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日頃のそなえ

2021.03.04

【家電が情報漏えいリスクに!】IoT機器にもセキュリティ対策を

日頃のそなえ

2021.03.04

【家電が情報漏えいリスクに!】IoT機器にもセキュリティ対策を

インターネットと接続して便利に使うことができるIoT機器。家電などにも用いられ身近になりつつありますが、それだけに見落としがちなのが情報セキュリティの問題です。今回は、主に家庭でIoT機器を安全に使うためのポイントをご紹介します。


IoTとは?そのセキュリティリスクとは?

エアコンや冷蔵庫、Webカメラなどあらゆるものをインターネットに接続するIoT

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IoT(Internet of Things)とは、パソコンやスマートフォンといった情報機器だけでなく、調理家電やロボット掃除機、スピーカーなどあらゆるものをインターネットに接続し、情報のやり取りをする仕組みのことです。例えば、IoT対応のいわゆるスマートスピーカーに「明日の天気予報」を尋ねると、インターネット経由で予報情報を取得して知らせてくれます。また、IoT対応のエアコンを外出先からインターネット経由で運転させ、帰宅までに部屋を適温にしておくといったこともできます。

日々何気なく使うものだけに、情報セキュリティ対策が甘くなりやすい
パソコンなど情報機器のセキュリティ対策は意識していても、家電などはIoT化する前から日々使われてきたものも多いせいか、インターネットに接続されている=外部からの乗っ取りなどのリスクにさらされていると意識しにくいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。それゆえに比較的セキュリティ対策が甘くなりやすいといわれます。

盗聴・盗撮やクレジットカードの不正利用、サイバー犯罪に利用されることも
IoT家電が狙われやすい不正行為としては、マイクやカメラを搭載した機器を乗っ取ることでの盗聴・盗撮、ルーターを乗っ取り通信内容から決済情報を盗むことでクレジットカードなどを不正利用するといったものが挙げられます。また、一見こうしたリスクとは無縁の家電であっても、利用履歴から不在時間を割り出して犯罪に利用されたり、乗っ取った機器をサイバー攻撃や迷惑メールの発信源にする、いわゆる踏み台として不正利用されたりすることも考えられます。

IoT機器を情報セキュリティリスクから守るには

パスワードを破られにくい複雑なものに変えておく

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パソコンやスマートフォン、メールのパスワードは厳重にしていても、ルーターなどのIoT家電のパスワードは購入後変えておらず、工場出荷時のまま……ということはないでしょうか。サイバー攻撃ではプログラムを使ってあらゆるパスワードを試す「総当たり攻撃」を仕掛けてくることも多いですから、桁数の少ないシンプルなパスワードはすぐに破られてしまいます。まずは複雑なパスワードを設定しましょう。

OSやファームウェアはすぐにアップデートし、常に最新にする
セキュリティリスクが発生しても、インターネットを経由して最新の対策を行えるのはIoT家電ならではのメリットです。メーカーが提供するアップデートプログラムには、セキュリティ対策に関するものも多々ありますから、提供されたらなるべく早めにアップデートし、常に最新の状態を保つように心がけましょう。自動更新を設定しておくのもおすすめです。

ホームネットワーク全体へのセキュリティ対策を行なう

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IoT家電への攻撃で最も狙われやすいのは、家庭内のインターネット接続を取りまとめるルーターだと言われます。ルーター自体のセキュリティ対策を見直したり、ルーターに接続して家庭内のインターネット接続を監視できるセキュリティシステムを取り入れたりするのも有効な対策です。

複数のセキュリティ対策を併用して不正利用しにくく
防犯対策として鍵の数を増やすように、情報セキュリティ対策も複数の策を併用することで、より外部から攻撃されにくくなります。「○○で対策しているから大丈夫」と安易に考えず、いくつかの対策を併用することで、より安全なIoT環境を目指しましょう。

購入の際は情報セキュリティ対策がしっかりしたものを選ぶ
IoT家電を購入する際は、ついインターネットを使った便利な機能や、目新しい機能にばかり目が行きがちです。情報セキュリティ対策がしっかりしている製品かどうかもきちんとチェックするようにしましょう。

すべての機器を管理しきれるかどうかも吟味して

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家じゅうの家電をIoT化し、スマートホームに……とは夢の広がる話ですが、先に紹介した「ホームネットワーク全体へのセキュリティ対策を行なう」などの包括的な対策ができていないと、1つ1つの機器を管理しきれず、セキュリティ面での死角ができてしまうかもしれません。まず包括的な対策をとるのがおすすめではありますが、次点として、あれもこれもすぐにIoT化しようとせず、必要かどうかを吟味することもまた、有効な対策です。

IoT機器を利用していても、ついセキュリティ対策が面倒に感じられることもあるかもしれません。しかし、いざ乗っ取りなどに遭ってしまった場合、パソコンやスマートフォンがウイルスに感染したときのように、大きな被害を受けることもあります。家の中でも情報セキュリティ対策には気を緩めず、しっかり備えていきたいものです。

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