2024.01.16
マイカーローンは何年で返済するのがいい?平均値と長期返済の注意点
2024.01.16
マイカーローンは何年で返済するのがいい?平均値と長期返済の注意点
マイカーローンは、契約の際に返済期間を決める必要があります。返済期間を変えると、総返済額や月々の返済額、利息も変わってきます。ご自身の収入や月々の車の維持費などとの、バランスのとり方がポイントといえるでしょう。
この記事では、マイカーローンの平均返済期間と、短期返済・長期返済それぞれのメリット・デメリットのほか、マイカーローンの負担を軽くする方法をご紹介します。
目次
マイカーローンの平均的な返済期間は概ね5~7年
マイカーローンは、返済期間を長くすると月々の返済額は減るものの、利息の負担が大きくなるので総支払額も膨らみます。一方で、返済期間を短くすると、月あたりの返済額は増えますが、利息の負担は小さくなるので総支払額は抑えられます。
マイカーローンの返済期間は年単位で考え、1ヵ月に1回の返済で「◯年(◯◯回払い)」として設定し、その回数は12の倍数で設定されます。マイカーローンの返済期間は、5~7年(60~84回払い)が多い傾向です。
マイカーローンの最長返済期間は借入先によって異なり、返済期間が10年(120回払い)になる場合もあります。銀行系のマイカーローンは最長7~10年、カーディーラー系のマイカーローンは最長6~8年となっていることが多いようです。
マイカーローン返済期間設定のポイント
マイカーローン返済期間設定のポイントは、月々の車関連の支出額と返済額のバランスで見て、両者のバランスがとれ、無理なく返済できる期間を設定することです。
具体的には、車に関して毎月無理なく出せる支出額を計算し、そこから税金や燃料代などの車の維持費として必要なお金を差し引いた上で、その金額内に毎月のマイカーローン返済額を納められるように、返済期間を設定するのがおすすめです。
理想は、車を使っている間にマイカーローンを完済することです。車の買い替え予定時期までにローンの返済が終わっていないと、自由に譲渡できなかったり、新しい車のローンも同時に返済しなくてはいけなくなったりするケースがあるからです。
事前にシミュレーションした結果、マイカーローンの返済期間が車の買い替え予定時期を超えそうな場合は、借入金額の見直しを検討してみてもいいでしょう。
マイカーローンのメリット・デメリットは?
マイカーローンの適切な返済期間を設定する際には、短期返済と長期返済の良し悪しについて知っておくことが大切です。ここでは、マイカーローンのメリット・デメリットを、短期返済と長期返済それぞれのパターンごとに見ていきましょう。
短期返済のメリットとデメリット
マイカーローンの短期返済のメリットは、総返済額を抑えられることにあります。
総返済額は、元金と利息を合わせた金額です。利息は「借入額(利用残高)×金利(利率)÷年間日数(365日)×借入日数(返済期間)」で計算され、返済期間が短いほど利息負担が小さくなり、総返済額も抑えられます。また、返済期間が短く済むため、短期間で車を乗り換えたい方にもおすすめのパターンです。
一方で、マイカーローンの短期返済のデメリットは、月々の返済額が高くなることです。
長期返済のメリットとデメリット
マイカーローンの長期返済のメリットは、月々の返済額を抑えられることです。長期返済により安定的な返済ができる可能性が高まるため、延滞やそれに伴う差し押さえなどのリスクも軽減できます。
一方で長期返済のデメリットは、総支払額が大きくなることが挙げられます。また、カーディーラー系のマイカーローンの場合、車の所有者はカーディーラーや信販会社となっています。このような契約の場合、前のローンを完済しないと車を自由に売却できないケースが多いようです。
さらに、返済期間10年といった長期返済のマイカーローンは、対応している金融機関が限られます。また、マイカーローンを含むローンの審査基準は公開されていませんが、申込人が組むローンすべての借入状況・返済状況を見た上で、返済能力の有無を判断しているといわれています。
長期でマイカーローンを組んだ場合、その返済中に住宅ローンや教育ローンなど、ほかのローンの審査に通りにくくなる可能性があるので注意が必要です。
マイカーローンの返済期間を決める際の注意点
マイカーローンの返済期間を決めるには、短期返済・長期返済のメリット・デメリットに加え、いくつか気をつけたいことがあります。
ここでは、マイカーローンの返済期間を決める際の注意点を解説します。
一度契約したら返済期間は変更できない
マイカーローンの返済期間は、基本的に一度契約すると変更ができません。「月々の支払いが難しく、来月から返済期間を延ばしたい」と思っても変更はできず、どうしても返済期間を延ばしたい場合は、マイカーローンの借り換えを新しい条件で行う必要があります。なお、借り換えには手数料がかかるのが一般的です。
反対に、「早めに完済したい」と考えても、やはり返済期間の変更はできず、一括返済(繰り上げ返済)を利用することになります。マイカーローンによっては、一括返済も手数料がかかります。
返済期間中に車を売却すると残りは一括返済が必要
「転勤で車が不要になった」「子どもが生まれたので車を乗り換えたい」といったように、返済期間中に何らかの事情で車を売却することになっても、売却できるかどうかはマイカーローンの契約内容によって異なります。
銀行系のマイカーローンで、車検証の「所有者欄」に記載された氏名が自分である場合は、ローン残債(残高)があっても売却可能です。ただし、ローン契約に「残債のある状態での売却禁止」という条項があれば、売却前にローンの一括返済が必要になります。
カーディーラー系のマイカーローンでは、完済まで車は担保とされるので、それまでの車の所有者はカーディーラーや信販会社です。この場合に車を売るには、まずローン残債を一括返済し、返済後に所有権解除手続きを行わなくてはなりません。
マイカーローンの負担を軽くする方法
マイカーローン返済の負担を、できるだけ軽減したいと思う方も多いのではないでしょうか。続いては、マイカーローンの負担を軽くする方法を解説します。
頭金を車両価格の20~30%程度用意しておく
マイカーローンの契約時に頭金を用意すれば、その分だけ借入金額は少なくなります。頭金によって、月々の返済額や総返済額が少なくなるのでおすすめです。なお、頭金の相場は車両本体価格の20~30%程度です。
低金利のマイカーローンを利用する
マイカーローンには、銀行などの金融機関が提供する銀行系のものと、カーディーラーや自動車販売店が提供するカーディーラー系のものがあります。
大きな違いは金利で、銀行系は1~4%程度、カーディーラー系は4~8%程度です。いずれにしても、低金利のマイカーローンを選んだほうが、返済負担は少なくなるでしょう。
マイカーローンの借り換えを利用する
金利の低いマイカーローンに借り換えをすることで、返済の負担を軽減できる場合があります。
マイカーローンの借り換えには手数料がかかりますが、銀行系の場合1,000~5,000円程ですので、それを含めて検討をしましょう。
繰り上げ返済する
手持ちのお金に余裕があるなら、繰り上げ返済がおすすめです。繰り上げ返済をしてマイカーローンの返済期間を短くすれば、トータルの返済負担は軽くなります。
残価設定ローンを利用する
残価設定ローンとは、契約時に車の想定下取り価格を「残存価格(残価)」として設定し、車両価格からその残価を引いた金額に対して組むタイプのローンです。残価を差し引いた金額でローンを組むため、月々の返済額としては小さくなります。契約満了時点で、同一メーカーの車に乗り換えるか、残価を支払って乗り続けるか、あるいは返却するかを選ぶことになります。
月々のマイカーローン返済と負担にならない自動車保険の契約を
マイカーローンの返済期間は、一度契約すると変更はできないので、車に関する費用を月々無理なく支払える金額になるように設定することが重要です。車の維持にはマイカーローンの返済に加え、燃料代や駐車場代、自動車保険の保険料などもかかるので、余裕を持って設定しましょう。
このうち、自動車保険の保険料を抑える上で大切なのは、必要な補償をつけることです。三井住友海上の『GKクルマの保険』は、基本となる補償・自動特約のセットに個別のニーズに合わせて特約をセットできるので、過不足なく補償のセットが可能です。
自動車保険をお考えなら、ぜひ三井住友海上への加入をご検討ください。
- ※この記事の内容は、2023年11月時点の内容です。今後の商品改定等によって補償内容等が変更になる可能性があります。
- ※この記事の内容は、2023年11月時点の法令等にもとづいて作成しています。