天候デリバティブは保険ではなく、金融商品取引法の定める金融商品です。

天候デリバティブとは、異常気象や天候不順によって企業が被る損失(財務リスク)をヘッジ(軽減)するために、気温、降水量、風速、積雪量や降雪量等の気象庁が公表する天候データを用いて指標をつくり、「あらかじめ契約で定められた指標」の値(免責数値)と、「実際の気象現象によって発生した指標」の値との差異に応じて、金銭の受取を行う取引です。

特長

  • 特長1
    異常気象や天候不順により、企業が被る売上減少や費用増加といったさまざまな損失をヘッジするリスクソリューションです。
    • 個人のお客さま(個人事業主様も含みます。)との取引は行いません。
  • 特長2
    損害調査が不要で、お客さまが受け取るべき金額を迅速に支払います。
  • 特長3
    最短1日から設計可能なオーダーメイドの金融商品です。
    • ご契約にあたっては、事前に十分なお打合せをさせていただきます。

ヘッジ可能なリスクの例

多雨・少雨・強風・弱風  降水量/風速を指標とした天候デリバティブ

  • 建設業:工期遅延
  • 鉱業:採掘作業の停止
  • 小売業:来客数の減少
  • 農業:収穫高の減少
  • 製造業:工場の操業停止
  • 運輸:フライトや航行のキャンセル
  • レジャー/観光:来客数、旅行者数の減少、イベント開催の中止
  • 発電事業:水力発電量の減少、風力発電量の減少

低温・高温  気温を指標とした天候デリバティブ

低温リスク 高温リスク
夏期(冷夏)
  • レジャー/観光:来客数、旅行者数の減少
  • 農業:収穫高の減少
  • ユーティリティ:電力販売量の減少
  • 製造業:エアコンや扇風機の販売量減少
  • 小売業:飲料、アイスクリーム、夏物衣料販売の減少
夏期(猛暑)
  • レジャー/観光:来客数、旅行者数の減少
  • 畜産:猛暑による生産量の減少
  • ユーティリティ:需要増大による追加エネルギー購入コストの発生
冬期(厳冬)
  • レジャー/観光:来客数、旅行者数の減少
  • 農業:収穫高の減少
  • ユーティリティ:需要増大による追加エネルギー購入コストの発生
冬期(暖冬)
  • レジャー/観光:来客数、旅行者数の減少
  • 小売業:冬物衣料や冬物食料品の販売量減少
  • ユーティリティ:電力、ガス、灯油などの販売量減少

多雪・少雪  降雪量・積雪量を指標とした天候デリバティブ

  • 建設業:除雪作業の減少
  • 小売業:冬物衣料の販売量、来客数の減少
  • レジャー/観光:(スキー場等)来客数、旅行者数の減少

日照不足  日照時間・全天日射量を指標とした天候デリバティブ

  • 太陽光発電事業:発電量の減少
  • 農業:収穫量の減少