2023.09.28
自動車税の分割払いは可能?クレジットカードで納付する方法を解説
2023.09.28
自動車税の分割払いは可能?クレジットカードで納付する方法を解説
自動車税(種別割)は、毎年5月上旬~中旬頃に納税通知書と納付書が届き、原則として5月末までに支払う必要があります。ただ、5~6月は、住民税や国民健康保険税(料)の納付書も届く時期。手持ちのお金が心もとない時は、負担を分散できる、いわゆる「分割払い」にできると助かるのではないでしょうか。
ここでは、自動車税をクレジットカードで分割払い(納付)する方法やそのメリット・デメリットのほか、地方自治体に申請して納税猶予を受ける方法について解説します。
目次
自動車税の分割納付をクレジットカード払いで分割払いにする方法
自動車税は、1年分を一括でまとめて納付するのが原則です。ただし、クレジットカードで納付し、カード会社への支払方法を「分割払い」に設定すれば、実質的に分割納付することは可能です。
クレジットカードで分割納付するには、まず「地方税お支払サイト」や公金収納サービス「F-REGI(エフレジ) 公金支払い」といった各自治体が指定する納付サイトに、パソコンやスマートフォンからアクセスします。それから、各種納付サイトにて、クレジットカードを使ってオンライン決済を行います。
仕組みとしてはクレジットカード会社が各地方自治体に自動車税を立替払いし、その立て替えた自動車税を納税者がクレジットカード会社に分割で支払っていくイメージです。なので、決済時は一括納付扱いですが、決済後に分割払いやリボ払いを設定すれば実質的に分割納付が可能になるのです。
ただし、自治体によってはクレジットカード非対応の可能性もあります。お住まいの自治体でクレジットカード払いが可能かどうか、Webサイトなどで確認してください。
クレジットカードによる分割納付のメリット
クレジットカードによる自動車税の分割納付のメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。ここではクレジットカードによる分割納付のメリットについて見ていきます。
クレジットカードのポイントが得られる
クレジットカードでの分割納付にすることで、通常のクレジットカード利用と同じように、決済額に応じたポイントが貯まります。ポイント付与はカード会社の会員規約にもとづきますが、クレジットカードによっては、税金を納付したときは通常取引より付与ポイントが少なくなったり、ポイントがつかないものがあったりするので注意が必要です。
期限内なら24時間いつでも支払える
期限内に納付サイトにパソコンやスマートフォンでアクセスすれば、すぐに自動車税の納付手続きが可能です。わざわざ金融機関やコンビニエンスストアに出向く必要がなく、24時間いつでも納付できるのは大きなメリットといえるでしょう。
分割払いの回数もリボ払いも選べる
クレジットカードを使えば、分割払いの回数を選ぶことも可能です。また、毎月の支払額を定額にするリボ払い(リボルビング払い)も選択可能です。
クレジットカードによる分割納付のデメリット
クレジットカードによる自動車税の分割納付には、注意すべき点もあります。デメリットについても確認しておきましょう。
利用料や決済手数料がかかる
納付サイトは、システム利用料がかかります。例えば「地方税お支払サイト」の利用料は、1万円までが37円(税別)、以降1万円ごとに75円(税別)です。「F-REGI」は1万円までが40円(税込)、以降1万円ごとに82円または83円ずつ(いずれも税込)がかかります。
また、3回以上の分割払いを選択した場合は、クレジットカード会社に手数料を支払う必要があります。リボ払いも手数料が発生しますので、最終的に支払う金額は、一括払いより多くなります。
手続き完了後にはシステム利用料が返金されない
クレジットカードの場合、手続きが完了すると手続き自体の取り消しができません。納付済の納付書を使ってコンビニで二重払いをしても、重複して納付した自動車税が還付される場合はありますが、クレジットカード払いによるシステム利用料は返金されないのです。
納税証明書の取得に時間がかかる
クレジットカードによって自動車税を納付した場合、原則として納税証明書は発行されません。車検更新などの必要性があって納税証明書を納付先の地方自治体に請求しても、発行に1~3週間程度かかる場合があります。急いで納税証明書を取得したい場合は、クレジットカード払いを避けるべきでしょう。
クレジットカード払い以外に自動車税を分割納付する方法
クレジットカード払い以外に自動車税を分割納付するには、各自治体の猶予制度を利用する方法が挙げられます。制度内容は自治体によって異なりますが、災害にあって著しい損失が生じたといった事情があり、納税が困難と認められた場合に利用可能です。この猶予制度を使うことで納税期間は半年~1年程延長となり、そのあいだに分割納付する形になるものが多いようです。
一般的に、指定された納付期間内に自動車税を納めないと、延滞金が発生しますが、猶予制度を使って自動車税を分割納付にすると、猶予期間中の延滞金の一部あるいは全額は免除されます。
なお、以下のような理由で納税が困難な状態であれば、納税期間延長と分割納付が認められる場合があります。
<分割納付が認められる可能性がある事情>
- ・事業において大きな損失が出た
- ・事業を廃止、休止した
- ・病気の治療や療養で多額の支出がある
- ・災害や盗難で大きな被害を受けた
猶予制度の利用を希望する時は、各自治体の窓口になっている都道府県税事務所などに相談しましょう。
猶予制度を利用して自動車税を分割納付にする際の注意点
自動車税の納付猶予制度を使って分割納付する際には、納付漏れ・遅れやほかの税金の滞納に注意しましょう。猶予期間内に納付するべき税額や納付期限までに納付がない場合、あるいは猶予を受けた自動車税以外の地方税が滞納となった場合には、猶予取り消しとなることもあるので注意が必要です。
軽自動車税の場合は分割納付できない
軽自動車を所有している場合は、軽自動車税(種別割)を納付します。軽自動車税の納付は原則1回のみ(年払い)となっており、月割りや分割払いのシステムがそもそも存在していないので、注意が必要です。
クレジットカード以外に自動車税を納める方法
自動車税の納付方法は、クレジットカード以外にもいくつかあります。主な納付方法は以下のとおりです。
■自動車税の納付方法の例
方法 | 内容 |
---|---|
現金による納付 | 金融機関やコンビニエンスストア、都道府県内の自動車税事務所、各県税事務所などで納付します。 |
口座振替による納付 | 金融機関の口座から引き落とされます。事前の口座登録が必要です。 |
ペイジーによる納付 | 金融機関のネットバンキングやペイジー対応型ATM、あるいは「地方税お支払サイト」を利用して納付します。 |
スマートフォン決済による納付 | 納付書に記載されたQRコード(※)やバーコードを、決済アプリで読み込んで納付します。(自治体によって対応電子マネーは異なります)。 |
- ※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
必要な補償がついた自動車保険で車の維持費を抑えよう
自動車税は、自治体が認める特別な理由がない限り、1年分をまとめて一括納付するのが原則です。クレジットカードを使えば、実質的に分割納付することが可能になりますが、システム利用料や決済手数料が発生する場合があるため、一括納付に比べれば支払総額は大きくなるという問題があります。メリット・デメリットを踏まえた上で、必要な時には分割納付を検討するのがいいでしょう。
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