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あなたの自宅は大丈夫?家具や家電の転倒防止策とオススメ商品のご紹介

はじめに

大阪生まれ大阪育ちで、現在片づけコンサルタントをしている松岡初実と申します。私は小学生の頃に阪神・淡路大震災を経験しました。

幸い家族にケガ等は無かったものの、自宅の壁には亀裂が走り、食器やガラスが至る所で割れて危険な状態で、幼いながらに大変ショックを受けました。

その経験から、地震対策を徹底してきました。そして自宅を建てて3年目に発生した大阪府北部地震では、大きな被害を受けずに済みました。

私の片づけレッスンを受けてくださるお客さまの中には、震災経験をお持ちで「地震に備えたい」とご希望される方も多いので、家具や家電の固定方法や、防災も考慮した配置もアドバイスしております。

こんまり®︎メソッドは「ときめきで選ぶ」という観点を軸に、手元に残すモノを選ぶのが基本ですが、「ときめき」には、安全で安心な暮らしができるということも含まれています。

防災をふまえたインテリアを選び、地震に備えた配置にする事で、安全、安心な、ときめく暮らしは叶えられると実感しています。

1. ちょっとした工夫や備えで命を守ることができる!

1-1. その家具の配置、地震がきても大丈夫?

地震による負傷者の30~50%は、家具類の転倒・落下・移動が原因です。
(出典:東京都防災ホームページ 自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策

前もって対策をしておけば、自分はもちろん大切な家族の負傷確率を下げる事にも繋がります。

取り組む順番としてオススメなのは、こんまり®︎メソッドと同じように、ときめきでモノを選び、選んだモノはクローゼットや押し入れなどの据え付け収納家具内に収納します。

据え付け収納家具の中に収納ができず、タンスや大きな本棚を使用する場合は、地震で転倒・移動してしまったとしても、通り道となる避難経路を塞ぐ事がないように配置するのがポイントです。

発火のおそれがある家具・家電の転倒・落下・移動防止対策もしておくと、グッと安心感を高める事ができます。

1-2. 固定がベスト!⋯なのはわかっていても難しい時は一工夫

続いて、器具による家具類の転倒・落下・移動防止対策をすればさらに安心です。

最も確実な方法は、壁にL型金具でネジ止めすることです。
(出典:東京都防災ホームページ 自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策

賃貸で壁に穴が空くと原状回復が困難な点や、1人で取り付けるのは難しいというケースもあるかと思います。

さまざまな理由からネジ止めが難しい場合は、突っ張り棒とストッパー式を組み合わせて使用したり、突っ張り棒と粘着マットを組み合わたりするなど、ご自身にあった方法を検討してみましょう。

1-3. 地震時に凶器になってしまうキャスター付き家具はココをチェック

気軽に動かせて便利なキャスター付きの家具ですが、地震時には凶器になることも少なくありません。

日常的に動かして使っているキャスター付き家具には、忘れずにロックをかけるようにすると安心です。

普段動かさずに使っている場合、下皿や、ポール式器具などを設置し、移動防止対策をするのがオススメです。

我が家にはキャスター機能を使っていない移動式家具があったので、何かを買い足して対策をするのではなく、キャスターを外して、移動せずに使用を続けています。

テーブル・イスは滑り防止マットを設置するのがオススメです。

(左)(上)片づけレッスンをご受講いただいたお客さまのビフォー写真です。
食器棚に転倒防止用のバンドを取り付けて対策をされていますが、ホットプレート等重いモノが食器棚の上に積まれていて危険な状態です。
片づけレッスンをご卒業後「食器棚の上に積んでいたモノが全て収納に収まったので安心して過ごせています。」とご感想をいただきました。

(右)(下)アフター写真。食器棚の上から重いものが落下するリスクが下がりました。

2. 片づけると防災力も爆上がりする!

2-1. 阪神・淡路大震災を経験したからこそ、痛感する予防の大切さ

阪神・淡路大震災が発生した当時、私は小学生でした。

実家の家具は、転倒・落下・移動防止策はもちろん、地震を想定したレイアウトもしておらず、家族4人で寝ている寝室に和ダンスがどーんと置いてありました。

その為、地震に気づいた両親はすぐさま私と妹をタンスの下敷きにならない位置へ移動させ、抱きかかえたそうです。

第一波でタンスが倒れなかったのは本当に運が良かったと思います。

これらの経験から、家具の配置を防災目線で考える、転倒・落下・移動防止策をする⋯この一手間で命が守られると身にしみています。

運任せにせず対策をする事で地震への漠然とした不安も手放す事ができます。

こんまり®︎メソッドに沿って片づけると、ときめきで残すモノを選ぶので自然と厳選されてモノの総量が減ります。

モノの総量が減るということは収納するモノが減るということなので、タンスなどの家具の必要量も減ります。そもそもの家具が減ってしまえば、転倒・落下のリスクは減り、移動対策も不要になる箇所が多いでしょう。

我が家の寝室です。
空気清浄機以外は全て備え付け収納内に納めるようにし、空気清浄機が倒れる事があっても安心な位置に寝ています。

2-2. その婚礼家具、“なんとなく”で置いたままになっていませんか?

こんまり®︎流片づけコンサルタントになり、実家の両親や、両親と同世代の方と片づけレッスンをしていて感じるのが、家に大型家具が多いこと。
大型家具は震災時、凶器となりがちなのでしっかりと対策をしたいところです。

ヒアリングしてみると「婚礼家具で結婚当初から家にあるから、なんとなくそのまま使い続けてるだけ。」という方も少なくありません。

こんまり®︎メソッドに従ってときめきで残すものを選ぶと、大型家具の中がスカスカになったり、空っぽになったりして家具自体も感謝と共に手放されたという事例は片づけレッスンの現場でもよくある事です。

片づけレッスンをご受講いただいたお客さまのアフター写真です。
食器棚の上に置いていたモノが収納内に全て収まり、食器棚の内部にもゆとりができました。

2-3. お祝いで頂いた家具だから、捨てるのは罪悪感を感じる⋯

「ときめかないし、気に入っていないけど、お祝いでいただいたタンスだから捨てるのは罪悪感があり、そのままにしてしまいそうです。」というご相談をいただく事があります。

贈り物というのは相手に気持ちを届けるためのモノなので、受け取った時点で贈り物としての役割は果たしています。

そして、お祝いとして贈ってくださった方は、あなたが下敷きになったり危険な目に遭ったりするのは望んでいないと思います。

このようにお伝えすると「確かに!罪悪感を持つ必要ないですね!いつ地震が起こっても安心なように、お祝いしてくださったことに感謝して手放します!」と後ろ髪を引かれる事なく手放される方が多いです。

「お祝いの気持ちを家具に込めて送る風習がある地方の出身なんです。」と話してくださったお客さまのお宅にはタンスのための部屋がありました。

3. 人生に何度も行うものではない「防災」と「片づけ」

3-1. 先延ばしにせず、取り組んでみましょう!

収納用品を買い足さなくてもできるこんまり®︎メソッドの片づけと同じく、買い足し不要でできる防災が「家具の配置変え」です。

倒れてきた家具の下敷きにならないように家具の配置を考えることはパッと思い浮かぶかもしれませんが 、意外と盲点なのが避難経路の確保です。

家具や家電が倒れた時、出入り口や廊下を塞がない配置になっていますか?
倒れた家具が邪魔をしてドアが開かなくなって閉じ込められてしまわないように、ドア付近には家具を配置しないのがポイントです。

そして大きく揺れると、引き出しが飛び出します!

引き出しは飛び出すと想定した上で置く場所や向きを考えます。
飛び出す危険を想定すると、腰より高い位置に引き出しを置くのは避けるのがポイントです。

我が家の子ども部屋です。
背の高い家具は置かない事と、家具が転倒してもドアの開閉に支障が出ないよう意識して配置しています。
また、地震の時どんな危険があるのかを子どもと話しながら家具の配置をしました。

3-2. 家電、家具のオススメ転倒防止策

家電や家具の転倒・落下・移動防止対策で最も確実な方法は、壁にL型金具でネジ止めすることですが、賃貸だったりDIYに慣れていないと設置が難しかったり⋯しますよね。

そんな時は「簡単」とパッケージに書かれている防災器具がないか探してみてください。突っ張り式やストッパー式、粘着マット⋯さすが地震大国!と感じるぐらい豊富にあります。

子ども部屋のクローゼットです。
衣装ケースはキャスターが付いていましたが移動させないのでキャスター自体を外しました。またクローゼットの建具は地震の揺れでロックがかかるモノを選びました。

3-3. 飛び出し防止の「クラッチ」をクローゼットや食器棚に!

阪神・淡路大震災で幼いながらにショックを受けた事が影響し、家を建てる時に真っ先に思ったのが「地震に強い家にしたい!」ということでした。

地震対策に力を入れている地元ハウスメーカーでこだわりの戸建てを建てて3年が経った頃、大阪府北部地震が発生しました。

この時、住宅性能表示制度で定められた耐震性の中で最高レベルである「耐震等級3」を選び、地震が起こった時、中身の飛び出しを防止してくれる「クラッチ」が付いた食器棚やクローゼットを選んでいて良かったと心から思いました。

住まいは震度6の地域でしたが、家具も食器もガラスも、何一つ壊れる事も割れる事もなく済んだからです。

クローゼットは地震が起きるとクラッチが作動して扉が開かなくなるので、中の収納ケースなどの大きな荷物が飛び出してくる心配もありません。

食器棚も同様に、高い位置の扉から食器が飛び出してくる心配もないわけです。大きな地震は下から突き上げるような縦揺れの後、横揺れになることもあるので、モノが一度宙に飛び上がってから落ちてきます。

もし食器棚が転倒せずに済んだとしても、食器棚の中で割れてしまったり、ぐちゃぐちゃになった食器が邪魔をして戸が開かなくなるなんて事も起こったりします。

我が家は、飛び出し防止策が採用されている食器棚を使用しています。
ボタンで手動でもロックできるので子どものいたずら防止にも大活躍でした。
食器棚には後付けですが、L字型の家具転倒防止器具もつけています。

地震が起きない日が続くと良くも悪くも、地震への恐怖心も防災意識も薄れてしまいがちです。

購入する際に防災を意識して選んで、一度防災器具を設置してしまえば、忘れた頃に地震が起きても心強い味方になってくれます。

編集後記

防災を考えた家具選びは、購入時だけ防災を意識すれば良いですし、防災器具は、一度付ければ設置しっぱなしで良い商品も多いです。(メンテナンスは必要だと思いますが)

元来ズボラで面倒くさがりな私も、家具や家電を固定して、安全、安心なときめく暮らしを実現しています。

また、便利な防災グッズを選べるのも、開発・販売してくださっている皆さまのおかげだと感謝しています!

松岡 初実(はっちゃん)

松岡 初実(はっちゃん)
こんまり®︎流片づけコンサルタント

「離婚すべきか?」で悩む毎日を抜けたくて本気で片づけると、夫の事で悩まなくなっただけでなく、人生全般が好転したことに感激しコンサルタントになりました。
・心理学を学んで15年
・一姫二太郎の母
・汚部屋出身のHSP(繊細さん)

HP:https://hsphacchan.com/
Instagram:https://www.instagram.com/hacchan.konmari/