

2019.01.10
【1人でも大丈夫?】安全面から考えるスノボ・スキー初心者が知っておきたい5つのこと!


2019.01.10
【1人でも大丈夫?】安全面から考えるスノボ・スキー初心者が知っておきたい5つのこと!
冬はスキー、スノーボードなど雪山でのレジャースポーツが楽しいシーズンです。しかし、こうした雪山のレジャーには、事故やケガなどの危険性が潜んでいることを忘れてはいけません。
今回は、雪山でスキーやスノーボードを楽しむために知っておきたい、持ち物や用具、ゲレンデでのマナー、安全対策についてご紹介します。本記事を読んで、より安全にウィンタースポーツを楽しみましょう。

知っておきたい1つ目:安全面から考えるセットや持ち物の準備

スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツは、雪山という非日常な環境で行うだけに、準備すべき物がたくさんあります。「想定以上に寒かった」「装備を忘れてしまった」という事態にならないよう、事前に必要な持ち物を確認しておくことが大切です。
ゲレンデへ行く直前で荷物をチェックする際にもお役立てください。
レンタル可能なもの
ゲレンデにはほとんど行かない方や初心者の方は、施設で装備・道具などをレンタルすることをおすすめします。レンタルできるグッズは施設によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
スノーボード・スキーセット | ゲレンデを滑るための必須アイテムです。レンタルの際はビンディング(靴とボードを固定する器具)がセットで付いているかを確認しましょう。 |
---|---|
リーシュコード(紐) | ボードが外れて斜面から流れてしまい、周りの人や物を傷つける事態を防ぐ紐です。たいていスノーボードやスキーのセットに付いていますが、念のため事前確認をおすすめします。 |
ブーツ(靴) | 足とボードを固定する靴です。当日レンタルした場合、フィットするサイズがない可能性もあるため、事前予約をおすすめします。 |
ウェア | 防寒、防水で通気性のよいウェアが必要です。靴と同様、サイズがあるかをゲレンデに行く前に確認しましょう。 |
グローブ | 防寒や怪我の防止のために使用する、ウィンタースポーツ用の厚手の手袋です。サイズを事前に確認しておきましょう。 |
ゴーグル | 雪や風、紫外線から目を守ります。ウィンタースポーツ専用のゴーグルを使用してください。 |
帽子 | 防寒、怪我の予防に必要です。装飾が複数着いたような帽子は万が一物や人に引っかかると危険です。ゴム製で頭部に固定できる帽子だと、風で外れることもありません。 |
自分で用意すべきもの
快適にかつ安全にウィンタースポーツを楽しむために、自分で用意しておく物もあります。
ただし、衣服はゲレンデでレンタル、もしくは購入できる可能性があります。もし忘れた場合や、ゲレンデで購入を希望する方は、ゲレンデの公式サイトや電話などで確認しましょう。
インナーウェア | 防寒のために使用するシャツやタイツなどです。着脱せず快適に楽しむためにも通気性、速乾性のよいインナーウェアがおすすめです。 |
---|---|
ミドルウェア | フリースやスウェットなど、保温性を高めるための衣類です。対応調整ができるように、複数用意しておくとよいでしょう。 |
ソックス | ゲレンデでは足先が冷えやすいため、ウィンタースポーツ専用で販売している厚手のソックスがおすすめです。 |
ネックウォーマー | 冷えやすい首を守るアイテムです。ウィンタースポーツの最中は暑くて必要ないという方もいますが、天候やその時の体調に左右されることを考慮すると、準備しておくと安全でしょう。 |
リフト券ホルダー | ゲレンデを滑る際にリフト券は必須です。腕に巻いて固定するタイプや、リフト券ホルダーの着いたグローブだと、安全でかつリフトの乗り降りが便利です。 |
身分証明書 | グッズをレンタルする際に提示を求められる場合があります。 |
健康保険証 | 万が一怪我や体調を崩して、病院で受診する際に必要です。 |
あると便利なもの
ゲレンデであると重宝するものをご紹介します。現地での防寒や怪我の防止のために、不安な方は用意することをおすすめします。
ヒッププロテクター | お尻が冷たくなることを防ぐとともに、転んでも衝撃を吸収するパッドです。特に初心者のうちは転ぶことが多数あるため、購入をおすすめします。 |
---|---|
フェイスマスク | 頭部ごと覆う布です。防寒・日焼け対策したい方にはおすすめです。ゴーグルが曇らないなど機能性が高いものを選びましょう。また、コロナ禍もあり、飛沫エチケットの意味でもフェイスマスクはおすすめです。 |
日焼け止め | 「雪焼け」という言葉があるように、真っ白なゲレンデからの日光の反射で、紫外線量が通常よりも多くなります。顔を覆わない方や、肌の弱い方、普段から日焼けを気にしている方は必須アイテムです。 |
ゴーグル曇り止め | ゴーグルにひと吹きすると、視界が曇らず安全に滑ることができます。 |
防水スプレー | ウェア類の防水性、撥水性を高めて、身体が冷えてしまうのを防ぎます。 |
貼るカイロ | インナーの背中や肩などの箇所に貼り、ウェア類を羽織ると保温性が高まります。 |
薬、ばんそうこう | 体調不良や靴ずれ、怪我をしたときに使います。 |
知っておきたい2つ目:初めの練習やスクールについて

ゲレンデでのウィンタースポーツで怪我をしないために、基本的な道具の使い方や滑り方について理解しておくと安心です。
初心者はスクールに入ると安心
スキー、スノーボードが初めての方は、スクールに参加すると安心です。スクールを活用すれば、半日~一日でプロのインストラクターから体系的に道具の使い方や滑り方などを教えてもらえます。怪我や事故を防ぐためにも、参加を検討しましょう。
スクールの内容はゲレンデや担当するインストラクターによって変わりますが、概ね以下が挙げられます。
・ゲレンデのルールやマナー
・道具の使い方(ブーツの履き方やビンディングへの装着方法、ストックの使い方など)
・準備体操
・安全な転び方
・止まり方
・リフトの乗り降り
・ターンの仕方
スクールの申込方法や費用
スクールの申込方法は、当日予約もしくはインターネットによる事前予約が一般的です。費用は施設やコースによって異なりますが、3,000〜6,000円ほどが相場といえます。マンツーマンレッスンの場合は、費用が高くなる場合もあります。
スクールに入らない場合の練習
スクールに参加しない場合は、リフトには乗らず、ゲレンデ麓の緩斜面か平地での練習をおすすめします。初心者の方は、自らの動きをコントロールできず、他の誰かと衝突する恐れがあるため、必ず人が少ない場所で練習しましょう。ある程度動けるようになったら、安全なコースをしっかり見極めた上で、コースに挑戦しましょう。
知っておきたい3つ目:ゲレンデでのマナー
国際スキー連盟(FIS)が定めたゲレンデにおける10のルール「10 FIS RULES」があります。
1. 他の人への思いやりの心を忘れない。
2. 無茶な滑り方をしたりスピードを出しすぎたりしない。
3. 前の人に危険が及ばないコースを選んで滑る。
4. 追い越すときは前の人に近づきすぎない。
5. 合流や滑り出すときはまわりをよく確認する。
6. コースの途中で立ち止まってはいけない。
7. コースを歩くときは真ん中を歩かない。
8. コースに立っている標識や標示を必ず守る。
9. 事故が起きたときはすぐに救護活動を行う。
10. 事故が起きたときは必ず連絡先を交換する。
出典: 全国スキー安全対策協議会
上記のルールを踏まえつつ、具体的なマナーについてご紹介します。
板をぶつけない
スキー板、スノーボードは非常に硬いものです。周囲の方にぶつけると、怪我をする恐れがあるほか、道具が破損してしまう可能性があります。衝突を防ぐためには、周囲の人と距離間を持って滑るとともに、ボードが靴から外れないようにリーシュコードでしっかり固定しておくことが重要です。もしぶつかってしまった場合は、相手の方に謝罪したうえで怪我がないか確認しましょう。
座らない場所を知っておく
コース内やコース途中で座ると、他の方と接触してしまう危険性があります。座る必要がある場合は、コースを塞がないように端に座りましょう。また、リフト降車口付近で座ると、リフトから降りてくる方と接触事故の可能性があり、非常に危険です。ビンディングの固定などは、リフト降車口から離れた場所で行いましょう。
知っておきたい4つ目:安全に滑れる場所や条件
ゲレンデで衝突事故が起これば、自分だけでなくぶつかった相手・物まで傷つけてしまいかねません。安全に滑るためにも、事故が発生しやすい場所や条件を知っておきましょう。
滑走可能エリア外は立ち入り禁止
スキー場には、滑走可能エリアと立入禁止エリアがあります。立入禁止エリアは、新雪や樹木、障害物などがあり、侵入すると脱出できなくなり、遭難することもあります。捜索隊が出動することになれば高額な費用が発生するため、絶対に入ってはいけません。
事前にマップや看板で滑走可能エリアを確認し、もし分からない場合は、ゲレンデ内を巡回しているスキーパトロールの方に確認しましょう。
悪天候に注意
ゲレンデでは、吹雪や霧などが原因で辺り全体が真っ白になる、ホワイトアウト現象に注意が必要です。ホワイトアウトに遭遇すると、周りが一切見えなくなり、コースの凹凸や傾斜が分からず転倒してしまったり、誤って滑走可能エリアから外に出てしまったりする可能性があります。
人との接触事故の危険性もあるため、悪天候に見舞われた際には、すぐに建物に避難することが大切です。万が一滑走中にホワイトアウトしてしまったら、霧が晴れるまで慌てず待機しましょう。
スピードの出し過ぎに注意
スピードの出し過ぎでコントロールを失ってしまうと、衝突事故が発生しやすく、減速が間に合わずに立入禁止エリアに入ってしまうこともあります。特に初心者の方は、減速や止まり方をしっかりと身に付けたうえで、余裕を持ったスピードで滑るようにしましょう。
知っておきたい5つ目:やっておきたい安全対策
上記の全てを実施した上でも、自然災害や事故に巻き込まれてしまう可能性があります。怪我をした場合、一人では身動きが取れなくなる事態も考えられるため、必ず仲間や周囲の人の目が届く場所で滑るようにしましょう。
怪我や事故を防ぐために危険な滑走は控えるとともに、怪我の手当てや体調不良に備えたグッズを備えておくことも大切です。ゲレンデでのウィンタースピードを楽しみつつも、安全対策は欠かさないようにしましょう。
もしも自然災害や事故に巻き込まれてしまったときのために、保険に入っておくと安心です。ぜひ保険への加入をご検討ください。
スキーやスノボをするにあたっての「もしも」に備える保険として「 1DAYレジャー保険スキー・スノボ向けプラン」があります。保険期間は24時間で1日当たり500円から加入可能です。
ウィンタースポーツにかかわらず年中使用できる保険に「国内旅行傷害保険」があります。
団体利用等にも対応しており、その人に合ったプランを選択可能です。
ウィンタースポーツの季節には雪国だけでなく全国的に寒さ対策が必須です。
寒波対策について「寒波とは?寒気との違いは何?自分でできる寒波対策について解説」で解説しているため、ご覧ください。