です。今後の商品改定等によって補償内容等が変更になる可能性があります。
- ※この記事の内容は、2023年10月時点の法令等にもとづいて作成しています。