2023.03.13
新車販売台数ランキング、2022年最も人気だった乗用車は?
2023.03.13
新車販売台数ランキング、2022年最も人気だった乗用車は?
2023年1月11日に、一般社団法人日本自動車販売協会連合会(自販連)と一般社団法人全国軽自動車協会連合会(全軽自協)から、2022年の年間新車販売台数ランキングが発表されました。
ここでは、2022年の新車販売台数ランキングでベスト10入りした車を、乗用車(普通乗用車+小型乗用車)と軽自動車に分けてご紹介します。
乗用車新車販売台数ランキングベスト10
2022年の乗用車の新車販売台数ランキングは、以下のような結果になりました。
■2022年 乗用車新車販売台数ランキング
順位 | ブランド通称名 | 車種 | メーカー名 | 台数 | 前年比 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | ヤリス | コンパクト/SUV | トヨタ | 168,557台 | 79.2% |
2位 | カローラ | コンパクト/セダン/ワゴン/SUV/スポーツ | トヨタ | 131,548台 | 118.7% |
3位 | ノート | コンパクト | 日産 | 110,113台 | 122.1% |
4位 | ルーミー | コンパクト | トヨタ | 109,236台 | 81.0% |
5位 | ライズ | SUV | トヨタ | 83,620台 | 102.1% |
6位 | フリード | ミニバン | ホンダ | 79,525台 | 114.3% |
7位 | アクア | コンパクト | トヨタ | 72,084台 | 99.4% |
8位 | シエンタ | ミニバン | トヨタ | 68,922台 | 119.2% |
9位 | フィット | コンパクト | ホンダ | 60,271台 | 102.5% |
10位 | アルファード | ミニバン | トヨタ | 60,225台 | 63.4% |
- ※一般社団法人日本自動車販売協会連合会の統計データを使用しています。
- ※上記台数は車名別の合算値。一部教習車などを含みます。
- ※ブランド通称名はシリーズ全車種・教習車を含みます。
乗用車の新車販売台数ランキングの顔ぶれは2021年とあまり変わっておらず、トヨタ車が高い人気を維持しています。ただし、トヨタ・ヤリスは2年連続で1位となったものの、2021年に比べると販売台数は約40,000台減りました。一方、同じトヨタのカローラは、2021年9月にカローラシリーズ初のSUV車、カローラクロスが発売されたことを受けてか、大きく販売台数を伸ばしています。注目は日産のノートで、3年ぶりにトップ3に返り咲きました。
トヨタのアルファードは2021年ランキングでは4位でしたが、世界的な半導体不足の影響を受けて生産を抑制しており、その上、2023年にフルモデルチェンジすることで受注を停止しているため、2021年に比べて販売台数は大幅に減少。2022年ランキングでは10位となりました。
車種としては、コンパクトカー、ミニバン、SUV車の人気が継続中。新車販売台数全体としては、2021年比8.3%減の2,563,184台となっています。
1位 トヨタ・ヤリス
トヨタ・ヤリスは、ヴィッツの後を引き継いだ、トヨタを代表するコンパクトカー。2020年2月に販売開始となりました。ハイブリッドグレードにはトヨタ初の1.5Lハイブリッドシステムを搭載し、世界トップレベルの低燃費を実現しています。加えて、小回りがきくコンパクトなボディや機能的なインテリア、高いアクセルレスポンス、軽快なハンドリングのほか、車を真上から見ているような映像により駐車を支援してくれる「パノラミックビューモニター」などがそろった、総合力の高い車です。
2位 トヨタ・カローラ
トヨタ・カローラは1966年に誕生したトヨタの小型乗用車で、現在のモデルで12代目です。カローラシリーズはセダンの「カローラセダン」、ワゴンの「カローラフィールダー」「カローラツーリング」のほか、ハッチバックの「カローラスポーツ」、SUVの「カローラクロス」といったボディタイプが展開されています。2021年に登場したカローラクロスは、SUVのようなワイルドさと都会的なスタイリッシュさを併せ持ったデザインと、快適な走り心地が魅力です。
2022年には、カローラスポーツの高性能版「GRカローラ」も追加設定。安全装備「トヨタセーフティセンス」も、全車に標準装備しています。
3位 日産・ノート
日産自動車が2020年12月に発売した3代目ノートは、2代目よりひと回り大きくなりました。そのおかげで、各社のコンパクトカーと比べても広くなった室内空間が魅力。第2世代の「e-POWER」というハイブリッドシステムが滑らかな加減速を可能にし、静かで力強い走りを実現しています。
また、前後・側方の衝突を回避したり、駐車をサポートしたりしてくれる「360°セーフティアシスト」という運転支援システムを標準装備しています。さらにメーカーオプションで高速道路での走行アシストシステム「プロパイロット」もつけられます。ボディカラーは、モノトーン11色と2トーン3色から選択可能です。
軽自動車販売台数ランキングベスト10
2022年の軽自動車(商用車やトラックを除く)の新車販売台数ランキングは、以下のような結果となりました。
■2022年 軽自動車新車販売台数ランキング(商用車・トラック除く)
順位 | ブランド通称名 | 車種 | ブランド名 | 台数 | 前年比 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | N-BOX | スーパーハイトワゴン | ホンダ | 202,197台 | 107.0% |
2位 | タント | スーパーハイトワゴン | ダイハツ | 107,810台 | 92.0% |
3位 | スペーシア | スーパーハイトワゴン | スズキ | 100,206台 | 77.8% |
4位 | ムーヴ | ハイトワゴン | ダイハツ | 94,837台 | 99.0% |
5位 | ワゴンR | ハイトワゴン | スズキ | 82,213台 | 119.2% |
6位 | ルークス | スーパーハイトワゴン | 日産 | 72,600台 | 85.7% |
7位 | ハスラー | SUV | スズキ | 70,373台 | 85.3% |
8位 | アルト | セダン | スズキ | 67,204台 | 110.3% |
9位 | ミラ | セダン | ダイハツ | 65,317台 | 99.3% |
10位 | タフト | SUV | ダイハツ | 62,278台 | 91.3% |
- ※一般社団法人全国軽自動車協会連合会の統計資料を使用しています。
- ※通称名はメーカーごとに同一車名のものを合算・集計しています(アルト、ワゴンRなど)。
軽自動車の新車販売台数トップは、2015年から連続でホンダのN-BOXがキープ。1~4位の顔触れと順位は、2021年と変わっていません。5位以降は、2021年では5位だった日産ルークスと6位だったスズキのハスラーが2022年は1つずつ順位を下げ、代わってスズキのワゴンRが2つ順位を上げました。
軽自動車の新車販売は、背が高くて広大な室内空間を誇るスーパーハイトワゴン、ハイトワゴンタイプを中心としながら、SUVやセダンタイプにも一定の人気があります。新車販売台数全体としては2021年とあまり変わらず、軽自動車全体では1,638,136台(前年比99.1%)となっています。
1位 ホンダ・N-BOX
ホンダのN-BOXは、軽自動車「N」シリーズの中で、ファミリー向きのスーパーハイトワゴンタイプの車種です。2015年からずっと、軽自動車新車販売台数No.1に輝いています。
N-BOXの魅力のひとつは、室内長224cm、室内高140cmという広々とした室内空間。大人が4人乗っても窮屈さを感じないほどです。前席・後席はさまざまなシートアレンジが可能で、すべて倒してフルフラットにすることもできます。また、室内には数多くの収納スペースを完備。2022年のマイナーチェンジ以降は、ホンダ独自の安全運転支援技術「ホンダセンシング」を全グレードに標準装備し、安全面でも抜かりがありません。
2位 ダイハツ・タント
ダイハツのタントは、スーパーハイトワゴンタイプ軽自動車の元祖といえる存在です。N-BOXと同じく、軽自動車の規格ギリギリの大きさで、広い室内空間を確保しています。室内高が137cmもあるので、10歳程度の子どもなら、車内で立ったまま着替えることもできるほど。ワンタッチで大きく開くスライドドア「ミラクルオープンドア」を備えており、後席の乗り降りも楽にできます。気になる燃費は、WLTCモードで22.7km/L(2WD・Xグレードの場合)とスーパーハイトワゴンとしてはトップクラスです。
3位 スズキ・スペーシア
スズキ・スペーシアは、スズキのスーパーハイトワゴンタイプの軽自動車です。室内長は215.5cm、室内高は141cmあり、N-BOXやタントと同じく、大人4人でもゆとりある室内空間を備えています。荷室の開口部は地上高51cmの低床設計で、大きな荷物も積み下ろしが楽にできます。衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱抑制機能などがついたスズキの予防安全装備「スズキセーフティサポート」が全車標準装備なのもうれしいところ。モーターアシストによるマイルドハイブリッドシステムで、高燃費と快適な走りを実現しています。
新車販売台数ランク上位の車は盗難対策もしっかりと
新車販売台数ベスト10にランクインする車や、中古車価格が高騰している車は盗難のターゲットになることがあるため、しっかりとした盗難対策が必要です。「車の盗難手口や盗難防止グッズは?被害時の対応方法なども解説」では車の盗難対策について紹介しているので、参考にしてください。また、防犯グッズ活用と併せて、盗難時に補償が受けられる自動車保険にも加入していると安心です。
三井住友海上の自動車保険では、基本的な補償として相手への賠償、ケガの補償、車の補償、ロードサービス、その他の特約がそろったプランをご提案しています。車の盗難被害にできるだけあわないように対するのが第一ですが、仮に盗難被害にあっても補償が出るよう、車両保険「10補償限定」特約をセットして、リスクに備えてみてはいかがでしょうか。