2022.09.15
1日単位の自動車保険の補償内容は?費用相場やメリットなども解説
2022.09.15
1日単位の自動車保険の補償内容は?費用相場やメリットなども解説
友人の車で旅行に出かけて運転を代わる、帰省で親の車を少し借りるなど、他人の車を運転する機会は意外とあるもの。そんなとき、「保険をどうするか?」という問題に困ったら、1日単位の自動車保険が活躍します。
ここでは、1日単位で加入できる自動車保険とはどういうものなのかをはじめ、補償内容や加入方法、メリット・デメリットなどについて解説します。
目次
1日単位で加入できる自動車保険
1日単位の自動車保険とは、その名のとおり、1日単位で加入できる自動車保険のことです。旅行に行くために友人から車を借りる、友人と一緒にスキー旅行に行くのに道中で運転を交代する、親の車を少し借りるといった場合に活用できます。こうした他人の車を運転するときに加入しておくと、事故を起こしたときのリスクをカバーできるのです。
なお、保険料は保険会社によってバラつきがありますが、1日単位(保険期間は24時間)の補償で、シンプルな補償のタイプだと800円程度~、手厚い補償のタイプだと2,500円程度で加入できるものが多いです。
三井住友海上の1DAY保険の場合、1日800円からご加入いただけます。
1日単位の自動車保険が利用できない車
他人から借りた車を運転する場合は、基本的に1日単位の自動車保険が利用できます。
一方で、利用できない車もあるのでご注意ください。例えば、自分の車を運転する場合は利用できません。任意保険に加入せずに自分の車を運転していて、ある特定の日だけ、1日自動車保険を利用することはできないのです。
なお、三井住友海上の場合は、自分の車を含め、以下の車は1日単位の自動車保険を利用できません。
<1日単位の自動車保険が利用できない車(三井住友海上の場合)>
- ・記名被保険者(保険契約の対象車を主に運転する方)と指定被保険者(記名被保険者と同等の補償を受けられる方)、またその配偶者の車
- ・記名被保険者または指定被保険者が役員となっている法人の車
- ・レンタカー
- ・カーシェアリングの車(会員制のカーシェアリングサービスを利用し、「わ」ナンバー、「れ」ナンバー以外の車を借りる場合を除く)
- ・車検切れや、登録抹消済の車
- ・実在していない車
- ・運転する予定のない車
- ・別途定める高額な車
1日単位の自動車保険の補償内容
1日単位の自動車保険の補償内容は、保険会社によってプランに違いはあるものの、具体的には、以下のような補償があります。
<基本的な補償内容(三井住友海上の場合)>
- ・対人賠償保険…交通事故により相手を死傷させ損害賠償責任を負った場合に、補償が受けられます。
- ・対物賠償保険…事故で相手の車や電柱などを壊してしまった場合に、補償が受けられます。
- ・対物超過修理費用特約…対物賠償保険の特約で、相手方の車に時価額を超える修理費用が発生した場合に、超過分についての補償が受けられます。対物賠償保険で受けられる補償は、相手の車の時価額までです。
- ・搭乗者傷害特約…ドライバーを含む契約車に搭乗中の方が交通事故でケガをして、死亡した場合で、後遺障害が発生した場合に補償します。
- ・自損傷害保険…相手のいない物損事故などで、契約車のドライバーやその他の搭乗者が死傷した場合に補償が受けられます。
- ・ロードサービス(緊急時サービス費用保険)…レッカー費用や当面の目的地へ向かうまでの交通費、宿泊費など、緊急時のロードサービス費用が補償されます。
<プラン別で追加可能な補償内容(三井住友海上の場合)>
- ・車両復旧費用保険…自分が借りている車が交通事故によって壊れた場合に、修理費用を補償します。
1日単位の自動車保険の申込みに必要な情報は?
1日単位の自動車保険への加入は、スマートフォンやコンビニから簡単に行うことができます。三井住友海上の場合、申込みで必要となる情報は以下のとおりです。
<初回のみ必要なもの>
- ・氏名、生年月日、電話番号、住所、メールアドレス
- ・運転免許証(運転免許証番号、運転免許証有効期限)
<毎回必要なもの>
- ・自動車の登録番号(例:品川◯◯◯さ△△-△△)
1日単位の自動車保険の加入で、保険料が割引となることも
保険会社によっては、一度1日単位の自動車保険を利用すると、その後の利用で割引を受けられたり、将来的に車を購入して任意保険の契約をするときに割引を受けられたりすることがあります。
三井住友海上の「1DAY保険」では、2回目以降は保険料が割引になります。例えば、800円のエコノミープランでは、2回目からのご利用だと770円でご利用いただくことが可能です。
さらに、1DAY保険で一定期間無事故である被保険者が、今後はじめて車を購入して新たに三井住友海上の自動車保険に加入する場合、年間の保険料が数%安くなる、お得な1DAYマイレージ割引(24時間自動車保険無事故割引)もご提供しています。
■1DAYマイレージ割引の割引率
「1DAY保険」 合計契約回数 | 新契約の等級 | |
---|---|---|
6等級(S) | 7等級(S) | |
5回以上9回以下 | 8% | 2% |
10回以上19回以下 | 15% | 4% |
20回以上 | 20% | 5% |
- ※自動車保険への新規加入は、通常は6等級(S=新規契約)から、セカンドカー割引利用時は7等級(S)からのスタートとなります。
なお1DAYマイレージ割引の適用は、三井住友海上の場合、初めてのご契約(注1)では以下の3項目すべてを満たすことが条件になります。
<1DAYマイレージ割引の適用条件(三井住友海上の場合)>
- 1. 始期日の前日から過去3年以内に満期日のある「1DAY保険」のご契約回数(注2)が通算して5回以上であり、すべてのご契約について事故が発生していない(注3)こと
- 2. 記名被保険者が「1DAY保険」の記名被保険者と同一であること
- 3. ご契約のお車の用途車種が自家用8車種(注4)であること
(注1)6等級(S)または7等級(S)が適用される前契約のないノンフリート契約が対象となります。
(注2)スマートフォンにてご加入された「1DAY保険」とセブン‐イレブン店舗のマルチコピー機にてご加入された「1DAY保険」のご契約回数は、「1DAYマイレージ割引(24時間自動車保険無事故割引)」の割引率の算出時に合算できます。
(注3)「事故」については、保険金をお支払いするすべての事故を指します。また、指定被保険者が運転中の事故も含みます。
(注4)用途車種が、自家用(普通・小型・軽四輪)乗用車、自家用普通貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下・最大積載量0.5トン以下)、自家用(小型・軽四輪)貨物車、および特種用途自動車(キャンピング車)に該当する自動車をいいます。
1日単位の自動車保険に加入するメリット・デメリット
1日自動車保険を利用するメリットとデメリットは、次のようにまとめられます。ひとつずつチェックしていきましょう。
■1日単位の自動車保険のメリット・デメリット
メリット1 少ない負担(金額)で万が一に備えられる
1日単位の自動車保険は、シンプルな補償プランで少額から加入できます。少ない負担で任意保険並みの手厚い補償を受けられることはメリットといえるでしょう。
メリット2 スマートフォンやコンビニで簡単に加入できる
スマートフォンやコンビニで、24時間いつでも1日単位の自動車保険の手続きが可能です。証明書なども必要ないので、書類を用意する手間がかかりません。
メリット3 プランによっては、車両への補償も受けられる
1日単位の自動車保険は、多くの保険会社で複数のプランが用意されており、必要なら基本補償に加えて、車両の補償なども追加できます。ただし、車両の補償は任意保険の「車両保険」とは補償内容が異なること、車両の補償をつけるには、1日単位の自動車保険への利用者登録をして数日後から加入可能(三井住友海上では1DAY保険ご登録後8日目から加入可能です)などの条件があることがありますのでご注意ください。
メリット4 2回目以降の利用で割引がある保険会社も
1日単位の自動車保険は、2回目以降の利用で保険料の割引が受けられる保険会社もあります。
メリット5 等級制度はないので保険料は一律
1日単位の自動車保険は通常の任意保険のように等級はないため、保険料は一律です。
デメリット 車を借りる都度利用の手続きをする必要がある
1日単位の自動車保険は24時間限定の保険なので、必要になるたびに手続きをする必要があります。なお、三井住友海上ではご利用日数(保険期間)は連続して最大7日間までお申し込みいただけます。
他人の車を運転するなら、1日単位の自動車保険の活用を
1日単位の自動車保険は、一時的に他人の車を借りて運転する方のための自動車保険です。安価に利用でき、万が一のときには対人賠償や対物賠償、搭乗者傷害特約など、通常の任意保険と同等の補償を受けることができます。
三井住友海上の1DAY保険であれば、2回目以降の利用で保険料が割引に。また、1DAY保険を一定期間以上利用し、その間無事故であった被保険者がはじめて車を購入する際、三井住友海上の自動車保険にご加入いただくと、保険料が割引となる「1DAYマイレージ割引」をご用意しています。
帰省や旅行で他人の車を借りる際には、1DAY保険の利用をぜひご検討ください。
- ※この記事の内容は、2022年9月時点の内容です。今後の商品改定等によって補償内容等が変更になる可能性があります。
- ※この記事の内容は、2022年9月時点の法令等にもとづいて作成しています。