現在地
ホーム>知る・楽しむ>ソナエル・ラボ
季節のそなえ

2023.06.01

【水まわり以外も要注意!】住宅で行うカビ対策

季節のそなえ

2023.06.01

【水まわり以外も要注意!】住宅で行うカビ対策

梅雨シーズンになると気になるのが、水回りや日当たりの悪い場所に生えてしまう「カビ」。カビの発生しやすい環境は、住宅にとっても望ましいものではありません。今回は、住宅にカビが生じることによるリスクや予防法、発生してしまったカビの除去方法などについてご紹介します。



カビを放っておくとどんなリスクがある?

アレルギーの原因になるだけでなく、住宅を損ねることも
「カビは直接食べたりしなければ害はないのでは?」と考える方も中にはいらっしゃるかもしれません。確かにカビは、空間に漂っている少量の胞子を吸い込む分には大きな問題はありません。ただ生活空間にカビが多いと、カビをお子さんが触ってその手を口に持って行ってしまったり、根を生やして胞子を大量に出しているカビを吸い込んでしまったり、カビがダニのエサになってしまったりして、アレルギーなどの健康被害につながるリスクが高まります。
また、カビの見た目や臭いは住み心地も損ねます。カビが住宅の強度などに直接影響することはないものの、カビが生えやすい環境は木材を損ねる菌やシロアリなどが好む環境でもあり、カビ予防が住宅を守ることにもつながるのです。

カビを防ぐにはどうすればいい?

水まわりだけじゃない!住宅の「カビが生えやすいポイント」を押さえよう
カビ対策が必要なのはお風呂場、キッチン、トイレなど水まわりだけではありません。もちろん水まわりも重要ですが、収納や大型家具の裏側、下駄箱やエアコンの内部など、風通しが悪い場所もカビが生えやすくなります。また、寝具の下や結露しやすい窓、北側の壁など、湿度が上がりやすい場所もカビが生えやすい環境です。

カビ発生の三大条件「湿度」・「温度」・「栄養」をコントロール!
カビを防ぐには、こうしたカビが生えやすい場所の条件をコントロールする必要があります。カビ発生の三大条件として、カビが生えやすい場所のポイントでもあった「湿度」(60%以上)、気候やお湯の使用、人の体温などが影響する「温度」(25℃以上)、そして食べかすや石けんカスなどカビのエサになる「栄養」が挙げられます。続いて、これらを踏まえた「カビ予防チェックリスト」を見ていきましょう。

梅雨シーズン前から取り組みたい「カビ予防チェックリスト」

【梅雨シーズン前の準備】
風通しの良いレイアウトを作り、「カビが生えやすいポイント」には除湿剤を

230601_thumb01.png

風通しが良いことで、換気の効率が上がり、湿度と温度の両方を下げることができます。
風通しを確保するためには、こんな工夫が考えられます。
・大型家具は壁際から5cmを目安に離して置く
・窓の近くにポールハンガーや観葉植物などの風を妨げるものを置かない
・クローゼットや押し入れなど、収納はぎゅうぎゅうにものを詰め込まず余裕を作る
・クローゼットや押し入れなどの床には直接ものを置かず、すのこを敷く
収納の奥や靴箱など、レイアウトだけでは解消が難しいポイントには除湿剤を置くようにします。

窓についた「冬の結露の置き土産」のカビを取り除く
「カビは梅雨シーズンに生えるもの」と考えがちですが、冬の間、外と室内の気温差から気づかないうちに窓が結露し、カビが生えていることがあります。放っておくと梅雨シーズンでさらにカビが増えてしまいかねないので、シーズン前に掃除しておきましょう。

エアコンは梅雨時から「ドライ(除湿)」を活用。再稼働前に必ず掃除を!

230601_thumb02.png

エアコンは暖房・冷房しか使用していないという場合は、雨で湿度の高い日などに「ドライ(除湿)」運転を利用して部屋の湿度を下げることもカビ予防につながります。その一方で、エアコン内部もカビが生えやすい場所のひとつですから、そのまま運転すると室内に内部のカビをまき散らしてしまうことも。ドライ(除湿)で稼働させる前に必ず内部の掃除を行い、カビを取り除いておきましょう。

【シーズン中の予防習慣】
お風呂は「出るとき流す&できれば水切り」
お風呂場は使った後に換気して乾かしておけばOK……ではありません。石けんカスや人の皮脂はカビの栄養のひとつ。残っていると、湿度・温度・栄養が揃ったカビにとって都合のいい環境になってしまいます。使うたびにすぐ掃除をするのは大変ですから、泡などが残っていそうな壁や床をシャワーで流してカビ対策をしておきましょう。余裕があれば、水滴を拭いたり水切り(スクイージー)をかけたりするとより安心です。

靴や衣類は「しまう前に一晩おく&除湿剤も活用」
靴や衣類は人の汗を吸い込んでいるため、周囲の湿度を上げてしまうことも。脱いだらすぐクローゼットや靴箱にしまうのではなく、一晩外に置いてからしまうのがおすすめです。特に梅雨シーズンの靴は雨で濡れるなどして湿気が溜まりがちになりますから、しまう前に乾燥させた上で、靴箱と靴の両方に除湿剤を使うと良いでしょう。

日ごろからこまめな掃除&換気&日干しを心がける

230601_thumb03.png

カビの生えやすい場所にだけ対策をしていても、食べかすが家具の裏へ入り込んでしまったり、水まわりのよどんだ空気が他の部屋へ影響したりといったことも考えられます。こまめな掃除と換気で、カビに都合のいい環境を作らない心がけが重要です。また、カビは日光に弱いので、洗えないインテリアアイテムなどは、晴れ間に日光を当てるようにすると安心です。

それでもカビが生えてしまったら……

柔らかい部分に生えたカビはカビ取り剤で根こそぎ
木材やゴムパッキンなどの柔らかい部分に生えたカビは、中まで入り込んでいることが多く、表面だけ取り除いても内部に残ってしまうことがあります。掃除の際にはカビ取り剤を使用し、しっかり取り除きましょう。カビ取り剤は成分などによって扱い方が大きく違いますので、それぞれの注意事項に必ず従います。

固い部分に生えたカビは「こすらずにふき取る」ことが予防にも

230601_thumb04.png

タイルや金属などの固い部分に生えたカビは、まずエタノールを含ませた紙や布などでこすらずにふき取ってみましょう。落ちなかった場合も、ブラシなどで力を入れてこすったりすると、細かい傷ができてそこにカビが生えやすくなります。こすらずにカビ取り剤を使用して落とすようにしましょう。

掃除中、掃除後も換気をしっかりと
カビ取り剤は使用時の換気や、使用後の乾燥が必要なものが一般的です。掃除中から入り口や窓を開けて換気扇を回し、掃除後もしっかり乾燥させるようにしましょう。

掃除や換気が行き届いた風通しのいい住宅は、カビのことはさておき気持ちがいいものです。梅雨シーズンにも気持ちよく暮らすためと考えて、前向きにカビ対策に取り組んでみましょう。

契約内容の確認や
事故発生時の連絡が簡単に!!

ページの先頭へ