「ちきゅうずかんⅡ~生物多様性の保全・回復~」 イラストの説明

当社のグラフィック広告「ちきゅうずかんⅡ~生物多様性の保全・回復~」では、世界中で起きている自然資本や生物多様性の保全に関する課題をイラストで描いています。

  • 自然環境を国民の生活や企業の経営基盤を支える重要な資本の一つとして捉える考え方。

人々の生活や都市

私たちの生活は、地球の豊かな自然環境に支えられています。過度な都市開発、生活排水や廃棄物等による河川や海の汚染は、経済活動や社会活動の基盤となる地球の生態系に負担をかけています。

花粉媒介昆虫の減少

ミツバチ等は受粉によって植物や野菜の果実を実らせる重要な存在です。減少し続ければ農作物の収穫量が低下して入手困難になったり、価格が高騰したりするなど農業や私たちの生活に影響があると考えられています。

森林伐採・プランテーションの開発

マーガリン、スナック菓子、アイスクリーム等の食品や洗剤等に使用されるパーム油(アブラヤシから取れる植物油)を生産するため、熱帯林が伐採されています。伐採後の土地は大規模な農園(プランテーション)として開発されているのです。私たちの生活に身近な油の消費の背景には森林減少、生物多様性の消失、森林火災、農園労働者の人権・労働問題、先住民の紛争等、多岐にわたる問題が存在しています。

侵略的外来種による生態系への影響

本来日本にいなかった生物が経済的利用やペットとして、また国際物流に伴って国内に移入することで、在来種が絶滅するなど日本の生態系に悪影響が発生しています。環境省はこうした侵略的外来種の輸入やペットとしての飼育等について規制しています。

ダムによる環境影響

洪水の調整や水資源の確保等、私たちの暮らしを安全で快適にしてくれるダムですが、河川が分断されてしまうため、川と海を回遊する魚が繁殖できなくなり、生態系が本来のものとは変わってしまうことが問題になっています。

耕作放棄地と獣害の増加

農業人口の減少による耕作放棄地の増加は、全国的に深刻な問題になっています。国内の農業生産が減少して食料自給率の低下を招くだけでなく、野生生物の行動圏が広がり周囲の農作物被害等の問題も起こっています。また、田んぼの水生生物の多様性が失われる、貯水能力が減り災害時の危険性が高まるなどの問題もあります。

サンゴ礁の白化現象

高水温はサンゴの白化の主要因と考えられています。多くの生きものが住むサンゴ礁が失われると、海の生態系に大きな影響を及ぼします。観光資源や漁業の場の減少、サンゴと共存する藻も消失することでCO2を吸収する機能も失われます。

魚類乱獲

魚や貝等、水産資源の「獲りすぎ」が問題になっています。海の恵みを享受する量を抑えて持続可能なサイクルにしなければ、資源は枯渇し、再生もできません。乱獲は海の生態系を壊す問題です。

海洋プラスチックごみ

海へ流出したプラスチックごみの多くは、マイクロプラスチックと呼ばれる細かい破片になります。魚がプランクトンと間違えて誤食するなど、有害な化学物質が海洋生物に悪影響を及ぼす問題等が指摘されています。

三井住友海上の気候変動対策

相互に関連する「気候変動」と「自然資本や生物多様性の保全・回復」に一体的に取組み、カーボンニュートラルとネイチャーポジティブの実現に貢献していきます。