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日頃のそなえ

2024.05.02

【自動車事故の約40%!】駐車場内事故の未然防止

日頃のそなえ

2024.05.02

【自動車事故の約40%!】駐車場内事故の未然防止

「ぶつけた」、「こすった」といった物損事故から、子どもなど人を巻き込む接触事故まで、自動車事故の約40%が、実は「駐車場内」で発生しています。今回は、駐車場内の事故を未然に防ぐためのポイントについてご紹介します。



「駐車場内」には道路上とは違う事故リスクが

自動車事故の約40%は駐車場内で発生している

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グラフは、2022年10月~2023年3月の期間に発生した当社車両保険金支払いデータの集計結果によるものです。


2022年10月~20233月の期間に発生した当社車両保険金支払いデータの集計結果によると、自動車事故の約40%が駐車場内で発生していました。駐車場内では徐行運転をする車が多いことから、道路上と比べて危険は少ないようにも感じられますが、実は車や歩行者が不規則に動くため、危険を予測することが難しくなっています。また、フェンスや街灯、駐車車両などがあるため、運転席から死角となるエリアが道路上より広くなりがちだという特徴もあります。

駐車場内では、後退時の事故が全体の約40%を占める

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グラフは、2022年10月~2023年3月の期間に発生した当社車両保険金支払いデータの集計結果によるものです。


右のグラフで車がどのような状態のときに事故が起こったかを見ていくと、駐車スペースに車を停める際の「切り返し」などで多く見られる「後退」が約40%となっており、直進や左折などの動きよりも明らかに多いことが分かります。
また左のグラフによると、駐車場内で起こる事故のうち「相手自動車と接触」、「工作物と接触」は合計で約90%にもなります。2つのグラフの結果を合わせて考えると、駐車場内では「後退時の自動車や工作物との接触事故」が多いことがうかがえます。

駐車場内事故にはどんなケースがある?

続いては、駐車場内事故で多いケースを具体的に見ていきましょう。

駐車車両や街灯、壁などと接触

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周囲の駐車車両、バックした先にある街灯や壁など、運転席から見えにくい静止物や、焦って駐車・出庫をした際に見落としがちな静止物に接触してしまうケースです。また、降車時に開けたドアが隣の車両や壁に接触してしまうケースや、慌ててハンドルを切ったせいで内輪差を見誤り、縁石にボディが接触するといったケースもあります。

往来する他の車や人と接触
駐車場内を往来する他の車や、車の周囲にいる人などの動くものに接触してしまうケースです。他の車が思わぬ動きをしたり、物陰から子どもが飛び出してきたりと、予測しづらい状況が考えられます。

入出庫時のゲートや精算機との接触

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駐車場内事故は入出庫の際にも起こります。入出庫時に焦って発車してしまい、開きかけのゲートに接触するケース、出庫時に精算機へ近づき過ぎてドアミラーが接触するケースなどが見られます。

駐車場内事故を未然に防ぐには?

ここまでご紹介した状況を踏まえつつ、事故防止のポイントを見ていきましょう。

焦りや油断が生まれるのを意識して「常に冷静に」
いち早く空き区画を見つけたい、手際よく停めてすぐに降車したい、ササッとスムーズに出庫したい……駐車場内では、こうした気持ちから焦りが生まれたり、「自分も徐行運転しているし、周りも注意しているはずだから」といった気持ちから油断が生まれたりしやすいものです。常に「焦りや油断があるかもしれない」と意識して、冷静な行動を心がけましょう。

後退時は後方や左右を「目視確認」

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先に紹介した通り、駐車場内での後退時は特に事故が起こりやすくなります。バックモニターやミラーに頼り過ぎず、後方や左右は目視でもしっかり確認する習慣を身につけておきたいところです。

駐車時も降車時も「ドアがぶつからないかを意識して」

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降車時のドア接触を防ぐには、まず区画線内にきちんと駐車することがポイントになります。線内に収まっているかはもちろん、左右ギリギリまで寄り過ぎてドアを開けにくい状態になっていないかなども意識しましょう。また実際に降車するときも、いきなり勢いよくドアを開けるのは避け、ぶつからないように確かめながらゆっくり開ける習慣を身につけておくと安心です。

乗車前は「360度周囲確認&音もチェック」
車に乗り込んでしまうと、運転席から死角になるエリアは確認することができません。まずは乗車前に車の周辺を360度ぐるりと回って周囲の状況を確認しておきましょう。また、周囲から聞こえる音も重要な情報です。他の車が近づいてくる音や、子どもの声が聞こえたら周囲を再確認しましょう。

駐車場内事故は道路交通法が適用されない場合があり、当事者同士の言い分に食い違いが出るなどで小さな事故でも大きなトラブルにつながりかねないリスクをはらんでいます。駐車場内ではどんな状況でも油断せず、徐行運転と周囲への注意を怠らないように心がけましょう。

参考:
三井住友海上│駐車場内事故の未然防止

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