2024.02.09
冬に車に積んでおくと便利なものは?雪の対策グッズやポイントを紹介
2024.02.09
冬に車に積んでおくと便利なものは?雪の対策グッズやポイントを紹介
車は雪や凍結した路面、あるいは低い気温に弱いため、冬の運転において思いがけないトラブルにあう可能性があります。万が一の際に慌てなくて済むように、あらかじめしっかり対策しておきましょう。
この記事では、冬の運転に備えて車に積んでおくと便利なグッズや冬に備えて準備しておきたいもののほか、冬になる前にチェックしておきたい車のポイントをご紹介します。
冬に車に積んでおくと便利なグッズ
冬の運転特有のトラブルに備えて、あらかじめ車にさまざまなグッズを搭載しておくと安心です。まずは、冬の運転に際して、車に積んでおくと便利なグッズをご紹介します。
タイヤチェーン
タイヤチェーンは、車のタイヤ(駆動輪)に装着する滑り止め用のチェーンです。金属製や樹脂製などのタイヤチェーンをタイヤに装着することでタイヤのグリップ力が増し、積雪路や凍結路などでもスリップしにくくなります。
冬の運転は、降雪や道路の凍結に備えてスタッドレスタイヤを履くのが基本です。しかし、スタッドレスタイヤでもスリップの可能性がある積雪路や凍結路を走るときは、タイヤチェーンが必要になります。
なお、過去に雪による立ち往生や通行止めが起こった区間では、大雪時に通行止めを行う際、タイヤチェーン装着車のみが通行できる「チェーン規制」が行われることもあります。
チェーン規制について詳しくは以下のページをご覧ください。
チェーン規制の対象区間は?チェーンの種類や確認方法、注意点を紹介
車用のジャッキ
車用のジャッキとは、車のメンテナンスや修理などの作業に使用される器具です。このジャッキを使って車を持ち上げる行為を、ジャッキアップといいます。
ジャッキにはいくつかのタイプがありますが、車に携行するのは、ひし形のパンタグラフジャッキが多いようです。車にジャッキを積んでおけば、スタッドレスタイヤへの交換や、天候に応じて金属製タイヤチェーンを脱着することが可能になります。
スノーブラシ・アイススクレーパー
スノーブラシとは、車の上部やフロントガラスに積もった雪を落とすためのブラシのことです。スノーブラシが必要な理由は、車の上部に積もった雪を落とさずに走行すると、ブレーキをかけた際に雪がフロントガラスに落ちて視界が遮られたり、後続車のフロントガラスに落ちたりするので危険だからです。
アイススクレーパーは、フロントガラスなどについた霜や氷を除去するためのグッズで、スノーブラシと一体になったものもあります。駐車中に雪が積もった場合には、スノーブラシやアイススクレーパーで雪や氷を落としてから運転しましょう。柄の部分が伸縮するものを選べば、車の荷室にも収納できます。
解氷スプレー
解氷スプレーは、フロントガラスなどについた氷や雪を素早く溶かしたいときに使うスプレーです。車内でデフロスターを利用してフロントガラスの視界を確保したり、アイススクレーパーで氷を除去したりするには時間や手間がかかるので、急いで出発したいときに便利なグッズといえます。
ブースターケーブル
ブースターケーブルは、バッテリー上がりを一時的に復活させるために、救援車のバッテリーとつなぐときに使うケーブルです。外気温が下がると、バッテリーの充電効率が下がったり、エアコンなどの使用によって電気使用量が増加したりするので、冬はバッテリー上がりが起きやすくなります。ですから、ブースターケーブルを車内に備えておくと安心です。
ブースターケーブルを使うには、正しい場所に正しい順番でつなぐ必要があります。接続手順をしっかり確かめてから作業しましょう。また、電気自動車(EV)やハイブリッド車は、救援車になれないことに注意してください。
バッテリー上がりについて詳しくは以下のページをご覧ください。
バッテリー上がりが起きたら?原因や自分で復旧する方法を解説
スノースコップ
スノースコップは、駐車中の車の周辺に積もった雪を取り除いたり、積もった雪に突っ込んでスタックしてしまった場合に脱出したりするときに使います。
スノースコップにはさまざまな種類があり、車に載せやすいプラスチック製のスコップや、折り畳み式のスコップもあります。
車用けん引ロープ
車がスタックして立ち往生してしまった場合、車用けん引ロープがあれば、ほかの車に引っ張ってもらうことができます。
車用けん引ロープは、大きく分けて伸縮するタイプと非伸縮タイプの2種類に分けられます。車の大きさや重さに見合った強度の車用けん引ロープを選ぶようにしてください。
脱出用ラダー(プレート)
脱出用ラダー(プレート)とは、雪などで車がスタックしてしまった場合に、駆動輪の下に敷いて、スムーズな脱出をサポートするグッズです。丸めることができるゴム製なら保管場所も取らないため、車の荷室などに収納しやすいでしょう。
軍手・長靴
軍手や長靴は、雪の中での作業の際に手足を保護するだけでなく、防寒対策に役立ちます。雪が浸透しないゴム手袋も効果的です。
防寒具・毛布
車に防寒具や毛布を積んでおくと、雪道で立ち往生して救援を待つことになった場合に安心です。車の暖房を使えない状況でも、防寒具や毛布によって体温の低下を防ぐことができます。
保存用食料と水
雪道で立ち往生した場合、救援が来るまで長い時間がかかることもあるので、保存用食料と水があるといいでしょう。例えば、羊羹やチョコレートなどの甘い物は、車内用のストックに適しています。
携帯トイレ・エマージェンシーシート
携帯トイレは、雪道での長時間の立ち往生などに備えて積んでおくと安心です。車内で使うことを考えて、視界を遮れるエマージェンシーシートも備えておきましょう。
冬に備えて車に備えておきたいもの
冬に運転をする際には、事前の準備は欠かせません。ここでは、冬に備えて車用に準備しておきたいものをご紹介します。
スタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤは、積雪路や凍結路でも十分なグリップ力を発揮できるように設計された冬用タイヤです。低温下でもしなやかさを失わないゴムで作られているのが特徴で、ノーマルタイヤより深い溝が刻まれています。これにより、積雪路や凍結路でも滑らずに走行することが可能になるのです。
スタッドレスタイヤについて詳しくは以下のページをご覧ください。
スタッドレスタイヤとは?タイプや替えどき、費用相場などを解説
冬用ウォッシャー液
冬は、凍結に備えてフロントガラスの汚れを落とすウォッシャー液の濃度を高めておいたり、凍結防止効果の高い寒冷地仕様の製品に交換しておいたりするのがおすすめです。
また、降雪時は視界が悪いため、ウォッシャーを使う頻度は高くなります。残量に注意し、タンクの半分以下になっていれば補充するようにしましょう。
凍結防止シート(ウインドウマスク)
凍結防止シート(ウインドウマスク)とは、駐車中の車のフロントガラスを覆うシートです。このシートを掛けておくことで、フロントガラスやドアミラーの凍結や霜が生じるのを防ぎ、出発前の霜取りの手間を減らせます。ドアミラーまで覆うことができるタイプがおすすめです。
冬になる前にチェックしておきたい車のポイント
冬になって気温が下がったり、突然雪が降ったりする前に、準備しておくものもあります。ここでは、冬になる前にチェックしておきたい、車のポイントについてご紹介しましょう。
バッテリー
車のバッテリーは冬になって気温が下がると、容量が下がったり充電効率が低下したりして、バッテリー上がりや性能低下などのトラブルを起こしやすくなります。
冬になる前にバッテリーの容量をチェックして、劣化している場合は早めに交換しておきましょう。
冬用ワイパー(スノーワイパー)
通常のワイパーは冬の低い気温に弱く、凍結したガラス面や積もった雪を十分除去できないことがあります。
冬に備えて、冬用ワイパー(スノーワイパー)に交換しておきましょう。冬用ワイパーは雪や氷がガラスに付きにくく、雪によって金具部分が凍結しないようゴムでカバーされているのが特徴です。
クーラント液(冷却水)
クーラント液(冷却水)は、エンジンを冷ましてオーバーヒートを防ぐ目的と、錆止めや凍結防止の役割も果たしています。
雪が降るような外気温でクーラント液の濃度が薄いと凍結するおそれがあるので、冬の運転前にクーラント液の濃度を確認してください。また、クーラント液はカーエアコンの暖房における熱源でもあるので、容量が少ないと、暖房の効きが悪くなることもあります。クーラント液の残量は常にチェックしておきましょう。
冬のドライブ対策は万全にしよう
冬の安心・安全なドライブのためには、スタッドレスタイヤや冬用ワイパーの装着をはじめとして、準備しておきたいことがいくつかあります。その上で、タイヤチェーンやジャッキなど、積んでおくと万が一の際に役立つものを準備しておきましょう。雪道でのトラブルにも備えて、充実したロードサービスが付帯した自動車保険にも加入しておくのがおすすめです。
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- ※この記事の内容は、2023年12月時点の内容です。今後の商品改定等によって補償内容等が変更になる可能性があります。
- ※この記事の内容は、2023年12月時点の法令等にもとづいて作成しています。