現在地
ホーム>知る・楽しむ>ソナエル・ラボ
寒波
季節のそなえ

2016.12.08

寒波とは?寒気との違いは何?自分でできる寒波対策について解説

寒波
季節のそなえ

2016.12.08

寒波とは?寒気との違いは何?自分でできる寒波対策について解説

近年、12月下旬から1月にかけて寒波が訪れており、大雪や冷え込みに関するニュースをよく耳にするようになりました。冬の天気予報でよく耳にする「寒波」ですが、正しい知識を持って、適切な備えはできているでしょうか。今回は、寒波とは何か、寒気との違い等に加えて、特に気を付けたい5つの寒波対策についてご紹介します。

冬の旅行,旅行保険,1DAYレジャー保険

国内旅行傷害保険 1DAYレジャー保険

寒波とは?

寒波とは、寒冷な空気が広範囲に流れ込み、ある地域で気温が急激に下がる現象のことです。北極周辺の高緯度地方で冷やされた空気が流れ込む中緯度の地域に現れやすく、寒冷な空気が波のように押し寄せることから名付けられました。規模の大きい寒波は「大寒波」と表現されることもあります。

寒波が流れ込むと、1日に10〜20℃程度低下して、暴風雨や大雪を伴うこともあります。通常の寒波であれば1〜2日で冷え込みが弱まりますが、大寒波の場合は数週間続くことも少なくありません。

寒波と寒気との違いは何?

寒波と混同されがちな気象用語に「寒気」があります。それぞれ意味が異なるため、違いを理解しておきましょう。
違いはどの程度長く気温の低下が続くかにあります。
寒気は一時的なもので、寒波は長く続くものを指すことが多いです。

寒波になると継続して積雪や凍結が進み、事故の危険性や交通機関の乱れ、水道管凍結などの日常生活に支障をきたす可能性が高くなります。

寒波対策①:寒波対策:備蓄、準備しておきたいもの

寒波が流れ込むと、暴風雨や大雪をもたらすことも少なくありません。暴風雨や大雪になると、家から出られなくなる可能性が高くなるほか、無理に外出すると、路面の凍結による転倒や事故のリスクもあります。寒波のときに外出を控えるために、自宅に備蓄品を揃えておくようにしましょう。

食料品

まず必要となる備えが食料品です。寒波は一時的な現象ですが、3日程度の食料を目安に確保しておくと安心です。凍結による断水や降雪による停電を想定して、水や電気がなくても食べられるパン・缶詰などがおすすめです。

なお、外出できない生活のストレスを和らげるために、甘いお菓子も非常食として重要とされています。

カセットコンロ

停電しても使用できる調理器具を揃えておくこともおすすめです。カセットコンロがあれば、お湯を沸かしてレトルト食品・スープ・乾麺も食べられるようになります。

また、1回の食事で使いきれず残ったお湯は、冷めないように魔法瓶に入れておくと、飲み物やインスタント食品などにも使用できます。

スマートフォン用予備バッテリー

現代に欠かせない重要なアイテムが、スマートフォン用の予備バッテリーです。スマートフォンは、気象情報や交通情報の確認、連絡手段として欠かせません。充電式のバッテリーは停電すると再充電できなくなるため、乾電池式のバッテリーを備えましょう

寒波対策②:家の周りの雪対策

普段雪が降らない地域でも、寒波の到来によって大量の雪が降り積もる可能性があります。雪対策は必要ないと過信せず、屋根・窓・カーポートといった家の周りの雪対策を行っ ておくことが大切です。

屋根の雪対策

屋根の雪

屋根に雪が積もると、室内温度の低下や屋根に積もった雪が落ちて周囲に危険を及ぼす恐れがあります。雪の多い地域では、屋根勾配の角度や向きを考慮して設計された家が建てられます

しかし、雪の降る機会が少ない地域では、雪対策がされていないケースも多く、屋根に積もった雪が公道や隣の家に落ちて、通行人に怪我をさせてしまうリスクがあります。一軒家で屋根に雪が積もりやすい場合は、屋根に雪止めの金具をつける、雪の落ちにくい屋根への葺き替え工事を実施するなどの対策を行いましょう。

窓の雪対策

窓に雪が積もると、雪の重さから窓ガラスが割れてしまう危険があります。そのため、窓に雪が積もり始めたら、定期的に雪かきや雪下ろしが必要です。

寒冷な地方の住宅では、室内の暖気を逃さないだけではなく、窓ガラスの破損を防ぐ効果がある二重窓が多く採用されています

カーポートの雪対策

カーポートに雪が積もると、雪の重さからカーポートが破損、倒壊する危険があります。雪の多い地域では、雪対策用の梁がついたカーポートが設置されますが、雪の少ない地域では積雪20cmほどの耐荷重のカーポートが一般的です。

そのため、耐荷重に応じて定期的に雪かきをして、破損や倒壊を防ぐ必要があります。ただし、カーポートに乗って雪かきを行うのは危険なため、予めホームセンターなどで雪下ろし棒を購入しておくとよいでしょう。

寒波対策③:水道管凍結

水道管凍結

外の気温が氷点下に近づくと、水道管が凍結する可能性が高くなります。水道管が凍結すると、水が出なくなる、あるいは水道管が破裂し水漏れが発生する危険があるため注意が必要です。

水道管の凍結対策として、屋外にある水道管に予めタオルや布、毛布などを巻き付けておく方法が挙げられます。大雪が予想される場合には、タオルや布を巻き付けた上に、さらにビニール袋を被せることで保温効果が高まります。また、蛇口から水を出し続けることも凍結防止につながります。

水道管が凍結してしまった場合には、凍結した水道管をタオルなどで巻き、40度前後のぬるめのお湯を少しずつかけて徐々に解凍してください。タオルを巻かずに高温のお湯をかけると、水道管が破裂する恐れがあり危険です。室内の水道であれば、暖房を付けて室内を温める方法も有効です。

なお、水道管が凍結してしまった場合を想定して、浴槽に水を張っておくこともおすすめします。手洗いやトイレ用の水などに使用できます。

また、庭の散水ホースも凍結しやすいため、水抜きを忘れないようにしましょう。

もし、水道管が破裂してしまった場合は、各市町村水道局の指定給水装置事業者に連絡し、凍結修理を依頼します。

寒波対策④:外出時・運転時の注意

やむを得ず外出・運転する場合には、いつも以上にさまざまなことに注意しなければなりません。まず、外出する際には必ず厚着・帽子・手袋・マフラーなど、防寒対策が必須です。これらの防寒対策は、転倒した際に体を守る役割もあります。

次に、徒歩で外出する場合は、革靴やヒールではなくゴム底の靴を履き、歩幅は小さめにし、慌てずゆっくりと歩きましょう。ペンギン歩きと呼ばれる、歩幅と足首の動きを少なくし足裏全体で着地する歩き方がオススメです。

事故につながる危険があるため、車を使って外出してはいけません。やむを得ない事情で車を運転しなければならない場合は、ノーマルタイヤでの走行は絶対に避けて、タイヤ用のチェーンを装着してください。タイヤ用のチェーンは、寒波が来る前に装着しておくことが重要です。大雪によっていつも通っている道が通行止めになっている可能性もあるため、複数のルートを確認してから出発しましょう。

また、運転中の大雪により、車の中で身動きが取れなくなることも想定しなければなりません。万が一身動きが取れなくなり、エンジンをつけたままにする場合は、一酸化炭素中毒にならないように注意してください。一酸化炭素中毒は、最悪の場合命を落とす危険があります。定期的にマフラー周りを除雪する、窓ガラスをわずかに開けておくなどの対策をしましょう。

寒波対策⑤:停電時

寒波は停電を引き起こすこともあるため、停電時の対策も必要です。明かりとなる懐中電灯と、予備の電池を準備しておきましょう。ロウソクは火災を引き起こす危険があるため避けてください。

また、寒さ対策も必須です。石油ストーブやカセットストーブなど、電源がなくても使用できる暖房器具を準備しておきましょう。暖房器具以外にも、使い捨てカイロや湯たんぽ、キャンプ用の寝袋、毛布などの防寒グッズも有効です。

ここまで寒波の意味をはじめ、家庭での備えや対策についてご紹介しました。雪があまり降らない地域でも、寒波が訪れると大雪や積雪が起きることも少なくありません。万が一、自宅や車から出られなくなったときに備えて、食料品や防寒グッズを用意しておきましょう。

また、旅行やお出かけの予定と寒波が重なってしまった時は、まずは旅行の計画の見直しを検討しましょう。

ケガや遭難などの事故に巻き込まれることへの不安の備えとして保険に入っておくと安心です。ぜひ保険への加入をご検討ください。

1DAYレジャー保険』は、レジャー中の事故に備える24時間単位型の保険です。寒波の時期にレジャーの予定がある方は、加入をご検討ください。

国内旅行傷害保険』では、国内旅行中の傷害・賠償事故に備えた保険です。冬のシーズンで国内旅行を計画している方は、加入をご検討ください。

また、冬のレジャーとして定番のスキー・スケートボードにも、怪我や事故のリスクがあります。持ち物やゲレンデでの安全対策については、「【1人でも大丈夫?】安全面から考えるスノボ・スキー初心者が知っておきたい5つのこと!」の記事でも紹介しています。

ページの先頭へ