
2022.12.22
タイヤがパンクしたときの対応は?原因や注意点もチェック

2022.12.22
タイヤがパンクしたときの対応は?原因や注意点もチェック
車のタイヤのパンクは、誰にでも起こりうるトラブルのひとつ。パンクしたまま走り続けるのは危険ですし、車やホイールを傷めてしまうので、早めに修理やタイヤ交換することが大切です。
ここでは、タイヤがパンクする原因をはじめ、タイヤのパンクを見極めるポイントや、タイヤがパンクした際の対処法などについて解説します。
目次
タイヤがパンクする原因
タイヤがパンクしてしまう原因にはさまざまなものがありますが、大きくは次の4つのパターンに分けられます。
異物が突き刺さる
タイヤがパンクする原因で最も多いのは、釘やネジ、ガラス片などの異物が刺さることです。ごく小さな異物が刺さるなどして、中の空気が少しずつ抜けていく「スローパンク」を起こすこともあります。
空気圧が足りない
タイヤには適切な空気圧があり、空気圧が足りない状態で走行すると、タイヤの内部構造に影響を与え、パンクにつながります。さらに、高速走行を続けると、摩擦の大きさに耐えかねたタイヤが破裂(バースト)してしまうこともあり、大変危険です。
対策としては、1ヵ月に1度はタイヤの空気圧を点検し、常に適切な空気圧を保つのが有効です。
ホイールが変形した
タイヤの側面を縁石にぶつけるなどしてホイールが変形すると、その影響によって空気が抜けてパンクするケースもあります。ぶつけてしまった場合は、ホイールが変形していないかチェックするのが無難です。
タイヤが劣化した
タイヤが劣化すると、パンクしやすくなります。タイヤの寿命は、一般的に3~5年といわれているので、お店で定期的にチェックしてもらい、必要があれば交換しましょう。
なお、走行距離5,000kmを目安にタイヤを前後左右で入れ換えると、摩耗の癖が均一になり、タイヤが長持ちする傾向があるようです。
タイヤの変え時がわかるスリップサイン
劣化によるタイヤの替え時は、「スリップサイン」という目安があります。
スリップサインとは、タイヤの残りの溝の深さが1.6mmになったことを示す目印です。タイヤの側面には三角マークが4~9ヵ所書かれており、タイヤが摩耗して溝が浅くなってくると、この三角マークの延長線上で溝が途切れ、溝に橋がかかったような見た目になります。これが、スリップサインが出た状態です。
■スリップサインの見方

スリップサインが出るほど摩耗したタイヤは、走行機能が著しく低下しており、スリップしやすいので、そのまま使うのは大変危険です。そのため、1ヵ所でもスリップサインが出たタイヤでの走行は、道路運送車両法違反となるほか、整備不良とみなされて車検にも通りません。
なお、スリップサインは、「これ以上は使用禁止」を示すラインです。スリップサインが出ていなくても、溝が浅くなればタイヤの性能は下がるので、日頃から溝の減り具合はチェックしておきましょう。
タイヤがパンクしたら、自分で見極められる?
タイヤのパンクは、運転中の危険を回避するためにも、車やホイールを傷めないためにも、早く見つけて対処することが重要です。スローパンクはなかなか気づきづらいですが、以下のような様子が見られるならタイヤのパンクが疑われるため、一度しっかり点検してみるのがおすすめです。
<タイヤがパンクしたときに現れる可能性のある異変>
- ・走行時にいつもとは違う音が聞こえる
- ・走行時にハンドルをとられて重く感じる
- ・走行時に振動が起こる
- ・加速しづらくブレーキがかかりづらい
- ・カーブのとき踏ん張りがきかない
- ・タイヤが歪んでいるように見える
- ・異物が刺さっているのが目視で確認できる
- ・タイヤの側面にコブができている
- ・空気が入っておらず、タイヤがつぶれているのがひと目でわかる
タイヤがパンクしたときの対応
タイヤがパンクしたときの対処法は以下の4つがあります。どの方法が最適かは車の状態やパンクした場所によって変わるので、状況に応じて判断しましょう。
スペアタイヤに交換
パンクしたタイヤを、車に積んでいるスペアタイヤと交換します。ロードサービスなどにスペアタイヤへの交換を依頼することもできますが、自分で交換することもできます。自身で作業を行うときは、くれぐれも安全かつ平坦な場所で行いましょう。

応急処置
応急修理キットを使い、液状のゴムをタイヤ内に充填して一時的に穴をふさぎます。大きな亀裂が入っている場合やトレッド面(地面と接触するゴム層の面)以外に問題が生じている場合は使えません。
近くのカー用品店やガソリンスタンドに自力で持ち込み
タイヤが短距離の走行なら可能な状態で、近くにカー用品店やガソリンスタンドがあるなら、自力で走行して修理に持ち込むことができます。
ロードサービスに連絡
自力走行が難しい場合や自力ではタイヤ交換ができない場合、近くにカー用品店がない場合などは、ロードサービスに連絡すれば、タイヤの交換や応急処置、レッカーによる移動といったサポートを受けられます。
タイヤがパンクしたときの注意点
タイヤがパンクしたときの対処には、いくつか注意したい点もあります。うっかり危険な行動をとってしまわないよう、以下の点について確認しておきましょう。
パンクした状態で走り続けない
パンクしたタイヤでそのまま走行を続けるのは危険です。ハンドルをとられてまっすぐ走行できない可能性や、ホイールが損傷して変形する可能性もあります。
パンクに気づいたら、路肩など安全な場所に停車して車の状態を確認し、タイヤの交換やロードサービスへの連絡などを行うのが基本です。ただし、無理のない範囲で近くのカー用品店やガソリンスタンドまで走行するのは、その限りではありません。
刺さった異物を引き抜かない
タイヤに刺さった異物を引き抜くと一気に空気が抜け、事態を悪化させてしまうことも。異物を引き抜くのは、くれぐれも控えましょう。
高速道路での作業はNG
高速道路上では、タイヤ交換や応急処置を絶対に行ってはいけません。過去には、タイヤの交換中に後続車にはねられ、死亡する事故も起こっています。
高速道路上でタイヤがパンクした場合は、道の端にとめて後方に停止表示板と発煙筒を設置し、後続車に停止車の存在を知らせます。その上で、ガードレールの外側に退避し、JAFや自動車保険のロードサービスなどに連絡しましょう。

応急処置やスペアタイヤへの交換をしたら、走行に問題がないか確認する
応急処置やスペアタイヤへの交換をしたら、10分程度走行して問題がないかをチェックします。問題がなければ一度車を安全な場所にとめ、タイヤ交換した場合はタイヤのナットが緩んでいないか、応急処置をした場合は修理キットの液漏れはないか、空気の漏れはきちんと止まっているかをチェックしましょう。
急なパンク時も安心!ロードサービス付きの自動車保険に加入しておこう
タイヤのパンクは誰にでも起こりうることなので、対処法を知っておくのは大切です。パンクしたまま走行するのは危険なので、自分で対処できない場合は、ロードサービスを利用しましょう。ほとんどの自動車保険には基本の補償にロードサービスが含まれているため、ロードサービスを利用できます。
なお、一時的な応急処置やスペアタイヤへの交換を行ったら、できるだけ早く、修理か通常のタイヤに交換することが必須。タイヤ修理を業者に依頼する場合の費用は、タイヤの外側のみの修理なら1,500~2,000円程度、内面の修理なら5,000円程が目安です。交換の場合は、工賃2,300~11,000円程に加え、タイヤ本体の代金がかかります。
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- ※この記事の内容は、2024年10月時点の内容です。今後の商品改定等によって補償内容等が変更になる可能性があります。
- ※この記事の内容は、2024年10月時点の法令等にもとづいて作成しています。