現在地
ホーム>個人のお客さま>自動車保険>自動車税を払い忘れたらどうなる?滞納時の延滞金についても解説
自動車税を払い忘れたことに気づいた女性

2024.01.16

自動車税を払い忘れたらどうなる?滞納時の延滞金についても解説

自動車税を払い忘れたことに気づいた女性

2024.01.16

自動車税を払い忘れたらどうなる?滞納時の延滞金についても解説

自動車税・軽自動車税(種別割)(以下、自動車税)は、毎年4月1日時点での車の持ち主にかかる税金です。毎年5月頃になると地方自治体から納税通知書が届き、記載された納付の期限(納期限)までに納めることになっています。この自動車税をうっかり払い忘れてしまった場合にかかる延滞金は、どれくらいの金額なのでしょうか。そして、延滞したらどのように対応したらいいのでしょうか?
この記事では、自動車税を払い忘れた時のデメリットや滞納時の延滞金の計算方法のほか、滞納時の対応方法について解説します。

自動車税を払い忘れた時のデメリット

自動車税の納税通知書

自動車税を決められた期限までに納めないと、いくつものデメリットが生じます。まずは、自動車税を払い忘れた時に起きることを解説します。

車検を受けられなくなる

公道を走る車は、定められた年数ごとに車検(継続検査)を受けなくてはなりません。
自動車税の払い忘れがあると、この車検を受けられなくなります。車検切れの車で公道を走ると、道路運送車両法違反となり、30日間の免許停止処分になります。さらに、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金も科せられるので注意が必要です。

さらに、6点の違反点数が加算されます。もし前歴2回以上の状態で、車検切れの車を公道で走らせた場合、一回で免許取り消し処分となります。

延滞金が加算される

自動車税を払い忘れると、納期限から超過した日数に応じて、延滞金が発生します。
延滞金が1,000円を超えると支払義務が生じ、本来の自動車税の税額に加えて納めなければならなくなるのです。
延滞金は、「滞納中の税金の◯%」といった割合(加算率)が決められており、加算率は社会の金利動向によって変わります。2023年の延滞金の加算率は、以下のとおりです。

■延滞金の加算率(2023年)

納期限の翌日から1ヵ月間2.4%
納期限の翌日から2ヵ月目以降8.7%

2023年の自動車税の延滞金は、次のような式を使って計算します。

<納期限翌日から1ヵ月間の延滞金の計算式(2023年加算率の場合)>

延滞金=税額×納期限翌日から納付日までの日数×2.4%÷365日

2ヵ月以上延滞した場合は、以下の式で計算した額を、納期限翌日から1ヵ月間の延滞金に合算します。

<納期限翌日から2ヵ月目以降の延滞金の計算式(2023年加算率の場合)>

延滞金=税額×納期限翌日の2ヵ月目から納付日までの日数×8.7%÷365日

例えば、45,000円の自動車税を半年(180日)払い忘れたとしましょう。この場合の延滞金は、次のように計算します。

(45,000円×30日×2.4%÷365日)+(45,000円×150日×8.7%÷365日)
=約88.8円+約1,608.9円
=1,697円(小数点以下切り捨て)

45,000円の自動車税を半年払い忘れた時の納付額は、税額45,000円+延滞金1,697円=46,600円です(実務上の計算方法では100円未満の端数は切り捨て)。

督促状が送付されたり、財産を差し押さえられたりする

自動車税を払い忘れて納期限を過ぎると、地方自治体から督促状が届きます。この督促状に記載された納期限を過ぎても自動車税を納めないと、法律に基づき財産の差し押さえや公売などの処分を受けることがあります。

財産の差し押さえや公売は、勤務先や銀行などを調査した上で、給料や預貯金、不動産、車などの財産を対象に予告なく行われる可能性もあります。

一方で、納税が一時的に困難で、一定要件に該当する場合は、申請を行えば猶予制度を利用することも可能です。諸事情により納税が難しいときには、自動車税事務所などに相談してみましょう。

自動車税の納期限

自動車税の納期限と現金

自動車税の納税通知書は、毎年4月下旬~5月上旬頃に、地方自治体から車検証に記載された「所有者」宛に送られます。ただし、所有者がカーローン会社などになっている場合は、「使用者」が車の取得者とみなされて納税義務者となり、納税通知書が送られます。

納期限は地方自治体によって多少異なりますが、一般的には5月31日です。31日が土曜日か日曜日にあたる場合は、翌月曜日が期限となります。
自動車税を払い忘れた場合、地方自治体によって異なるものの、納期限を過ぎて1ヵ月から2ヵ月程で督促状が届きます。

自動車税の納付方法

自動車税の納付方法のひとつであるコンビニエンスストアでの現金支払

自動車税の納付方法は、一般的には以下のとおりです。ただし、地方自治体によって異なるので、お住まいの自治体のWebサイトなどでご確認ください。

■自動車税の納付方法の例

方法内容
現金による納付金融機関やコンビニエンスストア、都道府県内の自動車税事務所、各税事務所などで納付します。
口座振替による納付金融機関の口座から引き落とされます。事前の口座登録が必要です。
クレジットカードによる納付「地方税お支払サイト」などを利用し、決済方法でクレジットカードを選びます。納付金額に応じた決済手数料が発生します。
ペイジーによる納付金融機関のネットバンキングやペイジー対応型ATM、あるいは「地方税お支払サイト」を利用して納付します。
スマートフォン決済による納付納付書に記載されたQRコードやバーコードを、決済アプリで読み込んで納付します(自治体によって対応電子マネーは異なります)。
  • QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

納期限を過ぎた場合の納付方法

自動車税を払い忘れて、納期限を過ぎてしまった場合は、できる限り早く納税するようにしてください。納期限から20日を超えると、督促状が届くことがあります。なお、納付書の取扱期限内であれば、期限内の納付と同じように、コンビニエンスストアでの現金納付やクレジットカード納付が可能です。延滞金額の全額が1,000円未満であれば切り捨てられます。

納付書の取扱期限が切れている場合は、納付書の再発行を依頼するか、各税事務所窓口での納付となります。督促状が送られてきた場合、同封の新しい納付書を利用して納めても大丈夫です。
やむを得ない事情で納付が難しい時は、普通車の場合は都道府県税事務所、軽自動車の場合は市区町村の税務課に相談すると、分割払いなどが認められることがあります。

自動車税の分割払いについて詳しくは以下のページをご覧ください。
自動車税の分割払いは可能?クレジットカードで納付する方法を解説

自動車税などの維持費の管理は計画的に行おう

自動車税は、車を持っていると必ずかかる維持費のひとつです。車にかかる維持費としては、ほかにも車検代や燃料代、場合によっては駐車場代などが挙げられます。どのタイミングでどのような費用が必要になるのかを把握した上で、維持費の管理を計画的に行っていくことが重要といえます。

万が一に備える自動車保険の保険料も、車を持つ上で重要な維持費のひとつです。
三井住友海上では、充実した補償プランの『GK クルマの保険』、はじめて車を持つ方におすすめの『はじめての自動車保険』、ドライブレコーダー付き自動車保険『見守るクルマの保険(ドラレコ型)』『見守るクルマの保険(プレミアム ドラレコ型)』など、多彩な自動車保険をご用意し、皆さまのカーライフをサポートしています。
安心・安全なカーライフのために、ぜひ三井住友海上をご利用ください。

  • この記事の内容は、2023年12月時点の内容です。今後の商品改定等によって補償内容等が変更になる可能性があります。
  • この記事の内容は、2023年12月時点の法令等にもとづいて作成しています。

皆さまの安心・安全をご支援する自動車保険(任意保険)

詳しく見てみる

お気軽にお問い合わせください

■監修:田中卓也(田中卓也税理士事務所)

田中卓也

税理士・CFP®。中央大学商学部で学んだ後、東京都内の税理士事務所での勤務を経て、田中卓也税理士事務所を開業。記帳代行・税務相談・税務申告をはじめ、事業計画の作成やサポート等の経営相談、キャッシュフロー表の立て方、資金繰りの管理、保険の見直し、相続・事業承継対策など、経営者や個人事業主のサポートを幅広く行う。ほか、一生活者目線での講師・執筆活動や講演活動も。

ページの先頭へ