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日頃のそなえ

2019.07.04

【友人や家族にも被害が】気をつけたいSNSの使い方

日頃のそなえ

2019.07.04

【友人や家族にも被害が】気をつけたいSNSの使い方

日常的なコミュニケーションツールとして多くの人が利用しているSNS。しかし、友人や知り合いに向けて発信したつもりが、悪意のある人に情報を拾われてしまう可能性があるのもまたSNSの一面です。今回は、SNS利用に関して20歳以上のSNSユーザー男女約100名を対象に実施したアンケートの結果を見ながら、そこに潜むリスクについてご紹介します。


SNSのプロフィールからもさまざまな情報が洩れている

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SNSのアカウント名に実名を使用している人の割合は60%以上!
ビジネスで利用している場合はもちろん、SNSによっては実名登録を求められることがあったり、家族で利用している場合はニックネームが使いにくかったりと、実名でSNSアカウントを持つ機会は意外と多いようです。しかし、実名アカウントの場合は公開しているプロフィールや投稿内容がすぐに個人情報と結び付けられてしまいます。

公開範囲はある程度コントロールしている人の方が多いものの……
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SNSに投稿する際は、全体公開にしている人よりも、特定の人にのみ公開する人、公開範囲を設定している人、アカウントを使い分けている人の合計の方がやや多いようです。なにげない投稿が物議をかもしたりすることも多い昨今、ある程度のコントロールが必要だという意識は比較的高いのかもしれません。

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しかし、たとえ自分自身で「公開しても問題ない」と判断した情報であっても、思わぬところで悪用されてしまうことがあります。続いては、SNSに投稿することで悪用されかねない情報の例について、アンケートも交えながら見ていきましょう。

無意識に住所や留守情報を知らせているかもしれない

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リアルタイムの投稿は共感を得やすい一方で……
旅先で見た素晴らしい風景やおいしいもの、楽しんでいる様子などは、すぐに発信して「いいね!」と共感してもらいたいですよね。アンケートを見ても、「帰宅してから」派より「リアルタイム」派の方が多いことがわかります。
しかし「旅行先・外出先にいる」とSNSで発信することは、裏を返せば「自宅(場合によっては店舗・オフィスなども)は留守です」と知らせていることにもなります。もし悪意のある相手に自宅(店舗・オフィス)を特定されていれば、空き巣被害などにつながりかねません。

住所を載せなくても、自宅は特定されてしまう
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店舗・オフィスはともかく、自宅などは「住所を載せていなければ特定されない」と考える方もいるかもしれません。アンケートでも、40%以上の人が自宅周辺の情報をSNSに投稿していることがわかります。ところが、町名や番地がわからなくても、さまざまな情報から自宅の場所は簡単に推測されてしまうのです。

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例えば、自宅のエリアが推測できる情報+自宅の外観や愛車などの写真があれば、ストリートビューで視認するだけでも特定できますし、実名アカウントであれば、現地へ行って表札や郵便受けなどの名前から特定することも可能です。もっと言えば、自宅から撮影した風景写真などでも「そこから見えているもの」を検証すれば、場所を特定できてしまいます。

人物写真は「面識のない人にも顔を知られてしまう」ツール

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自分や知人、友人の顔や姿がわかる写真をSNSに投稿するのは、撮影した時の楽しさが共有できて良いものです。ただ、全体公開の投稿などに載せられた人物写真は、面識のない人にまで写っている人の顔や姿を伝えてしまう可能性があります。
たとえ匿名アカウントであっても、顔や姿で個人を特定されると、さらにそこから居住地や勤務先、学校、ひいては氏名などの個人情報を調べ出されるリスクにつながります。また、自分は顔のわかる写真を投稿しないようにしていても、友人が投稿した集合写真に写っていた、タグ付け(写真に写っている人のSNSアカウント名を表示したり、リンクを貼ったりする機能)されていたなどで、意図せず顔や姿が知られてしまうことも考えられます。
アプリで顔がわからないような加工を施す、公開範囲を知人のみに設定するなど、慎重に考えて投稿したいところです。

「子どもの写真なら大丈夫」と考えるのは危ない
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SNSでよく見かけるのが、「自分の写真の代わりに子どもの写真をアイコンにしている」アカウントや、「自分やある程度の年齢以上の人の顔がわかる写真は載せないけれど、子どもの顔がわかる写真は投稿する」といったアカウント。「自分やある程度の年齢以上の人の写真は載せると恥ずかしい(恥ずかしがる)」、「子どもであれば恥ずかしがらない」という意識があるのかもしれません。
ですが、子どもの顔が知られてしまうということは、誘拐や幼児をターゲットにした犯罪のターゲットにされてしまったり、子どもの出入りの様子から自宅を特定されてしまったりということにもつながりかねないのです。

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子どもの写真といっても、個人情報につながるデータであることには変わりありません。現に、小学校などでは子どもに登下校時の名札着用をやめさせる、裏返して個人情報が見えないようにする……といった取組も増えてきています。周りの大人が安易に情報を洩らしてしまわないよう、大人の顔や姿がわかる写真と同様に慎重に扱うようにしましょう。

「失踪者の捜索情報」も安易に拡散してはいけない
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SNSでシェアされることがある「失踪者の情報を求める投稿」にも注意が必要です。アンケートにあるように「知らない人からの情報でも拡散する」、「知り合いが拡散しているから拡散する」ことには大きなリスクが伴います。
その失踪者を探しているのが実はストーカー加害者やDV加害者で、失踪者とされる人は被害を避けるために身を隠している可能性もあるのです。良かれと思って拡散し、情報提供者が現れたがために、さらなる被害につながってしまっては取り返しがつきません。

こういった情報を見つけたら、まずは情報の発信元が信頼できるかどうかを確かめてから拡散するようにしましょう。知り合いが拡散または発信した情報であれば、知り合いに直接情報の発信元を確認してください。アンケートの選択肢にある「連絡先が警察などになっているか」も判断の目安になるでしょう。

身近な人とのコミュニケーションが多いこともあり、SNS上ではつい「世界中に発信されている」ことを忘れがちです。しかし「誰の目にも止まらないだろう」と思っていても、悪意のある人に見つけられて取り返しのつかない事態につながることもあるのです。ここでご紹介したケースを参考に、今一度SNSの利用法を見直してみてください。

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