2017.04.13
【ドライバーの方必見!】運転時に気をつけたい食べ物・飲み物
2017.04.13
【ドライバーの方必見!】運転時に気をつけたい食べ物・飲み物
お酒を飲んでクルマやバイクの運転は、絶対にやってはいけないことです。実はお酒以外にも微量なアルコール分が含まれている食べ物や飲み物があり、それらは意外と知られていません。今回は、意外と知られていない“運転時の摂取に気をつけたい食べ物や飲み物”について、「アルコール健康医療協会」に伺った話とともに詳細をまとめました。
アルコールが含まれている意外な食べ物 ・ 飲み物
アルコールが使われている飲み物は、当たり前ですが真っ先に思いつくのが「お酒」です。ビール、発泡酒、ワイン、焼酎、日本酒など、その種類は多岐にわたります。
そのような酒類の他に、お酒として飲む目的以外で製造された「工業用アルコール」というものがあります。この「工業用アルコール」が防腐剤や香料として使用されている飲料や食品は、調べてみると意外にもたくさんあるのです。主なものとして、防腐用に使用されている醤油や味噌、麺類、漬物などの加工食品類です。その他、どんなものがあるのかアルコール健康医療協会に聞いてみました。
「お酒以外の飲み物で、アルコールが含まれている主なものとしては、栄養ドリンクやノンアルコールビール。一方、食べ物の場合だとジュースやアイスクリーム、ケーキ、クッキー、ゼリー、プリンといった洋菓子にもお酒を使用しているものがあります」(アルコール健康医療協会)
これらは、日常生活の中で自然と口にしているものばかりですね。だからこそ、食べる前、飲む前にパッケージを見て、成分や原材料を確認することをおすすめします。ひとつの基準として見たいのが「アルコール度数1%」という数値。1%以上だと酒類に分類され、1%未満だと清涼飲料水やノンアルコール飲料と見なされます。ノンアルコールビールなどは「0%(アルコール度数0.01%未満)」と謳われていますが、これは「酒類ではありません」という意味合いなのです。
ちなみに、薬局に並ぶ栄養ドリンクなどにはアルコール度数が1%を超えるものもありますが、医薬品なので酒類にはなりません。ただし、「酒類」ではないからといって飲酒運転にかからないかと言えば、それは別問題です。その点について調べたことを次の項目でご紹介します。
飲酒運転の判断
飲酒運転を判断するには、血中のアルコール濃度もしくは呼気中アルコール濃度を計測し、アルコール血中濃度が0.03%、呼気中アルコール濃度0.15%を超えると飲酒運転に該当する数値とみなされ、違反となります。酩酊の程度は体質や体重、体調によって異なりますが、飲酒運転の判断は以下の「血中アルコール濃度の算出式」(*1)から導き出されます。
血中アルコール濃度の算出式
{飲酒量(cc)×度数(%)}÷{体重(kg)×833}
(*1)(社)アルコール健康医学協会「お酒と健康ライフ」より
日本の成人男性の平均体重(65kg)をベースに、どのぐらいの量が一般に飲酒運転に該当するのか、「アルコールを含んだ意外な食べ物 ・飲み物」で計測してみました。
繰り返しになりますが、ここで示した数値はあくまで標準的なもので、個人の体質や体重、体調によって異なります。どれほどの量であれ飲酒してからの運転は極めて危険なもの。少量であっても、人によっては運転に影響することが十分にあり得ます。飲酒したら絶対にクルマの運転をしてはいけません!
飲酒運転の罰則
血中アルコール濃度0.05%のほろ酔いで運転をした場合だと、事故を引き起こす可能性は約2倍となります。このように危険性が高くなることから、飲酒運転には厳しい罰則が設けられています。飲酒運転を犯してしまった場合の罰則は以下の通りとなっています。
2007年の道路交通法の改正により、飲酒運転への罰則が一段と厳しくなりました。それ以降、飲酒運転による事故は減少傾向となっていますが、それでもまだ年に4000件以上もの飲酒運転による事故が起こっています。「飲んだら乗るな、飲むなら乗るな」が基本。運転の前に、お酒を飲んでいなくても今回の記事で挙げたような食べ物や飲み物が飲酒運転に繋がる可能性を踏まえ、安心安全な運転を心がけましょう。