
2022.03.03
ドライブレコーダーの駐車監視機能とは?メリット・デメリットを解説

2022.03.03
ドライブレコーダーの駐車監視機能とは?メリット・デメリットを解説
走行中の映像を記録するドライブレコーダーですが、「駐車監視機能」がついている物を選べば、駐車中も映像を記録することができ、当て逃げや車上荒らし対策になります。
ここでは、ドライブレコーダーの駐車監視機能の詳細や、メリット・デメリットについてご紹介します。また、駐車監視機能付きドライブレコーダーの選び方についても見ていきましょう。
目次
ドライブレコーダーについている駐車監視機能
走行中だけでなく、駐車中も周辺の状況を撮影・録画できるのがドライブレコーダーの駐車監視機能です。車のトラブルといえば、接触事故やあおり運転などの印象が強いかもしれませんが、車上荒らしや当て逃げ、車へのいたずらなど、駐車中に被害にあうこともあります。駐車中のトラブルは目撃者がいないことも多く、周りに防犯カメラでもない限り、犯人にたどり着くのは容易ではないでしょう。
駐車監視機能は、そんな駐車中のトラブル対策に役立ちます。車上荒らしや当て逃げ、車へのいたずらといった犯罪の抑止効果が期待できるほか、万が一被害にあったときは、映像を証拠として活用できます。
駐車監視機能の録画方式
ドライブレコーダーの駐車監視機能には、録画方式によって違いがあります。次の3つのタイプをチェックして、ドライブレコーダー選びに役立てましょう。
■駐車監視機能付きドライブレコーダーの録画方式

動体検知録画(モーションセンサー録画)
動体検知録画(モーションセンサー録画)は、カメラの撮影範囲内で、人や物の動きを感知すると撮影を開始する録画方式です。車に近づくあやしい人影や車両を捉えることができ、車上荒らしや車へのいたずらといった犯罪の様子をしっかり撮影できます。
一方で、動く物には何でも反応するため、人や車の往来が多い場所での使用には向きません。人通りの多い場所で使用すると、不要な撮影を繰り返してSDカードなど記録媒体の容量を圧迫したり、車のバッテリーへの負荷が大きくなったりするので注意が必要です。
衝撃検知録画(Gセンサー録画)
衝撃検知録画(Gセンサー録画)は、車への衝撃を検知することで撮影を開始する録画方式です。この機能により、当て逃げ等の衝撃を伴う事故に備えることができます。衝撃に対するセンサーの感度は自分で調整できるドライブレコーダーが多い一方で、感度を最高に設定しても、ドアに少しかすったぐらいの衝撃では反応しない場合もあります。
常時録画
常に映像を録画し続ける常時録画方式は、一般的な防犯カメラとほぼ同じ役割を果たします。防犯効果や万が一の際に役立つ可能性は最も高いですが、それだけ記録媒体の容量が圧迫されやすく、車のバッテリーにも負担がかかることがネックです。
駐車監視機能のメリット
ドライブレコーダーの駐車監視機能を使うメリットとして、大きく「犯罪を予防できること」と「防犯カメラの代わりになること」の2点が挙げられます。
犯罪を予防できる
車にドライブレコーダーが設置されている、駐車監視機能が働いていることが外から見てわかれば、車上荒らしや車へのいたずらといった犯罪の抑止につながります。
防犯カメラの代わりになる
一般の駐車場には防犯カメラがついていないことも多く、ついていたとしても、駐車場全体をカバーするには十分でないことが少なくありません。ドライブレコーダーの駐車監視機能があれば、防犯カメラ代わりに現場の映像を押さえることができ、万が一トラブルにあったときには証拠として活用できます。
駐車監視機能のデメリット
駐車監視機能を持ったドライブレコーダーも、万能ではありません。具体的には、下記のようなデメリットがあります。
カメラの死角から狙われる場合がある
ドライブレコーダーのカメラは固定されているため、撮影範囲は限定されます。カメラの死角から狙われた場合は、映像を記録できません。より万全を期したい人は、360°撮影可能なドライブレコーダーを検討するといいでしょう。
バッテリーの劣化が早くなる
ドライブレコーダーの駐車監視機能は、走行中に車両のバッテリーに蓄えられた電力で作動します。駐車監視機能を使うと、バッテリーの充放電の回数が著しく増えるため、バッテリーの劣化が早まってしまいます。
ドライブレコーダーには車両バッテリーではなく、内蔵バッテリーや外部バッテリー、モバイルバッテリーを利用できるタイプもあるため、これらを活用すれば車両バッテリーには影響を与えずに済みます。
常時録画は動画の容量が大きい
防犯カメラと同じ役割を果たす常時録画は、防犯性能が高い一方で、データ量が増える分、記録媒体の容量を大きく消費します。容量を使い果たすと古い記録の上に上書き保存するので、一晩など長時間の記録を残したい場合は、大容量の記録媒体を用意するとともに、うっかり必要なデータを上書きしないよう注意が必要です。
■駐車監視機能のメリット・デメリット

駐車監視機能がついているドライブレコーダーの選び方
駐車監視機能付きのドライブレコーダーを選ぶときは、必須条件として事故時の証拠に活用できるよう、相手の車のナンバーがきちんと映像で認識できるかチェックしましょう。その上で、どんな機能が必要かを考えて、自分の使い方に合ったドライブレコーダーを選ぶことが大切です。
具体的なドライブレコーダーの選び方には、下記のような方法があります。
バッテリーのタイプで選ぶ
車両バッテリーへの負担をかけたくない場合は、内蔵バッテリーを搭載したタイプか、外部バッテリー・モバイルバッテリーを利用できるタイプを選びましょう。特に、常時録画で長時間使いたい場合は、外部バッテリーと接続するタイプがおすすめです。
録画方式で選ぶ
車上荒らしやいたずら防止を重視するなら動体検知、当て逃げ対策なら衝撃検知のタイプを選びましょう。また、防犯カメラのように使いたいなら、常時録画タイプが向いています。
■ドライブレコーダーの録画方式

画質で選ぶ
200万画素以上、解像度フルHDの画質があれば、通常の車間距離にある前方車両のナンバープレートを問題なく認識できるので安心です。また、トンネル内など暗い場所でもきれいに撮影できるHDR(ハイダイナミックレンジ)機能がついたタイプや、LED信号の点滅周期に同期せず、信号機の色をどのタイミングでもきちんと記録することのできるタイプもおすすめです。
撮影範囲の広さで選ぶ
ドライブレコーダーの撮影範囲は、「前方のみ」「前方と後方」「360°」の3タイプがあります。撮影範囲が狭いと死角が多くなってしまいます。また、走行中の事故・トラブルは、後方からの追突やあおり運転も多く予想されることから、前方・後方共にカバーできるドライブレコーダーがおすすめです。
■ドライブレコーダーの撮影範囲

録画できる容量で選ぶ
常時録画映像は、記録媒体の容量がいっぱいになると、古いものから上書きされるので、容量が記録できる時間の長さに直結します。常時録画をしたいなら、容量の大きいSDカードにも対応しているタイプを選びましょう。
記録機能で選ぶ
ドライブレコーダーには、駐車監視機能以外にも、GPSを内蔵し日時情報・位置情報・速度などを記録する機能や、音声録音機能などを備えたタイプがあります。より詳細な記録を残したい場合は、これらの機能を備えたドライブレコーダーを選びましょう。
駐車中のトラブル対策にドライブレコーダーを活用しよう
駐車中のトラブルは、どんなに気を付けても完全には防げないもの。外部の駐車場を契約している人や、外に車を停める機会が多い人は、トラブル対策として駐車監視機能付きのドライブレコーダーを検討するといいでしょう。
三井住友海上では、当社オリジナルの専用ドライブレコーダー付き自動車保険をご提供しています。200万画素・フルHDの高画質な録画機能により、お客さまに安心・安全をご提供します。まずはお気軽にお問い合わせください。