現在地
ホーム>知る・楽しむ>ソナエル・ラボ
日頃のそなえ

2018.05.10

【一戸建てのメンテ費用は○百万!?】知っておきたい住宅メンテナンス

日頃のそなえ

2018.05.10

【一戸建てのメンテ費用は○百万!?】知っておきたい住宅メンテナンス

目に見えて傷んだり、使いづらくなってきた部分には気づいても、普段目につかない部分は意外と見逃しがちな住宅のメンテナンス箇所。気がつかないうちに、大幅な修繕を要する状態になっていたり、そのままでは危険な状態になっていることも!今回は、住宅のメンテナンスについて、築年数を目安にチェックのタイミングやポイントをご紹介します。


【築1年から毎年】傷みやすい部分のセルフチェックを

臭い、カビ、音、害虫、雨漏りなど気になることは?
築年数に関わらず年に1回はチェックしたいのが、普段の生活で、もしくは外から見るだけでも気づき、発見できるメンテナンス箇所です。

床・壁の傷や反り、建具や金具の具合などもチェック!
180510_thumb01.png
毎日生活していると傷んだ状態に慣れてしまって見逃すことも多いのが、経年劣化や傷、反りなどといった問題。毎日少しずつ使いづらくなっている部分なども忘れがちですが、例えばねじを締め直すだけで解消することもありますから、下記のチェックリストを元に、きちんと毎年見直したいところです。

<チェックリスト(築1年~)>
・臭いの気になる場所はないか
・掃除をしていてもカビが生えてしまう場所はないか
・音漏れが気になる部屋はないか、害虫が入り込んでいる痕跡はないか
・雨漏りの跡は見受けられないか
・ベランダの手すりや床は劣化していないか
・床や壁に目立つ傷はないか
・床や壁の板が反っている部分はないか
・建具の滑りが悪い部分はないか
・ドアや窓など、金具が曲がっている部分はないか

メンテナンスの記録を残すことも重要
どこをチェックしたか、どんな様子だったかを写真やメモで記録しておけば、1年後にチェックする際も注意するべき箇所がすぐにわかりますし、どれくらい変化しているか比較もできます。

【築5年】専門家に頼んで見えない部分もチェック!

屋外は雨どいや軒裏まで、屋内もしっかり見てもらう
180510_thumb02.png
築5年を迎えたら、今度は専門家の手を借りて、見えない部分の傷みや劣化がないかをチェックしてもらいましょう。素人では見逃しがちなポイントも、専用の計測機器を使ったり、必要な時には住宅の一部をサンプリング採取してしっかり確認してもらいます。どこを見てもらうかは、下記のチェックリストに加えて、お願いする専門家にも相談してみましょう。

<チェックリスト(築5年~)>
■外壁
・ひび割れが見られないか
・下地の防水材が損傷していないか
■屋根
・瓦屋根の場合、瓦がずれたり、浮いていないか
・金属屋根の場合、腐食してサビが出ていないか
・スレート屋根の場合、色あせしていないか
・雨どいや軒裏に異常がないか
■屋内
・床や壁、天井が変色していたり、表面が荒れていないか

こういったチェックは設計や施工を担当した責任者に頼むのがベターですが、難しい場合は建築士や施工管理士といった有資格者へ依頼しましょう。また、築5年以降は5年ごとの定期チェックを心がけておくと安心です。

ライフライン設備も点検
給排水・電気・ガスなどの設備は10年ほどが取り換えの目安とされますが、例えばまだ使える設備であっても、新しく搭載された機能や性能などから、取り換える方が結果的にコストパフォーマンスが高いといったことも考えられます。

【築10年】建物自体を維持するべく、構造から点検を

屋外は基礎・土台の様子をチェックしてもらう
築10年を迎えたら、部分ごとや設備ごとではなく、建物全体を維持するためのメンテナンスを考えたいところです。プロの目でしっかり点検・計測してもらいましょう。こうしたチェックも、築10年以降、10年ごとの定期チェックが必要と考えておきます。

屋内は床組や小屋組までしっかりチェック
外側からわかる屋外の傷みだけでなく、骨組部分も専門家にチェックしてもらうようにします。

<チェックリスト(築10年~)>
■屋外
・家の基礎や土台にひび割れやサビが出ていないか
・シロアリ被害の痕跡はないか
・地盤沈下などで建物が傾いていないか
■屋内
・床板を支える床組は弱っていないか
・屋根を支える小屋組は弱っていないか
・壁や天井はたわんでいないか

メンテナンスの基準は築年数だけではない

傷みや設備寿命以外の要素も考慮して、より安全快適に
180510_thumb03.png
家や設備のメンテナンスにおいては「まだ使えるから大丈夫」と考えがちです。ただ、5年、10年と経つ間にも、住宅素材や設備では、優れた新しい製品が登場しています。特に壊れたり傷んだりしていない素材や設備でも、交換やリフォームを施した方が、家自体を長持ちさせたり、快適性を向上させたり、光熱費の節約につながる場合もあるのです。
自分たちの暮らしに合った適切なアドバイスをもらうためにも、築5年、築10年、築15年……といったタイミングで、住宅のプロに点検してもらうのがおすすめです。

メンテナンス費用の準備も忘れずに!
メンテナンスするべき箇所を見つけても、修繕の費用がなければ手の施しようもありません。例えば、床の張替は6帖で約10万~20万円、壁クロスの張替は150平米で約40万~60万円、外壁の塗り直しは一般的な住宅で約30万~100万円、シロアリ対策は1回で約10万円かかるといわれ、メンテナンスにかかる総額の目安は、一戸建てに30年住んだ場合で500万円以上。
住み続ければ必要になる費用ですから、少しずつでも今から積み立てて備えるのがおすすめです。

「長期優良住宅」などが登場し、住宅も「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」方針へ移行しつつある昨今。メンテナンスの素材や技術も日々進化していますから、ぜひ定期的なチェックを行いましょう。

参考:
一般社団法人 住宅リフォーム協議会「永く快適に住むための わが家のリフォーム・クリニック」(発行/平成27年8月) ※メンテナンス費用の目安に関する内容を除く
http://www.j-reform.com/publish/publish_consumer.html

契約内容の確認や
事故発生時の連絡が簡単に!!

ページの先頭へ