あおり運転や車上荒らしへの対策として、ドライブレコーダーを車に取り付ける人が急増しています。しかし、ドライブレコーダーのスペックや形状、機能は製品によって異なるため、購入の際には自分に合った物を選ぶことが大切です。
ここでは、おすすめのドライブレコーダーや選び方のポイントを解説します。

ドライブレコーダーの選び方

ドライブレコーダーは、基本的には映像を記録する製品です。しかし、その種類は豊富で、音声やGPSによる位置情報のほか、日時情報などを記録できる製品もありますし、カメラの撮影範囲、映像の画質、録画時間、録画方式、形状などにも違いがあります。

あらゆる機能を搭載し、撮影範囲も広い製品は便利ですが、その分値段が高くなってしまいます。ドライブレコーダーを選ぶ際には、自分に必要な機能や性能と予算のバランスを考え、選択肢を明確にすることが大切です。

こんな機能がついたドライブレコーダーがおすすめ

ドライブレコーダー選びの際のチェックポイントはいくつかありますが、特に大切なのは「撮影範囲」「画質」「機能」の3つです。それぞれどんなポイントに気を付けるべきか見ていきましょう。

撮影範囲で重視すべきポイント

ドライブレコーダーには、フロントカメラのみを搭載した「1カメラタイプ」と、フロントカメラとリアカメラを搭載した「2カメラタイプ」、さらにはインカメラを搭載した「3カメラタイプ」、1つのカメラで360°を撮影する「360°カメラタイプ」の4つがあり、タイプによって撮影できる範囲が異なります。それぞれ撮影範囲はどのようになっているのか、確認していきましょう。

・1カメラタイプ
1カメラタイプは、フロントカメラで車の前方のみを撮影するスタンダードなドライブレコーダーです。前方を撮影することから、後方からの追突やあおり運転をされたときの状況などは映像に残すことができません。

・2カメラタイプ
2カメラタイプは、フロントカメラとリアカメラで車の前方と後方を撮影します。後方を撮影することから、追突やあおり運転の状況も記録できます。

・3カメラタイプ
3カメラタイプは、車の前方と後方に加え、インカメラで車内の様子や、車両の側方も撮影します。ドライバーの様子を記録できるので、事故などの際、自分がしっかり安全確認をして運転していたことを証明するのに役立つほか、車の側方からの事故にも備えることができます。

・360°カメラタイプ
360°カメラタイプは、1つのカメラで360°を撮影します。車の前方と後方に加え、車内の映像や、車両の側方も撮影します。そのため、側方からの割り込みや接触の状況も、映像に残すことができます。

あおり運転を受けたときなどは、前方だけの映像では証拠として不十分な場合がありますので、ご自身の希望に合ったタイプを選ぶのがおすすめです。

画質で重視すべきポイント

ドライブレコーダーを搭載するメリットのひとつは、事故やあおり運転発生時の状況を証拠として残せることです。車対車の事故で証拠として活用するには、「相手のナンバーが読み取れる」ことが大切なため、画質は重要なポイントになります。
ドライブレコーダーの画質は、解像度（画像の密度）と画素数（画像を構成するピクセルの数）によって決まります。相手の車のナンバーが読み取れるドライブレコーダーは、解像度がフルHD、画素数200万画素が目安となりますので、これ以上の画質を備えた製品を選びましょう。

さらには、逆光やトンネルなどの暗い場所でもきれいな映像が映るHDR（ハイダイナミックレンジ）機能を搭載した製品や、LED信号がしっかり映るLED信号対応機種を選ぶことをおすすめします。LED信号対応機種としてふさわしいのは、1秒間に撮影する回数を示すフレームレートの値が25fps・30fps以外の物です。25fpsもしくは30fpsの場合、1秒間に数十回～百回以上のスピードで点灯と消灯を繰り返しているLED信号の点滅と同期をしてしまい、撮影をした信号機が消灯した状態で見えてしまうことがあります。フレームレートは、27.5fpsや29fpsなどの製品を選ぶといいでしょう。

機能で重視すべきポイント

ドライブレコーダーの基本機能は走行中の映像記録ですが、駐車監視、Gセンサー、GPSなどの機能がついていると、より便利に利用できます。

・駐車監視
駐車監視が搭載されているドライブレコーダーは、車の駐車中も、周辺の状況を録画します。当て逃げや車上荒らし、いたずらへの牽制となり、被害にあった場合は有力な証拠になります。

・Gセンサー
Gセンサーが搭載されているドライブレコーダーには、車への衝撃を感知して、自動で映像を録画する機能がついている場合があります。録画した映像は専用フォルダに記録されるので、上書きで消えてしまう心配がありません。

・GPS
GPSが搭載されている場合は、いつ、どこを走行していたかという位置情報や日時情報が記録されます。事故などで映像を証拠として提出する際に、証拠の信用力が増すほか、旅行の記録としても活用できます。

・安全運転サポート
安全運転サポートは、車間距離が近づきすぎたときに警告音で知らせるなど、安全運転に役立つ機能です。危険回避に役立つため、この機能が搭載されているドライブレコーダーのほうが安心です。

自分に必要な機能を備えたドライブレコーダーを選ぼう

あおり運転や事故に備えるなら、前方と後方が撮影でき、解像度フルHD、画素数200万画素以上の画質を持つドライブレコーダーがおすすめです。その上で、駐車監視や安全運転サポートなど、自分に必要な機能を搭載しているドライブレコーダーを選びましょう。

三井住友海上では、フロントカメラ（400万画素）とインカメラ（200万画素）により360°を撮影できる当社オリジナルの専用ドライブレコーダー付き自動車保険をご提供しています。専用ドライブレコーダーは、フルHDの高画質録画による全方位撮影が可能で、フレームレートはフロントカメラが27fps、インカメラが14～27fpsとなっています。さらに、衝撃検知録画によって駐車中の車を守ることも可能です。また、HDR（ハイダイナミックレンジ）機能搭載、LED信号対応タイプで、画質の性能は十分です。まずはお気軽にお問い合わせください。