現在地
ホーム>個人のお客さま>自動車保険>車両の盗難防止にドライブレコーダーは有効?車両盗難の実態から解説
車の盗難

2022.03.23

車両の盗難防止にドライブレコーダーは有効?車両盗難の実態から解説

車の盗難

2022.03.23

車両の盗難防止にドライブレコーダーは有効?車両盗難の実態から解説

近年、日本における車両の盗難事件は減少傾向にあります。その理由の一端は、ドライブレコーダーの普及にあるといわれています。
しかし、それでも年5,000件以上も車両盗難は発生しており、その検挙率は約50%程度とあまり高くありません。
ここでは、近年の車両盗難の実態と、ドライブレコーダーの有用性を紹介します。また、ドライブレコーダーの選び方と、盗難にあわないために注意したいポイントについて見ていきましょう。

車両盗難の実態

自動車盗難の認知件数は、この10年間ほぼ右肩下がりに減少しています。
2011年の自動車盗難は年2万5,238件の認知件数でしたが、2021年は警察庁犯罪統計によると年5,182件まで減少。2017年は1万213件でしたので、車両の盗難は4年で半数近くまで減少していることがわかります。ピーク時の2003年の認知件数6万4,223件から見れば、実に90%以上の減少です。
ただし、車両盗難はゼロにはなっていません。近年、狙われやすい車種や、盗難発生時間はどのような傾向となっているのか見ていきましょう。

狙われやすい車種は?

車両窃盗の被害にあう車種には、傾向があります。日本損害保険協会が2020年11月に行った「第22回 自動車盗難事故実態調査結果」によると、最も被害件数が多かったのはランドクルーザーです。2位は同率でプリウスとレクサスLX、次いでレクサスLS、クラウンとなっています。
ほかにも上位にはアルファードやハリアー、ハイエースも入っており、高級SUV車やハイブリッドカー、ミニバン、ワンボックスカーなどが狙われやすいことを示しています。

■車名別盗難状況(2020年11月調査)

順位車名(車種)件数
1ランドクルーザー25
2プリウス22
レクサスLX22
4レクサスLS12
5クラウン9
6アルファード5
レクサスIS5
レクサスRX5
9ハリアー4
スカイライン4

盗難発生時間は深夜~朝、盗難場所は屋外に集中

「第22回 自動車盗難事故実態調査結果」によると、盗難発生時間は深夜~朝(22~9時)が最も多く、全体の66.5%でした。
盗難の発生場所は1位が屋外の契約駐車場、2位が自宅の屋外スペースであり、この2つの発生場所で車両盗難全体の77.8%を占めています。

車の盗難発生場所

駐車中の車の盗難防止として、ドライブレコーダーの設置を

駐車中の車両の盗難防止策としては、ハンドルロックやタイヤロック、イモビライザー(盗難防止装置)の使用などが有効ですが、それらと組み合わせて準備したいのがドライブレコーダーです。

ドライブレコーダーは、基本的には走行中の映像を記録しますが、エンジンを切っている駐車中も周りの状況を記録する「駐車監視」機能を備えたタイプもあります。ドライブレコーダーによる監視が行われていれば盗難の抑止力になりますし、ドライブレコーダー設置車両が世の中に増えていけば、犯罪の抑止や検挙率のアップにつながります。
なお、ドライブレコーダーの駐車監視機能には、常時録画とイベント録画の2つの撮影方式があります。それぞれどのようなメリットとデメリットがあるのか見ていきましょう。

常時録画のドライブレコーダー

常時録画のドライブレコーダーは、名前のとおり常に録画を行います。メリットは、重要な場面を撮り逃す心配がないことです。
一方のデメリットは、録画容量のデータ消費が大きいため、一晩分の記録を保存するには大容量の記録媒体(メモリカード)が必要なこと。さらに、長時間ドライブレコーダーに電力を供給する電源を確保しなければいけないことが挙げられます。

イベント録画のドライブレコーダー

イベント録画のドライブレコーダーは、センサーで車に衝撃が加わったのを検知し、そのときだけ数秒~数十秒間の映像を録画する機能です。衝撃検知時に、ドライバーに通知を送信するタイプもあります。
そのメリットは、録画容量の消費が少なく、バッテリーも節約できる点にあります。一方で、重要な場面を撮り逃す可能性がある点がデメリットとなります。

ドライブレコーダーの駐車監視機能で盗難防止をする場合は、ハンドルロックやイモビライザー、自宅の敷地内であれば防犯カメラの設置など、ほかの対策とも組み合わせた上で、どちらのタイプにするのかを決めましょう。

駐車監視機能付きドライブレコーダーの選び方

駐車監視機能付きのドライブレコーダーを選ぶ際には、撮影方式以外にも注意すべき点があります。どのような点に気をつけるべきか、4つのポイントについて見ていきましょう。

■ドライブレコーダー選びの4つのポイント

ドライブレコーダーの選び方

犯人の顔が読み取れる画質か?

映像でせっかく犯人の姿を捉えても、顔が判別できなくては状況証拠として活用できません。犯人の顔が読み取れる画質の目安は、解像度1920×1080、フルHD(フルハイビジョン)です。さらには、夜間でも撮影できるように、0.5lux程度の最低被写体照度(カメラが被写体を映すのに最低限必要な照度)を備えている製品がおすすめです。

広い範囲を録画できるか?

撮影範囲が狭いと、犯人がカメラの死角から近づいて来た際には、記録が残りません。撮影範囲は広くカバーしたタイプを選ぶと安心です。
広い範囲を録画できるドライブレコーダーは、車両盗難だけでなく、車上荒らしやいたずら対策にもなります。

後方も撮影できるか?

犯人は車の前方から来るとは限らないため、後方の撮影もカバーしたドライブレコーダーを選びましょう。後方にもカメラがついたドライブレコーダーなら、走行中にあおり運転を受けた場合などにも役立ちます。

バッテリーのタイプはどう選ぶか?

ドライブレコーダーの電力を供給する方法は、車のバッテリー、内蔵バッテリー、外部バッテリーの3つがあります。
車のバッテリーを使えば手間がかかりませんが、長時間使い続けると車のバッテリーが上がりやすくなり、バッテリーの劣化を早めてしまいます。内蔵バッテリーは取り付けが簡単ですが、バッテリー容量が低く、長時間の使用には向きません。外部バッテリーは設置に手間がかかりますが、長時間の録画が可能です。
バッテリーのタイプは、ドライブレコーダーの録画方式に合わせて選びましょう。

ドライブレコーダーと併せて行いたい車両の盗難対策

車両の盗難対策は、ドライブレコーダーを活用するとともに、駐車する場所や停め方も工夫すると効果的です。具体的にどのように対策すればいいのか、詳しく見ていきましょう。

人目につきやすい駐車場を選ぶ

車両盗難の大半は、人目を避けられる22~9時のあいだに行われています。駐車スペースを選ぶ際は、なるべく人目につきやすい場所を選ぶと、盗難リスクを下げることができるでしょう。

キーをつけたまま車から離れない

たとえ短時間でも、キーをつけたまま車から離れるのは厳禁です。盗難時にキーがついたままだったケースは意外と多く、「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム」の調査によると、2020年の自動車盗難認知件数5,210件中、車のキーがつけっぱなしだったケースは1,307件で、約25%を占めています。

そもそも、キーをつけたまま車から離れることは、道路交通法の停止措置義務違反にあたり、反則点1点、普通車だと反則金6,000円が課せられます。さらに、盗難であっても、ドライバーに過失があるとみなされるため、車両盗難保険に入っていても、保険料が支払われない場合が少なくありません。
また、盗難車が事故を起こした場合、車の適切な管理をしていなかったとして、事故の相手方に対する損害賠償責任を負うことさえありえます。キーをつけたまま車から離れるのは、絶対にやめましょう。

あらゆる状況に対応できる360°撮影可能なドライブレコーダーを設置しよう

車両の盗難は、深夜~朝にかけて、人目につきづらい駐車場で発生するケースが大半です。盗難を防ぐには、ハンドルロックやイモビライザーといった防犯グッズの活用に加え、ドライブレコーダーや防犯カメラを併用するのがおすすめです。視界が広く、夜間でもくっきりと撮影できる物なら、車上荒らしやいたずら、当て逃げ対策としても役立ちます。

三井住友海上では、360°撮影が可能な当社オリジナルの専用ドライブレコーダー付き自動車保険をご提供しています。この専用レコーダーは、360°撮影に加え、駐車監視機能、夜間でも光が白飛びせずにくっきり見えるHDR(ハイダイナミックレンジ)機能などを搭載しています。ドライブレコーダーの導入をお考えなら、まずはお気軽にお問い合わせください。

皆さまの安心・安全をご支援するドライブレコーダー付き自動車保険

詳しく見てみる

お気軽にお問い合わせください

ページの先頭へ