2023.07.24
あおり運転に急ブレーキの仕返し(反撃)は違法!最適な対処法とは?
2023.07.24
あおり運転に急ブレーキの仕返し(反撃)は違法!最適な対処法とは?
あおり運転にイライラしたことがある人も少なからずいることでしょう。あまりに執拗なあおり運転を受けたら、「仕返しをしたい!」という気持ちになるかもしれません。
しかし、急ブレーキを踏むといったあおり運転に対する仕返し行為は、とても危険です。イライラを晴らすための行為は、他車や歩行者をも巻き込む重大事故を引き起こしかねないのです。
この記事では、あおり運転の定義や受けたときの対処法、急ブレーキによる仕返し(反撃)の是非のほか、最適な対処法を解説します。
目次
あおり運転とは周囲の車を威嚇・挑発する危険な運転のこと
あおり運転とは、前方を走行する車との距離を詰めたり、周囲の車を威嚇・挑発したりする危険な運転のこと。あおり運転を含む危険な運転は、2020年施行の改正道路交通法で「妨害運転」に位置付けられ、違反した場合は重い罰則が科されることになりました。
あおり運転を含む危険な運転に該当しうるのは、以下のような行為です。
<あおり運転を含む危険な運転に該当しうる行為>
あおり運転の詳細や罰則について詳しくは以下のページをご覧ください。
あおり運転の定義とは?妨害運転の種類と罰則を紹介
あおり運転を受けたらどうする?
もし運転中にあおり運転と思われる行為を受けたら、どのように対処したらいいのでしょうか。ここでは、あおり運転を受けた時の対処法を解説します。
1. 人目の多い場所へ避難する
あおり運転を受けたら、まずは冷静さを保ちながら、営業中のお店の駐車場等、人が集まる場所に避難します。高速道路なら、パーキングエリアやサービスエリアに避難しましょう。できるだけ人目の多い場所に駐車するようにしてください。
2. ドアをロックする
駐車をしたら、絶対に車外には出ず、車のドアと窓はすべて閉めて、ドアロックをかけます。相手方が脅したり、挑発したりしてきても対応してはいけません。
3. 相手方の車のナンバーや特徴などを記録する
警察が到着するまでに、相手方の車のナンバーや特徴を控えておけば、後で行われる警察の捜査に役立ちます。ドライブレコーダーが装備されている場合は、一部始終を必ず録画しておきましょう。駐車中に相手方の様子を携帯電話等で撮影しておくのも効果的です。
4. 携帯電話で110番通報する
携帯電話を使ってすぐに110番通報します。同乗者がいる場合は、走行中に通報を頼みましょう。通報が終わったら、警察官が到着するまで車内に待機し、身の安全の確保を最優先にします。
あおり運転を通報する流れについて、詳しくは以下のページをご覧ください。
あおり運転を通報する流れとは?あおり運転の概要も解説
あおり運転への仕返し(反撃)行動をしてはいけない
自分が何も悪いことをしていないのにあおり運転を受けたとき、その理不尽さに「何か仕返し(反撃)をしたい」と思う気持ちが生まれることもあります。「相手方の目の前で急ブレーキをかける」という反撃をすれば、相手が驚いてあおり運転をやめるかもしれません。また、仮に追突する事態になったとしても、そもそもあおり運転をしてきたのは相手方であり、相手方の前方不注意が原因で追突したのだから、自分に過失はないと考える人もいるでしょう。
しかし、あおり運転への仕返しを本当に実行すると、道路交通法上違反になる上、自分や他人の命を危険にさらすことになります。
■あおり運転への仕返しが引き起こすリスク
危険を防止するためにやむをえない場合を除いて、急ブレーキをかけることは道路交通法で禁止されています。仕返しのための急ブレーキは、不要な急ブレーキと見なされ、法律違反になる可能性が高いのです。また、急ブレーキをかけたことが相手方をさらに逆上させ、無理な追い越しで前に出てきて、今度は自分の車が急ブレーキをかけられることも考えられます。さらに、あおり運転の仕返しの例として、何度もクラクションを鳴らす行為も、道路交通法の警音器使用制限違反となる可能性がある行為です。
法律違反を犯し、自分自身や他人の命を危険にさらしてまであおり運転に仕返しするメリットは何もありません。あおり運転に対する仕返しの行動はしてはならないと考えましょう。
あおり運転の最適な対処法は?
あおり運転の最適な対処法は、物理的な仕返し行動ではなく、冷静になって人目の多い場所へ移動し、警察を呼ぶといった行動を粛々と行うことです。
あおり運転をするドライバーに対して有効な手段に、ドライブレコーダーであおり運転の証拠を残しておくことが挙げられます。警察に被害届を出し、証拠として提出するドライブレコーダーの録画映像は、捜査に有用です。あおり運転が警察に認められれば、相手方は免許取り消しなどの行政処分を受ける可能性があり、さらに懲役などの刑事責任を負う可能性もあります。
このように、あおり運転をした相手方には、司法の力によって対処するようにしましょう。
あおり運転にあった時のためにドライブレコーダーをつけよう
悪質なあおり運転にあって、思わず仕返しをしたくなる気持ちもあるかもしれません。
しかし、あおり運転の仕返しは非常にリスクの大きい行為です。仕返しは考えず、冷静さを保って安全を確保し、警察に通報したり、ドライブレコーダーで記録を残したりといった行動を、粛々と実行することが重要です。
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