08
カインズで買える ときめく防災グッズ
片づけコンサルタントが選んだ意外な商品とは

はじめに

こんまり®流片づけコンサルタントは、片づけのプロであると同時にときめきのプロでもあります。本記事では「防災×ときめき」という切り口で、防災を考えてみました。とはいえ、まだまだ防災対策の初心者の筆者。

そこで今回は、さまざまな防災グッズを取り扱うホームセンター「カインズ」のお知恵もお借りして、読者の皆さまが楽しく防災対策に取り組めるヒントを集めてみました。どこかで難しく考えていた防災対策、案外やってみたら楽しいのかも!?

皆さんの背中を押せたら幸いです。

1. 「防災×ときめき」!? いったい何を言っちゃってるのと思ったあなたへ

1-1. 「防災」と「ときめき」は共存できるもの!?

皆さん「ときめき」という言葉にどんな印象をお持ちでしょうか?
私たちがゴールにするのは片づけを経て、一人ひとりがときめく暮らしを手に入れることです。さて、この「防災」と「ときめき」という二つの言葉。違和感を覚える方もいらっしゃるかも知れません。

しかし、私たち片付けコンサルタントは「ときめき」を「自分にポジティブな影響を与えるもの」、「持っていて幸せを感じるもの」と定義しています。
手に持った瞬間に心がキュンと喜ぶ真っ直ぐなときめきもありますが、防災グッズのように「安心できる」とか「役に立つ」というのも立派なときめきなのです。

1-2. 防災意識を持つことは特別なことではなく、日々の生活の一部!?

地震をはじめ、台風や大雨・大雪などの悪天候に由来するもの、火山の噴火など私たちの生活の側には常に自然災害のリスクが潜んでいます。
2020年には全国的にCOVID-19の蔓延によるステイホーム(自宅待機)の経験もしました。防災意識を持つことはもはや特別なことではなく、日々の暮らしの一部として必要だということは、誰もが頭では理解し始めているはずです。ところが、喉元過ぎれば熱さを忘れてしまうのも人間の性です。

どうしたら、日々の生活に防災意識を取り入れることができるのでしょうか。

1-3. 人は正しさより楽しさによって行動する生き物

一般的に「やった方がいいのは分かっている」けど、多くの人にとって「面倒」であり、「できれば後回しにしたいこと」であるという点で、片づけと防災対策では似ているのかも知れません。こんまり®メソッドでは、片づけを純粋に楽しいものとして捉え、表現しています。もしかすると、人々の防災意識を醸成させるために、防災にも「楽しさ」や「ときめき」を掛け合わせるのが効果的かも知れません。なぜなら人は正しさより、楽しさによって行動する生き物なのですから。

2. 実践! 安心してときめく毎日を送るために楽しく防災対策に取り組もう!!

2-1. まずは理想の「防災意識レベル」を確認しよう!

片づけの最初は「理想の暮らし」を描くことから始めると、このサイトでも紹介してきました。同じように、防災対策でも、まずは「理想の防災生活」を描いてみようと思います。
あれ? でも理想の防災生活ってどうやって描けばいいのでしょう!?

そこでお役立ちなのが、株式会社カインズのCSV推進部 くみまちプロジェクト 防災・災害対応グループ 小杉さんから教えていただいた「防災意識確認チャート」です。

  • 表(おもて)面

  • 裏(うら)面

(出典:https://img.cainz.com/ec/page/bousai_catalog/2022b_10.pdf

表(おもて)面の問いに答えていくと、災害にどこまで備えたいのかという自分自身の防災意識を確認でき、それぞれの防災意識レベルに合わせた備えを裏(うら)面で知ることできる優れものです。

カインズは「人々が自立し、共に楽しみ、助け合える、一人ひとりが主役になれる「まち」(≒地域社会)を実現する」ことを目指す、「くみまち構想」を2021年に策定し、そのなかでも「防災」を重要課題に位置付け、自分に合った災害への備えを促す取り組みを進めており、その一つとして防災の専門家である群馬大学の金井教授による監修のもと作ったものだと教えていただきました。

2-2. 揃えればいいモノの目星がついたら、収納場所を確保しよう!

必要なもののリストはできたでしょうか? 確認にはこちらの商品リスト(被災前の備え被災後への備え)も活用してみてくださいね。

さあ、ここからが片づけコンサルタントの腕の見せ所です! 揃えるモノが決まったからといって、いきなり買い揃えるのはNG。収納できない防災グッズに足をつまずかせてケガをするなんてことになったら本末転倒ですからね。

どこにどうやって収納したらときめくか、しっかりシミュレーションしましょう。場合によっては、事前に持ち物の見直しや今あるモノの収納場所の再編成も必要になるかも知れません。

なんて偉そうなこと言いましたが、以前急に芽生えた防災意識からやみくもに防災グッズを取り寄せて、収納場所の確保やローリングストックが上手くできなかったのは何を隠そうこの私です。ここは自戒の念を込めて、強調させてくださいね。

2-3. 一気に、短期に、完璧に!を目指すなら迷わずカインズへGO!!

さあ、収納場所の目処が立ったら、実際に必要なものを買い揃えていきましょう。一気に、短期に、完璧に!を目指すなら、迷わずカインズへ向かいましょう。カインズの魅力は、なんといっても非常食から収納用品まで防災グッズが一式全て揃うところ。重ねてお財布に優しいところもありがたい限りです。

事前にオンラインカタログで、具体的な商品の目星を付けておくと買い物がスムーズ! 荷物が多くなることが必須なので、お出かけは車が断然オススメです! お近くに店舗がない方はオンラインショッピングもできますよ。

3. カインズ購入商品でチャレンジ! 防災ライフの“ときめき磨き”実践例

3-1. 水の備蓄やローリングストックの収納として活用!

空いている場所にとりあえず収納をしていた食料備蓄を最近模様替えして作ったパントリースペースに集約。ときめくローリングストック収納に役立ったのが、「ワイドすき間ストッカー4段セレクト 幅25.5cm」。魅力は2Lの水が8本入る高さのある引き出しです。

上の段には、缶詰やレトルト食品などの非常食「にも」なる普段から食べる食材を収納。賞味期限の早い順に手前から並べて立てて収納すれば、うっかり賞味期限切れも防げるし、ストックの量も一目瞭然です。

ローリングストックをまとめて収納

並べて立てる収納で全体を見渡すことが可能。
常に賞味期限が近いモノを手前に収納することでうっかり期限切れも防げます。

以前は段ボールのまま部屋の物影やクローゼットに分散備蓄していた水のボトルもこれを機にストッカーへ収納。気になる埃も防げ、段ボールのままより見た目にずっとときめく収納となりました。

子ども部屋のベッドと壁の隙間に分散備蓄しているペットボトルの水(Before→After)

ウォークインクローゼット内に分散備蓄しているペットボトルの水(Before→After)

3-2. スタイリッシュなケース付きのカセットコンロを買い直さなくても大丈夫!

防災グッズとしても活用できるカセットコンロ。その形状から買った時の段ボールのまま収納している人も多いのではないでしょうか!? こんまり®流では段ボールやビニールはゴミっぽく見えてしまうため、極力排除するのが鉄則!とはいえ、私もこればかりは致し方なしとカセットコンロは買った時の段ボールに入れて立てて収納をしていました。

そこに現れた救世主がこちらのコンロ収納ケース。このケースに収納すれば普段の収納でもグッとときめき度アップ! キャンプや非常時の持ち出しにもうってつけです。そのうちスタイリッシュなケース付きのコンロに買い替えようかと思っていましたが、もうしばらく今のコンロを大切に使うことにします。

コンロ収納ケース

我が家のカセットコンロがすっぽり入りました!(サイドポケットにガスボンベも入ります)

  • <Before>購入時の段ボールで保管

  • <After>文字情報が消えてスッキリ

3-3. そのままおいてもノイズにならないパッケージが秀逸!

トイレットペーパーも防災グッズとして忘れてはいけないアイテムの一つ。非常用トイレの準備はバッチリだったのにトイレットペーパーがないなんて悲劇が起きないようにしっかり備蓄をしておきたいところです。

倉庫など備蓄場所が確保できるならば気にならないかも知れませんが、我が家の場合はトイレの個室内にトイレットペーパーもオープン収納。普段ストックはパッケージから出して籠に入れて収納していますが、あまり多くのトイレットペーパーをパッケージから出して収納するのもときめかない⋯⋯。

そんな我が家にピッタリだったのが、「CAINZ ピュアスウィートエコ トイレットロール 18ロール シングル」。4人家族の1ヵ月分の備蓄を1パッケージでカバーしてくれる上に、シンプルなパッケージが我が家のトイレにスッキリ馴染みました。

トイレットペーパー売り場。備蓄の目安量をガイドしてくださる親切さ (※特別な許可をいただいて店内を撮影しています)

文字情報がない面を表に向けて配置。我が家のトイレのオープン収納にすっと馴染みました。

3-4. ときめきと安全どっちを優先!? どちらも選べる選択肢をカインズで発見!

我が家のお気に入りの食器棚。
転倒防止対策をしなければと思いながらも、見た目のこだわりから納得できる方法が見つけられず後回しにしていました。天井と棚の間に設置するツッパリ棒はしたくない。棚の下に差し込むタイプのものも構造上使えない。
L字のパーツを打ち付けるのもときめかない⋯⋯。
仕方ない、この棚は何故か倒れない想定にしておこうというわけにもいかず、どこかでモヤモヤ。

防災コーナーだけでなく、店内各所の防災「にも」なる商品をご紹介いただきました。 (※特別な許可をいただいて店内を撮影しています)

そんな相談をぶつけてみたところ、ドンピシャな商品をご紹介くださいました。

震度7相当まで実証実験済み、家具にも壁にもキズをつけない制振式家具転倒防止器具「不動王」です。

家具と壁の間に器具をテープで貼る方式なので取り付けに工具も不要で簡単。ダンパー機能が建物から家具へ伝わる地震の振動を吸収し壁や家具にかかる負荷が軽減されるという優れものです。

実際に設置してみたところ、見た目ももちろん満足。半分開き直りつつも長年ふとした瞬間に思い出しては抱えていたモヤモヤが一瞬で解消されました。

信頼のおけそうなネーミング

  • <Before>目立たなく転倒防止させたい食器棚。

  • 設置完了!

  • <After>目線の高さから撮影。全く目立ちません。

まだまだ紹介したいものが山ほどありますが、文字数の関係でここまで。今回ご紹介したのはあくまでも我が家の例ですが、防災への積極的な取り組みをされていて品揃え豊富なカインズに行けば、あなたのときめく防災グッズが見つかること間違いなしです。

編集後記

取材させていただいたカインズが掲げる「世界を、日常から変える。」というビジョンにこんまり®メソッドとも通じるものを感じ親近感を抱きました。買い物後の休憩で食べたカインズが営むCAFE BRICCO(カフェブリッコ)のマフィンにもどハマり。ローリングストックの補充にお店に再訪するのが楽しみです。

※特別な許可をいただいて店内を撮影しています

吉良 悠子(きら ゆうこ)

吉良 悠子(きら ゆうこ)
こんまり®流片づけシニアコンサルタント
こんまり®流片づけインストラクター
こんまり®メソッドビジネスコーチ

2019年Netflixで「KonMari〜人生がときめく片づけの魔法〜」を観て、片づけを決意。
メソッドの素晴らしさを体感し、伝える側になりたいと同年12月こんまり®流片づけコンサルタントへ。柔軟な対応力とお客さま一人ひとりにあったきめの細かいレッスンに定評がある。
埼玉県生まれ東京都在住。中1と小5の一姫二太郎と夫の四人暮らし。 趣味はスキー、バレーボール、クラフトビールを飲むこと。

ホームページ:https://kujira-choosejoy.jp/