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アイスバーン

2023.01.19

冬のアイスバーンに注意!発生しやすい場所や種類、走行の注意は?

アイスバーン

2023.01.19

冬のアイスバーンに注意!発生しやすい場所や種類、走行の注意は?

雪道には、通常の道路にはないさまざまな危険が潜んでいます。特に、寒さにより路面上で水分が凍結した「アイスバーン」は滑りやすいので、ベテランドライバーであっても注意が必要です。
ここでは、アイスバーンとはどんなもので、どんな場所で起こりやすいのかをはじめ、アイスバーンが発生しているときの運転のコツや注意点などについて解説します。

雪などの水分が凍結し、路面がツルツルに滑りやすくなったアイスバーン

アイスバーンとは、路面上で水分が凍結してツルツルに滑りやすくなっている状態のことです。雨や雪が降った後に気温が上昇し、夜になって急激に冷え込んだときに発生しやすくなります。
とても滑りやすいため、アイスバーンが発生しやすいときは、慎重に運転する必要があります。

アイスバーンの3つのタイプ

アイスバーンは、発生する道路が置かれている環境や気象状況によって、3つのタイプに分けることができます。それぞれの特徴は次のとおりです。

圧雪アイスバーン(圧雪路)

圧雪アイスバーン(圧雪路)

道路に積もった雪が何台もの自動車が通るうちに踏み固められ、硬く圧縮された状態になったものを「圧雪アイスバーン(圧雪路)」と呼びます。3種類のアイスバーンの中では比較的滑りにくいですが、雨で路面が濡れたり、日が差して表面の雪が解け出したりすることで滑りやすくなるので、注意を怠ってはいけません。

ブラックアイスバーン

ブラックアイスバーン

道路に積もった雪が一度解けた後再び凍結し、道路が薄い氷で覆われた状態になったものを「ブラックアイスバーン」と呼びます。非常によく滑るにもかかわらず、夜間は濡れているだけの路面と見分けづらいので、特に注意しなくてはなりません。十分に速度を落とさず進入すると、スリップして大事故につながることもあるからです。
また、雨が降った後に急激に気温が下がった場合などは、雪が降らない地域でも発生することがあります。

ミラーバーン(鏡面圧雪)

ミラーバーン(鏡面圧雪)

ミラーバーン(鏡面圧雪)は、行き交う車のタイヤによって、凍結したツルツルの路面がまるで鏡のように磨きをかけられた状態となったもの。とても滑りやすい状態であるものの、太陽光やヘッドライトを反射しやすい分、比較的察知しやすいです。
交差点前などのブレーキを多用する場所や、交通量が多い場所によく発生します。

アイスバーンが起こりやすい条件や場所とは?

寒い季節に運転するなら注意したいアイスバーンには、起こりやすい条件や場所の特徴があるのでしょうか。注意したい条件や場所を確認していきましょう。

路面温度が氷点下になる場合

アイスバーンが発生しやすいのは、路面温度が氷点下になる場合です。路面温度と気温は一致しないため、気温が数℃あっても、路面温度は氷点下となる場合があることに注意しましょう。

雪が降り続いている場合や、降雪後に晴れた場合

アイスバーンは雪が降り続いている場合や、降雪後に晴れた場合も発生しやすくなります。降雪後に晴れて日が落ちたときにアイスバーンが発生すると、路面はとりわけ滑りやすくなっていることが多いです。

夜間から朝方

アイスバーンは、時間帯としては気温が下がる夜間から朝方にかけて発生することが多いです。暗くなってから運転する場合には、特に注意しましょう。

陽のあたらない場所

陽のあたらない場所には太陽光が届かないので、路面の氷が解けづらく、なかなかアイスバーンが解消されません。山やビルの影などで、一部だけ常に日陰になっている場合もあるので、運転中に日陰に差し掛かった際は注意が必要です。

交差点付近

多くの車が行き交いブレーキをかける機会も多い交差点は、圧雪アイスバーンやミラーバーンが発生しやすくなります。スリップして停車中の車にぶつかったり、発進時にタイヤが空転したりしやすいので、スピードの出しすぎとブレーキ・アクセルの操作に気を付けましょう。

橋の上

橋の上は地熱が届かない上に、橋の下から熱を奪われるため凍結しやすく、アイスバーンが起こりやすい場所です。周りの道路は凍結していないにもかかわらず、橋の上だけアイスバーンが起こっていることも少なくありません。十分に減速して通行する配慮が求められます。

トンネルの出入口

トンネルの出入口は日陰になる時間が長いだけでなく、強い風が吹きやすいので、アイスバーンが起こりやすい場所といえます。
トンネル内は凍結しづらいですが、トンネルを通り抜けた先にアイスバーンが発生していることもあるので、トンネルから出るときは十分に速度を落として走行しましょう。

オールシーズンタイヤはアイスバーンのときでも大丈夫?

オールシーズンタイヤはアイスバーンのときでも大丈夫?

オールシーズンタイヤとは、すべてのシーズンを通して使用することを想定したタイヤのことです。
車のタイヤには、ほかにも夏用の「サマータイヤ」や冬用の「スタッドレスタイヤ」がありますが、これらは季節の特徴に合わせた性能を持ち合わせています。

オールシーズンタイヤは一般的な雪道でも走行可能ですが、アイスバーンのような滑りやすい場所での走行性能はスタッドレスタイヤに及ばず、スリップしてしまう危険性もあります。降雪量が多い場合や、アイスバーンが発生しやすい場所・気候条件で運転する場合は、スタッドレスタイヤの装着を欠かさないようにしましょう。

アイスバーンが起きているときの運転のコツと注意点

アイスバーンが起きているときに、意識したいのはどのような点でしょうか。運転のコツや注意すべき点をまとめてご紹介します。

■アイスバーン発生時の運転のコツと注意点

アイスバーン発生時の運転のコツと注意点

除雪してから運転する

車の上に雪が積もった状態で運転すると、ブレーキを踏んだ際に雪がフロントガラスに落ちてきて、視界をふさいでしまう危険性もあります。雪を下ろしてから運転することが大切です。

スタッドレスタイヤやチェーンを装着する

サマータイヤやオールシーズンタイヤでのアイスバーン走行は、スリップする可能性が高く、非常に危険です。アイスバーンが発生しそうな場所・気候条件で運転する際は、必ずスタッドレスタイヤやチェーンを装着してください。大雪の場合などは、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンを併用するのも効果的です。

サマータイヤでアイスバーンを走らなければならない状況になってしまった場合は、決してスピードを出さず、できるだけ低いギアを使って慎重に徐行します。車間距離は広くとり、ハンドル操作も最小限に抑えることがポイントです。ブレーキをかける際は一気に踏み込まず、何度かに分けて踏むようにします。走行に危険を感じた場合は、無理せずロードサービスに依頼しましょう。

アイスバーンが起こりやすい場所や時間帯をなるべく避ける

可能であれば、アイスバーンが発生しそうな場所や時間帯は避けるのがおすすめです。夜間や朝方にかけての運転は避けるほか、陽のあたらない場所やトンネル、橋の通行は避けるようにするのが無難でしょう。

急ハンドル・急ブレーキ・急な車線変更を避ける

急ハンドルや急ブレーキ、急な車線変更といった「急」な操作を行うと、スリップする可能性が高まります。ハンドル、ブレーキ共に丁寧でゆっくりした操作を心掛け、車線変更も慎重に行いましょう。
また、アイスバーンを走行する際は、車にかかる制動力を分散させることでスリップしづらくする「ポンピングブレーキ」を行うのがおすすめです。急ブレーキにならないよう、止まりたい地点のかなり手前から、何回かに分けてブレーキを踏みます。

ただ、ポンピングブレーキは効果的ですが、ABS(※)搭載車の場合は、ABSが作動するのを防ぐため、ペダルを強く踏まないように配慮しなくてはなりません。通常の路面状態だと、ABSが作動すると制動距離が短くなりますが、アイスバーンでは反対に長くなってしまうことがあるからです。

  • アンチロックブレーキシステム。ブレーキを強く踏み込むことにより、タイヤのロック=車体は進んでいるにもかかわらず、タイヤは回転せずに滑っている状態を防ぐ機能。

速度を落としてゆっくり走る

アイスバーンを含む凍った路面上では、通常の乾燥した道に比べて制動距離が非常に長くなるため、スピードを落としてゆっくり走ることがポイントとなります。
急発進するとタイヤが空転する可能性があるので、発進もゆっくり行ってください。

車間距離を十分に空ける

アイスバーン走行中は、自分だけでなく周りの車がスリップする可能性もあるほか、ブレーキを踏んでも止まるまでに時間がかかります。事故を防ぐためにも、車間距離を十分にとることが重要です。

雪道を運転するときのためにも、万が一に備えて自動車保険に加入しよう

雪道は通常の乾いた道路とは勝手が異なり、準備や予備知識なしに走行するのは極めて危険です。また、ベテランドライバーであっても危険が伴います。アイスバーンが発生している可能性がある場所や気候条件で運転する際は、必ずスタッドレスタイヤやチェーンを装着した上で、急な操作を控えるなど、アイスバーンを意識した運転を心掛けてください。
その上で、万が一に備えて自動車保険にも入っておくと心強いでしょう。

三井住友海上の自動車保険は、基本的な補償のセットに24時間365日対応のロードサービスも含んでおり、万が一のトラブルの際も安心です。この機会に雪道の運転の注意点を十分に理解した上で、三井住友海上の自動車保険へのご加入も検討ください。

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