
2022.11.22
車のコーティングのメリットや相場は?種類や場所による違いも解説

2022.11.22
車のコーティングのメリットや相場は?種類や場所による違いも解説
車を購入すると、輝きやつやを長く維持するために、コーティングをすすめられることがあります。本当に必要なのか、どれくらいの効果が期待できるのかなど、判断に迷うこともあるのではないでしょうか。
ここでは、コーティングの種類ごとの特徴や費用、メリットをはじめ、コーティングを行える場所や、コーティングした車が注意すべきことなどをご紹介します。
目次
薄い被膜を張ることによって車を守るコーティング
車のコーティングとは、車のボディやガラスの表面に薄い被膜(コーティング膜)を張ることです。塗装面の色あせ防止や塗料のつやを保つことなどを目的としています。車のボディ以外にも、ホイールやウィンドーガラス、ヘッドライト、レザーシートなどにもコーティングを施すことができます。
コーティングとワックスの違いは?
塗装のつやを出すことなどを目的とした車のケアにはワックスもありますが、コーティングとはまったくの別物です。
ワックスは、植物由来の油(蝋)を主成分とし、これを塗装面に塗り込むことでボディのつやを出すものです。安価で自分でも行えるのが魅力ですが、あくまで一時的なものであるため、もつのは1週間~1ヵ月程。洗車や雨、太陽の熱などにも弱いです。また、付着した汚れが取れにくい、水垢の原因になるといったデメリットもあります。
これに対し、カーコーティングは車の表面と結合したコーティング膜を形成するものです。そのため、耐久性があり、素材にもよりますが、数ヵ月~7年は効果を保てます。ガラスコーティングやセラミックコーティングであれば、紫外線への耐性や耐熱性なども備えており、車をしっかり保護してくれます。
車のボディのコーティングの種類
車のコーティング剤は、いくつかの種類があります。効果の持続期間や費用、メリット・デメリットなどは以下のとおりです。
■車のコーティングの種類ごとの特徴
種類 | メリット | デメリット | 持続期間の目安 | 施工費用の目安 |
---|---|---|---|---|
ポリマー系コーティング |
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約1~3ヵ月 | 約5,000~2万円 |
フッ素系コーティング |
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約6ヵ月~1年 | 約3万円台 |
ガラス系コーティング |
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約6ヵ月~1年 | 約2万~5万円 |
ガラスコーティング |
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約3~5年 | 約5万~10万円 |
セラミックコーティング |
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5~7年 | 10万~15万円 |
なお、車を良い状態に保つには、効果がきれる頃に再度コーティングを行うのが理想です。コーティングの種類を選ぶ際は、やり直しが必要になる頻度や費用も考慮しましょう。
車のコーティングはどこでできる?
車のコーティングは、ディーラーやガソリンスタンド、カー用品店、コーティング専門店で受けることができます。店舗によって対応しているコーティングの種類は違うので、受けたいコーティングが決まっている場合は、事前に対応しているかどうか確認しておきましょう。それぞれの特徴は、以下のとおりです。
ディーラー
ディーラーでは、新車購入時にコーティングをすすめられることが多いです。ディーラーに依頼すれば、コーティングを施した状態で納車してもらうことも可能です。
ただし、コーティングの技術力はディーラーによってさまざまであり、注意が必要です。契約を結ぶ前に、コーティングの種類や価格、誰が行うのかといったことは、確認しておきましょう。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは、給油のついでに立ち寄れる手軽さが魅力です。安価なポリマー系コーティングをはじめ、ガラス系コーティングやガラスコーティングなど、豊富な取り扱いがあります。技術力はガソリンスタンドやスタッフによっても異なるため、店舗選びは重要です。
カー用品店
全国展開している大手カー用品では、基本的にコーティングサービスを行っています。ガソリンスタンドと同じくラインナップも豊富にそろっており、アフターサービスも充実。キャンペーンなどを利用すれば、割引を受けられることがある点もメリットです。
コーティング専門店
コーティング専門店が行うのは、耐久性が高く持続期間が長いガラスコーティングやセラミックコーティングが中心です。高い技術を持った施工者とコーティングに適した環境がそろっており、高い耐久性と美しい仕上がりが期待できます。アフターサービスも充実しているので、安心して施工を任せられる点もメリット。ただし、施工には時間がかかり、費用も高い傾向があります。
雨の日でもコーティングの施工はできる?

雨の日でも、作業場が屋外でなければコーティングは可能です。コーティング膜が硬化した後なら、雨にあたっても問題はありません。塗装を行ったら、必ず硬化時間を確認するようにしましょう。
車をコーティングするメリット
車の輝きやつやが増すだけでなく、コーティングにはさまざまなメリットがあります。次のポイントを知れば、よりコーティングを施してみたいと思うはずです。
■車をコーティングするメリット

車の輝きやつやが増す
車の表面に形成されたコーティング膜は、光があたると美しく輝き、新車以上のつやを見せてくれます。愛車の輝きが増すことで、よりカーライフが充実するでしょう。
塗装が長持ちし、新車のような状態を長期間保つことができる
コーティングを行うことで、塗装を劣化させる紫外線や排気ガス、ほこり、化学物質などから車体を守ることができます。施工していない場合と比べて、新車のような輝きやつやを長く維持できる点がメリットです。
洗車が楽になる
コーティング膜が水や汚れを弾いてくれるので汚れが落ちやすく、洗車が楽になります。
小傷、色あせ、雨シミを防げる
コーティング膜があることで、小さな石や砂、鉄粉などによって、車に細かい傷がつくのをある程度防げます。また、紫外線ダメージによる塗料の色あせ、雨水に含まれるミネラルや小さなほこりが原因の雨シミも防ぐことができます。
車の売却時に査定額が上がるケースがある
コーティングによって輝きやつやが長く保たれ、塗装の色あせや小傷、雨シミなどが防げます。車の状態を良好に保つことで、車を売却する際の査定価格が上がる場合があります。
コーティングした車のメンテナンスのポイントや注意点
コーティング効果を長持ちさせるには、アフターケアが大切です。日頃のお手入れのポイントと注意点をチェックしておきましょう。
コーティング膜を傷つけないような洗い方をし、水分をしっかり拭き取る
洗車の際は、コーティング膜を傷つけないように注意が必要です。まずはたっぷりの水をかけて汚れを浮かし、洗車用のスポンジややわらかいタオルを使って、優しくこすり洗いをしていきましょう。洗い流した後は、やわらかな素材の布地でしっかり水分を拭き取ります。

洗車機はできれば避ける
車にほこりや砂がついた状態で洗車機を使うと、コーティング膜を傷つけてしまうことがあるため、できれば避けるのがおすすめです。
コーティングの定期的なメンテナンスを行う
コーティング膜には、日々紫外線や酸性雨によるダメージが蓄積していくので、定期的にコーティング膜に付着した汚れを取り除いたり、被膜を補充したりするメンテナンスが必要になります。最適なメンテナンス頻度は駐車環境や車の色などによっても異なりますので、個々の事情に合わせつつ、こまめなメンテナンスを意識してください。
雨シミに注意
酸性雨がコーティング膜に付着して乾くと、洗車ではとれない雨シミになることがあります。放っておくとコーティング膜を破壊して内部に侵食するおそれがあるので、雨シミを見つけたら、都度取り除くことが大切です。「イオンデポジット除去剤」など、雨シミ専用の除去剤も販売されています。
車を買ったら、安心・快適に車に乗れる環境を整えよう
車のコーティングは、輝きやつやが増すだけでなく、塗装が長持ちする、洗車が楽になるなど多くのメリットがあります。あまり見た目を気にしないなら不要ですが、購入した車を長くきれいな状態で保ちたいなら、行っておくのがおすすめです。任意の自動車保険と同様に、安心して快適に車に乗るために、検討したいものだといえるでしょう。
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事故時の証拠となるドライブレコーダー付きのプランもありますので、新しく車を購入された方や車のケアにこだわる方は、この機会にぜひ任意保険の加入や見直しをご検討ください。