2022.12.22
レッカーサービスの内容は?費用や来るまでの時間、必要な状況を解説
2022.12.22
レッカーサービスの内容は?費用や来るまでの時間、必要な状況を解説
車が故障して道路上で動けなくなってしまった場合、レッカー車を依頼して、修理工場まで運んでもらうことになります。滅多に使わないものだけに、レッカーサービスがどんなものか、よくわからないという方も多いかもしれません。
ここでは、レッカーサービスが必要になる場面やレッカー車が来るまでにかかる時間の目安をはじめ、費用の目安やレッカーサービスを利用する上での注意点などを解説します。
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目次
レッカー車はどんな車?
レッカーサービスで派遣されるレッカー車とは、故障などで自力走行ができない車を運ぶためのクレーンを備えた特殊車両のことです。車を運ぶ際は、クレーンで故障車の前面または後面を吊り上げて、前輪または後輪を地面から持ち上げた状態で固定し、そのまま牽引していきます(タイヤが回転しない場合、レッカー車ではなく、車を荷物として積んで運ぶ車「積載車」で搬送することも)。
レッカー車のサイズには、小型、中型、大型の3種類があります。それぞれどのようなものか見ていきましょう。
軽自動車や普通自動車を運ぶ「小型レッカー車」
小型レッカー車は、主に軽自動車~普通自動車の移動の際に使われる、最もよく見かけるレッカー車です。小回りがきくので、狭い道路でも対応できます。
小型・中型のトラックや大型車を運ぶ「中型レッカー車」
中型レッカー車は、主に積載量2t前後の小型トラック~中型トラックや大型車を移動させる際に使われます。
大型トラックやバスなどを運ぶ「大型レッカー車」
大型レッカー車は、主に大型トラックやバス、建設機械などを移動させる際に使われます。大型車両を救援できるパワーを備えています。
レッカーサービスの利用が必要になるシチュエーション
レッカーサービスの利用が必要になるのは、以下のような状況です。順に確認していきましょう。
事故にあって自走できない場合
事故にあい、全損に近い損傷を受けて走行不能となったケースでは、レッカー車による牽引が必要です。
タイヤのパンク、故障の場合
タイヤがパンクし、スペアタイヤへの交換や、最寄りのカーショップ等への自力走行ができない場合は、レッカーサービスに依頼して、車を運んでもらうことになります。車が故障して、自力走行ができない場合も同様です。
走行できても保安上に問題がある場合
事故にあい、走行機能には問題がないもののウインカーが割れて点滅しなくなった、フロントガラスにクモの巣状のヒビが入ったといったケースでも、レッカーサービスを利用することが多いです。
道路交通法第62条に「整備不良車両の運転の禁止」の定めがあるため、たとえ走行できても、保安上問題があって、整備不良車両扱いとなる車は公道を走行できません。もし走行すると道路交通法違反となり、罰金を科されてしまうので、レッカー車を呼ぶ必要があります。
駐車違反車を移動させる場合
道路交通法第51条の規定により、警察は、道路における危険防止または交通の安全と円滑を図るために必要な場合、持ち主の許可なく違法駐車車両を移動させることができます。この違法駐車車両の移動の際には、レッカー車が使われます。
車検切れで仮ナンバーを取得している場合
車検切れの車は、基本的にはレッカー車による移動はできません。車検切れの車が公道を走るのは道路運送車両法違反ですが、レッカー移動では車の前輪または後輪は道路についた状態のため、「公道を走っている」とみなされる可能性が高いからです。例外的に、仮ナンバーを取得している場合は、最長で5日間、公道の走行やレッカー移動が可能になります。
なお、レッカー車ではなく「積載車」を使えば、仮ナンバーがなくても車検切れの車を移動させることができます。
レッカー車が来るまでの目安と受付時間
レッカー車を依頼してから到着までにかかる時間は、30~60分程度といわれています。
ただし、依頼場所が山間部などでレッカーサービスの拠点から距離がある場合や、周辺の道路が混雑している場合などは、より時間がかかることもあります。
受付時間は24時間対応のサービスが多く、365日24時間対応のサービスも少なくありません。
レッカーサービスを利用するには?
レッカーサービスは、車のトラブルを解決する「ロードサービス」の一環として提供されています。レッカーサービスを利用するには、主にJAF(一般社団法人日本自動車連盟)のロードサービスを利用する方法と、自動車保険に付帯するロードサービスを利用する方法があります。
JAF
JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)は24時間365日対応で、全国どこからでも依頼できます。JAF会員でなくてもロードサービスを利用できますが、会員と非会員ではかかる費用が異なります。
会員であれば、牽引距離20kmまでなら無料で利用可能です。非会員の場合は、基本料金に加えて牽引距離に応じた料金が加算されます。なお、会員になるための費用は会員種類・年数によって異なりますが、1年間の個人会員の場合で入会金は2,000円、年会費は4,000円です。
<JAFレッカーサービスにかかる費用(価格はすべて税込)>
- ・JAF会員…牽引20kmまで無料、20km超過後は1kmごとに830円
- ※JAFのWebサイトをもとに情報をまとめています。
- ※高速・専用道路の場合の料金には以下の条件があります。
JAF会員:レッカー車の高速道路料金は無料、および後方警戒車両の高速道路料金は、次のICまでの1区画分無料(高速・専用道路内(SA・PA含む)に停止している場合で次のICまでの1区間分。ただし、ロードサービス車両で搬送する場合において、次のIC以降の通行料金については会員でも実費)
非会員:レッカー車の高速道路料金、後方警戒車両の高速道路料金は実費
自動車保険のロードサービス
自動車保険でもロードサービスを提供していますが、サービスの内容や受付時間、かかる費用などは、保険会社によって異なります。
三井住友海上のロードサービスは、24時間365日、いつでもレッカー移動の依頼が可能です。※
全国各地に拠点があるので、遠方や旅先でのトラブルも安心です。さらに、一般道路・高速道路を問わず、日本国内のどこでもご利用いただけます。
また、ロードサービスのみのご利用では、等級は下がりませんので、トラブルの際は安心してご連絡ください。
三井住友海上のロードサービスについて詳しくは以下のページをご覧ください。
三井住友海上のロードサービス
- ※ロードサービス費用特約の付帯条件については、三井住友海上の自動車保険パンフレットをご確認ください。
一部の悪質なレッカー業者に注意
一部ではありますが、レッカー業者の中には、インターネット上の広告では低料金を宣伝し、実際には広告と異なる高額な料金を請求する悪質な業者もおり、トラブルが多く発生しています。
料金が必要かつ妥当とは認められない金額だと、レッカー料金が補償されるタイプの保険に入っていても、請求された高額な料金の全額は補償されない場合があります。このようなレッカー業者に依頼することのないよう、十分に注意してください。
ロードサービス付きの自動車保険で万が一に備えよう
事故や故障でレッカーサービスが必要になる可能性は、誰にでもあります。充実したロードサービスを備えた自動車保険なら、こうしたトラブルのときも安心でしょう。レッカーサービスのほか、宿泊・移動費用などが補償されると、より心強く感じるはずです。
三井住友海上の自動車保険は、臨時宿泊費用や臨時帰宅・移動費用まで補償するほか、ガソリンの供給やバッテリー上がりの際のジャンピング、パンク時のスペアタイヤの交換といったトラブルもカバーする充実のロードサービスを提供しています。自動車保険の加入や見直しをお考えの方は、この機会にぜひ三井住友海上の自動車保険をご検討ください。
- ※この記事の内容は、2024年10月時点の内容です。今後の商品改定等によって補償内容等が変更になる可能性があります。