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季節のそなえ

2017.08.03

【真夏の○○で低体温症?】知っておきたいアウトドアレジャーのリスク

季節のそなえ

2017.08.03

【真夏の○○で低体温症?】知っておきたいアウトドアレジャーのリスク

この夏にさまざまなアウトドアレジャーを計画している方もいらっしゃるのではないでしょうか。海で海水浴や潮干狩り、川でバーベキュー、山ではハイキングやキャンプなど、夏はいろいろな楽しみ方がありますよね。しかし、そんなアウトドアレジャーで遭遇する可能性があるのが悪天候。そこには意外と知られていないリスクが潜んでいます。それぞれのシーンで想定されるリスクと対処法をまとめました。

海での落雷に要注意

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海での悪天候時に、もっとも気をつけたいのが落雷。夏の海辺では、落雷による死亡事故が毎年発生しています。海に雷が落ちると、電気は海の中だけでなく、一瞬で浜辺にまで到達するので注意が必要です。
感電を防ぐためにも、雲行きが怪しくなってきたり、雷鳴が聞こえたりしたら、浜辺を離れ避雷針のある屋内または車内に避難してください。車内では窓を閉め、窓や金属部分には触れないよう気をつけましょう。

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浜辺から離れても屋内や車内への避難が困難な場合に備え、「雷しゃがみ」という姿勢を覚えておくことをおすすめします。手順は以下のとおりです。

1、近くに高い物体があれば4メートル以上離れ、周囲の人からできるだけ離れる
2、持っている荷物をすべて地面に置く
3、頭を下にかがめる(できるだけ姿勢を低くする)
4、両手で耳をふさぐ
5、足の両かかと同士をくっつけて、つま先で立つ

もっとも重要な手順は5番目の「足の両かかと同士をくっつけて、つま先で立つ」こと。足の両かかとを接触させることで、万が一足から感電しても片足から反対側の片足へ電気を流し、外に逃がすためです。メガネや腕時計、アクセサリー等の金属類やゴム製品の装着の有無は、落雷と関係がありません。杖や釣竿等は地面や水面から感電してしまう危険性があるため、手には持たないようにしましょう。

※参考:一般社団法人 日本気象協会「大切な命と家財を落雷から守るために……覚えておきたいカミナリ対策」

川が増水する予兆とは?

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家族で出かけることも多い川。川での一番のリスクは急な増水です。大雨等によって川の水かさが増し、中洲に取り残されてしまう事故がたびたび起こっています。最悪の場合、濁流に飲まれてしまう危険性もあるのです。こういった被害を防ぐためにも、まず出かける前に天気予報をチェックし、川の近くで「大雨」「洪水」「雷」の注意報や警報が出ている場合は、絶対に川に近づかないでください。

また、川でレジャーを楽しんでいる最中も常に天候に気を配り、増水の前兆を見逃さないことが重要です。その場は晴れていても、離れた山頂付近で雨が降っている場合等は、急に増水する恐れもあります。具体的には、以下のような増水の予兆が現れたら、速やかに川から離れ安全を確保してください。

・川の水が濁る
・木の葉や流木等の漂流ゴミが増える
・水が冷たくなる
・山鳴りがする
・腐った土や火薬のようなにおいがする
・山から吹き下る「山風」が吹く
・山頂を覆うような笠雲が出ている
・うろこ雲やひつじ雲が空を覆っている
・サイレンが鳴る(ダムの放流時の合図)

※参考:国土交通省「中小河川における水難事故防止策に関する論点」

夏場の登山でも低体温症!?

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低体温症とは、身体の深部が35℃以下になり、神経や筋肉、心臓等全身の機能が異常をきたす状態です。場合によっては死に至ることもある非常に危険な症状です。登山時は体の疲労によって、熱を生産しにくく低体温症を悪化させることもあり、たとえ夏場の登山であっても油断は大敵です。

低体温症の原因は主に、レインウェアなどの雨具を持参せずに雨に打たれて服が濡れてしまうことや、レインウェアを着ていても服の中の湿度が上がることにより体が濡れてしまうことで、体温が下がることです。雨具、防寒具を持参するのはもちろんのことですが、レインウェアは天候や体感温度に応じてこまめに脱ぎ着することを心がけましょう。
また、風を受けることでも体温は下がります。風速1m/秒で体感温度は1℃下がると言われており、体が濡れている状態だとさらに体感温度は下がってしまいます。登山時に強風を感じたらレインウェアなどの上着を着る、休憩時には風を避けられる場所を選ぶことが重要です。

登山時は体の中で“熱を生産する”ことも意識して、パンやチョコレートなどの高カロリーなものを行動食として食べたり、温かい飲み物を飲むようにしましょう。特に体が脱水状態にあると体の中で熱の生産が落ちてくるため、水分補給は積極的に行ってください。

※参考:大阪府山岳連盟「低体温症の予防と対処」

海、川、山には、あらゆるリスクが存在します。開放感のあるアウトドアレジャーではつい気が緩んでしまいリスクを見落としがちになってしまうかもしれません。事前に行き先の情報を収集し、きちんと準備を行ったうえでアウトドアレジャーを楽しみましょう。

<関連情報>
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