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日頃のそなえ

2023.02.02

【きちんと対策】住まいに潜むアレルゲンに注意

日頃のそなえ

2023.02.02

【きちんと対策】住まいに潜むアレルゲンに注意

花粉や食物などのほかにも、私たちの身の回りにはアレルギー症状を引き起こす異物“アレルゲン”が潜んでいます。例えば、住まいに潜むダニやカビなどもそのひとつ。湿度管理や掃除などで環境を整備することが大切です。今回は、住まいに潜むアレルゲン対策についてご紹介します。


住まいに潜むアレルゲンにはどのようなものがある?

ダニやカビを含むハウスダスト

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ダニやカビ(胞子や菌糸の断片)は、口や鼻から吸い込んでしまうことで、ぜん息、鼻炎、結膜炎、湿疹やかゆみなどのアレルギー症状を引き起こすリスクがあります。ダニは人のフケやアカ、食べこぼしやカビなどをエサにしていることもあり、ハウスダストにも多く含まれています。同様に、カビも手垢などの汚れ、石けんカスやのり、水分を栄養源とすることから、ハウスダストにも多く含まれます。

ペット(動物アレルゲン)

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猫、犬、ウサギ、ハムスターといったペットの毛、フケ、唾液、排泄物などがアレルゲンとなることもあります。そのものがアレルゲンとなるだけでなく、ペットのエサなどがダニのエサとなる可能性もあります。

花粉
多くの人が悩まされているスギ、ヒノキ花粉に加えて、カモガヤなどイネ科の植物、ブタクサ、ヨモギといった「草の花粉」にもアレルギー症状を引き起こすリスクがあります。スギ、ヒノキは主に14月、イネ科は主に57月・810月、ブタクサやヨモギは主に810月と、花粉が飛散するシーズンが概ね決まっているのが特徴です。

その他、羊毛、絹、そば殻、ガ・ゴキブリといった昆虫類などもアレルゲンとなり得ます。

住まいに潜むアレルゲンを減らすには?

整理整頓に努め、まめに掃除をする
ハウスダストは物の周りに積もったり集まったりしやすいですから、余計な物が出しっぱなしにならないよう、整理整頓に努めましょう。
部屋、特に寝室には少なくとも週に1回以上を目安に、1㎡につき20秒以上かけて掃除機をかけるようにします。家具や床の掃除だけでなく、エアコンのフィルターも毎日使う時期は2週間に1回以上掃除し、カビの繁殖を防ぎましょう。浴室は使った後すぐに洗い流し、湿気がこもらないように換気します。

ダニやハウスダストのたまりやすいインテリアを避ける
じゅうたん・畳とフローリングの床では、ダニの生息数が格段に違うとされています。ダニが潜り込みやすいじゅうたん・畳はなるべく避けるようにしましょう。同様に、布張りの家具やぬいぐるみなどもダニが多くなりがちなので、定期的に掃除機をかける、洗濯をするといった対策を欠かさずに行います。
また、ハウスダストがたまりやすく掃除の手が届きにくいカーテン、壁掛けのインテリア、照明のカサの上なども、ハウスダストに紛れてダニやカビが増えるリスクがあります。年に1回以上は洗濯や拭き掃除をするといいでしょう。

収納には戸や蓋をする
棚や箱に整理整頓している物も、むき出しのままだと表面にハウスダストがたまり掃除がしにくくなります。本棚などには戸をつけ、収納用品には蓋をつけるようにして、掃除しやすくしておきましょう。

部屋の湿度は60%以下でキープする
ダニは湿度60%以上、カビは湿度70%以上の環境を好むといわれます。部屋には湿度計を備え、換気や除湿剤などを活用して湿度60%以下を保つようにしましょう。特に乳幼児のいる部屋では、乳幼児が普段過ごしているベッドなどの高さに合わせて湿度計を設置するのがおすすめです。
ちなみに、観葉植物や水槽なども部屋の湿度を上げるおそれがあるため注意しましょう。また、壁に隙間なく寄せたタンスの裏などは結露しやすいので、風が通るようすき間を空けて設置しておきましょう。

空気の出入り口を複数作り、効率的に換気を

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換気の際は、1か所のドアや窓を開け放すだけでなく、複数の「空気の出入り口」を作るようにすると風通しが良くなります。特に寝る前は、就寝30分以上前に換気しながら布団を敷くようにすると、舞い上がったダニなどを吸い込むリスクが軽減できます。

空気清浄機も活用して
空気清浄機は、掃除機や拭き掃除では取り除きにくい「空気中に浮遊しているアレルゲン」を取り除き、空気をきれいにすることができます。

特に注意!「寝具」に潜むアレルゲンを減らすには?

布団は天日干しや乾燥機で干し、掃除機をかける

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住まいの中でアレルゲンが多い場所の代表ともいえる寝具。特に布団は人の汗や体温で湿度が高くなる一方でこまめに洗えないため、ダニが繁殖しやすい場所です。天日干しや布団乾燥機などでこまめに乾燥させ、ダニを抑えましょう。干した後の布団を叩くと、ダニの死骸などアレルゲンを含むホコリが立ち、吸い込みやすくなってしまいます。干した後の布団は、シングルサイズなら片面40秒以上を目安にじっくり掃除機をかけ、アレルゲンを吸い取っておきましょう。

毛布、シーツ、布団カバーなど水洗いできるものは洗濯を
ダニなどのアレルゲンは水で洗い流せます。毛布やシーツ、布団カバーなど水洗いが可能な寝具はこまめに取り替え、洗濯するのがおすすめです。洗える布団の場合は、年に12回を目安に、専門業者やコインランドリーなどで丸洗いすると安心です。

防ダニ製品も活用して
寝具類などでは、ダニが通過できないほどの高密度繊維を用いることで「防ダニ」できる製品も販売されています。こうした製品も活用して、アレルゲン低減の効果を高めるのもおすすめです。


住まいに多いダニ、カビ、ペットなどのアレルゲン対策については、主に「掃除・洗濯・換気・湿度管理」がポイントになります。日々の心がけはもちろん、ホコリのたまりにくい部屋にするための模様替えや空気清浄機の導入など「続けやすくなる」工夫もしながら対策していきましょう。


参考:
東京都|健康・快適居住環境の指針 分冊版パンフレット 室内の環境整備とアレルゲン対策
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/pri10.pdf

東京都|住まいの中のアレルゲン対策 ~ぜん息の発作や悪化を防ぐために~
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/pri11.pdf

東京都|赤ちゃんのための室内環境
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/pri08.pdf

東京都|住まいとアレルギー
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/pri09.pdf

厚生労働省、日本アレルギー学会|アレルギーポータル
https://allergyportal.jp/

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