72時間~
睡眠
避難所で睡眠をとるときは、冷たく硬い床に毛布を敷いただけでは、なかなか快適に眠ることはできません。また、長時間同じ姿勢になりやすい避難所での生活等では、エコノミークラス症候群の危険性も高まります。そんなときは段ボールを活用して、より良い睡眠へつなげましょう。
【用意するもの】
クッション性と断熱性に富んだ段ボールの上で眠ることで、床の硬さや冷たさを和らげることができ、質の良い睡眠をとりやすくなります。
段ボールのみで簡易ベッドを作ることもできます。まず段ボール箱を組み立てたら、強度を増すために、板状にした段ボールを箱の中に対角線上に差し込みます。その箱を必要個数並べ、粘着テープでつなぎ、その上に段ボールか薄いベニヤ板を敷いたらできあがりです。寝るときは、敷いた段ボールやベニヤ板がズレないよう、乱暴に横にならないようにしましょう。
また、ベッドの周りを段ボールの板で囲めば、プライバシーの保護に役立てることができます。寝起きも楽な段ボールベッドは、足腰の弱い高齢者も立ち上がりやすいメリットがあります。
不安な災害時こそ、良質な睡眠をとって、心身ともに健康に過ごせるようにしましょう。
※避難所では多くの人々が生活をともにしているため、段ボールベッドは災害から一定時間が経過したあと、避難所の運営者等に相談した上で作成・利用するようにしてください。