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季節のそなえ

2017.01.26

要注意!冬場に気を付けたいカラダへのリスク

季節のそなえ

2017.01.26

要注意!冬場に気を付けたいカラダへのリスク

環境の変化や季節の変わり目など、時期によって健康リスクが高まることがあります。四季や天候は、個人の力で変えることができない分、しっかりと自己管理していくことが大切です。
そこで、今回は寒い冬場の健康リスクについてご紹介したいと思います。

冬場に多いヒートショックとは

ヒートショックは急激な温度変化が引き起こす健康被害です。血圧が大きく変動することによって失神や心筋梗塞、不整脈、脳梗塞が起こるとされています。ヒートショックの発生の多くは入浴時です。「寒い脱衣所で服を脱ぐ」「熱い浴槽につかる」など、入浴は血圧が大きく変動する環境になりがちだからでしょう。東京都健康長寿医療センター研究所によると、2011年には約17,000人が入浴中にヒートショックによる急死をしたとみられています。
高齢者の中でも体調が悪かったり、高温の入浴を好む方は、特に注意が必要とされていますが、高齢者に限らず高血圧や糖尿病等、生活習慣病の方もヒートショックのリスクが高いとされます。

一番風呂は避けた方がいい?

入浴は毎日の事なので、ヒートショックの防御策を知っておきたいですね。対策のポイントは室温と身体の両面から血圧の変化を抑えることです。

室温管理


居間・自室と脱衣所・浴室の温度変化を抑えることでヒートショックを予防できます。可能であれば、内窓の設置や床暖房など、断熱改修をしたいものです。そこまですることが難しい場合は脱衣所に暖房器具を置く、高い位置に設置したシャワーを浴槽に注ぐことで浴室を温めるなどしてみましょう。
一番風呂は浴室が寒くなりがちで、お湯も熱いことが多いです。一番風呂は年配の方に譲る、という方も多いかもしれませんが、血圧に不安がある人は一番風呂を避け、浴室が温まった後に入るのもひとつの手です。


身体管理


生命機能を維持する「生理機能」が高い時間に入浴するのもおすすめです。生理機能のピークは午後2時~4時で、これを過ぎると徐々に低下していきます。夕食前や日没前の入浴は、温度差に身体が適応しやすいです。逆に、食後1時間以内や飲酒時は血圧が下がりやすくなるため注意しましょう。
また、家族がいるならば「入浴後30分したら声を掛ける」「最後の入浴者がお風呂から出るのを確認する」など家族同士で協力してヒートショックによる事故を防ぎたいですね。

冬場のリスクにしっかり備えましょう

冬場のリスクはヒートショックだけではありません。例えば、積雪や凍結路面による転倒にも注意が必要です。東京都では、転倒者の3人に1人が入院を要するケガを負っています。気温が低く、凍結した路面が溶けていない午前中に多い傾向があるので通勤・通学者は積雪や路面の凍結に注意したいところです。入院やケガは家族の付き添いや看病も含めると大きな負担になるため、経済面の備えがあると、もしもの時にも安心です。
治療に伴う出費や、入院による収入減に備えるのであれば、医療保険に加入することも有効です。医療保険は、病気やケガによる「入院」「手術」、場合によっては「通院」まで保障してくれます。従来は入院日額や通院日数に応じて保険金額が決まる定額制がほとんどでしたが、最近は支払い方法や保障範囲が豊富になっています。実質負担額を補てんする保険や、医療施設が遠方にあることも多い先進医療において、交通費や宿泊費まで支払われる保険も登場しています。目的に応じて選びたいですね。なお、医療保険は健康状態が悪化してからだと加入できないこともあります。元気なうちに加入を検討したいものです。

ケガや入院といった事態になると、家族や生活への負担はもちろん、金銭面のダメージも大きいです。危険を知り日常生活上の対策をしておくこと、万が一に備えて経済的な備えをしておくこと。ダブルでリスクに備えておきたいものですね。

冬場の居住内の温度管理と健康について(PDF)|東京都健康長寿医療センター研究所
積雪・凍結路面での転倒にご注意!(PDF)|東京消防庁

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