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スリップ事故
季節のそなえ

2018.01.11

スリップ事故を防止しよう!原因や気をつけたい天気、場所を徹底解説!

スリップ事故
季節のそなえ

2018.01.11

スリップ事故を防止しよう!原因や気をつけたい天気、場所を徹底解説!

冬期間では自動車運転の際にスリップ事故が増加します。スリップ事故がどのくらい起こるのか、その原因や条件、事故を防止するにはどうしたらよいかについて解説します。

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スリップ事故とは?

スリップ事故

スリップ事故とは主に積雪や路面の凍結が原因で、ブレーキが効かなかったり進路が左右にずれたりして起こる事故です。

スリップ事故はどのくらい起こっているのか?


北海道警察本部交通企画課「スリップが要因となる交通事故実態」によるとスリップ事故による死亡事故/負傷事故件数は令和元年で560件、令和2年で461件です。負傷事故件数は減少傾向にありますが、死亡事故件数は増減を繰り返している状態です。

スリップ事故の原因は?どのような天気、場所で起こるのか?


スリップ事故にはさまざまな原因があります。スリップ事故が起こりやすい天気や場所の条件、ドライバーの意識の違いについて説明します。

「雨の日」は要注意


普段は乾燥している路面とタイヤが摩擦をして走行しています。しかし、雨の日は路面に水分の膜があることで、タイヤが摩擦を受けづらく浮き上がってしまいます。タイヤが浮き上がると、ブレーキやハンドル操作が効きづらくなり、スリップ事故につながります。

スリップ事故が起こりやすい場所


スリップ事故が起こりやすい場所には、以下5つが挙げられます

● カーブ
● 交差点
● トンネル付近
● 橋
● 直線道路

スリップを原因とする負傷事故と死亡事故では事故が起こりやすい場所が異なります。(北海道警察本部交通企画課「スリップが要因となる交通事故実態」を参照)

負傷事故が多い場所は「交差点」


スリップによる負傷事故が多い場所は「市街地の交差点」です。交差点は車両のみでなく歩行者や軽車両の移動も多いため、スリップで巻き込んでしまう危険性が高まります。ただし、市街地では多くの場所で速度制限が設けられているため、死亡事故の割合は低いとされています。

死亡事故が多い場所は「直線道路」


スリップによる死亡事故が多い場所は「非市街地の直線道路」です。直線道路では事故が起こりにくいといったイメージを持たれることがあります。しかし、非市街地の直線道路では速度の出し過ぎといった理由から、大事故につながる危険性が高まります。

スリップ事故を起こしたドライバーの共通点


スリップ事故を起こしてしまったドライバーには以下のような共通点があります。

● 路面が凍結していることに気づかなかった
● 急ブレーキをかけた
● 急ハンドルをきった

路面の凍結を見た目で判断することは難しいとされています。そのため、走行する道路が凍結していないかについて道路情報を事前に確認しましょう。国土交通省のホームページ内に「冬の道路情報-国土交通省」が掲載されています。道路情報を確認する際、ご参考ください。

スリップ事故の防止するために気をつけたいこと

冬の車の運転

スリップ事故を起こさないために意識したいことや対策方法を説明します。

安全な速度で走行を


スリップ事故を起こさないために、速度を出し過ぎないことが重要です。安全な速度で走行すると、急ブレーキや急ハンドルする確率も低くスリップしづらくなります。もしスリップしてしまっても安全な速度であれば、最小限の被害で留めることができます。

車間距離に余裕を持つ


スリップを起こすとブレーキが効きづらいため、思うように停車できないことがあります。信号待ちでスリップを起こし、停車できずに前の車に衝突してしまうといった事故を避けるためにも、車間距離に余裕を持ちましょう。

カーブのハンドル操作は慎重に


ぬれた路面だと、摩擦抵抗が少なくなり、カーブで横滑りしやすくなります。センターラインはみだしによる対向車との正面衝突は大事故になるため、通常のカーブ侵入速度よりも減速し、慎重に運転してください。

突風や突発的な吹雪に注意


風が強い日や降雪のある日は、速度を出し過ぎないようにしてください。突風と聞くと車体の横転をイメージし、「これくらいなら大丈夫」と甘く考えてしまうかもしれません。しかし、横風を受けると横転だけではなく風下へ横滑りすることがあります。特に速度が速いほど滑り始めると遠心力が強く働き大きく回転してしまうため、突風を感じたら速度を落として走行しましょう。

冬用タイヤやタイヤチェーンの装備を


冬用タイヤとタイヤチェーンは、積雪や凍結のある路面を走行する際に有効な装備です。普段のタイヤだと走行しづらい路面も冬用タイヤを装備することでスリップが起こりにくくなります。したがって、冬の期間で積雪や凍結のある路面を走行する機会がある場合は、冬用タイヤやタイヤチェーンは積極的に装備してください。

ただし、冬用タイヤとタイヤチェーンは性能が異なります。冬用タイヤとタイヤチェーンの特徴もそれぞれ説明します。

冬用タイヤとは?


普段使っているタイヤと冬用タイヤで違うことは、以下の3点です。

● ゴムの性質
● 溝の形や深さ
● 切り込み

冬用タイヤは夏用タイヤと比べて、硬くなりづらいゴムが使用されています。そのため、積雪や凍結のある路面でもタイヤが摩擦を受けやすく、ブレーキやハンドル操作が効きやすいのです。また、溝や切り込み(※)も工夫されています。溝の幅を広くし、切り込みを深くすることで、路面の水分を吸着させ路面とタイヤとの摩擦を増やし、スリップ事故を防ぎます。

(※)切り込み:タイヤの溝で除去しきれない水分を拭い取るための、さらに細かい溝。

タイヤチェーンとは?


タイヤチェーンは積雪のある路面で有効な装備です。雪や氷にタイヤチェーンが食い込むことで、スリップを防ぎます。積雪のある路面において、冬用タイヤでも走行はできますが、タイヤチェーンのほうがより高い性能を発揮するでしょう。ただし、乾燥した路面や積雪がない路面で使用すると「路面を削ってしまう」「チェーンが切れ事故につながる」こともあります。そのため、タイヤチェーンの着脱はこまめに行ってください。

チェーンは、サービスエリア・パーキングエリア・チェーン脱着所で装着します。チェーン装着は時間がかかるため、周囲の安全を確認したうえで作業しましょう。チェーンの表裏を確認し、タイヤ全体を包むように各部のフックを引っかけます。最後に緩まないようチェーン全体にテンションをかけて装着完了です。チェーンは駆動輪に装着する必要があります。前輪駆動車は前輪の2本、後輪駆動車は後輪の2本、四輪駆動車はメーカーの指定する2本にチェーンを装着しましょう。

また、大雪警報が発令されると、「冬用タイヤ規制」や「全車両チェーン規制」が実施されることもあります。たとえスタッドレスタイヤを履いていても、「全車両チェーン規制」が敷かれた場合はチェーンを併用しなければいけません。急な規制に備えて、冬は冬用タイヤを使用しタイヤチェーンも車に準備しておきましょう。

もしスリップしてしまったら?


もしスリップしたら、落ち着いてハンドルを操作してください。急ブレーキ・急ハンドルは状況をさらに悪化させる可能性があります。スリップで慌ててしまうこともありますが、後輪が右側にスリップした場合はゆっくりとハンドルを右に切り、左側にスリップした場合はゆっくりとハンドルを左に切りましょう。後輪が右側にスリップすると車体が左を向くため、深く考えずに右に戻ろうと右にハンドル操作をすれば軌道修正できます。ブレーキ操作もゆっくり踏み込むことが大切です。

スリップ事故は「安全な速度」「余裕のある車間距離」「冬用タイヤの装備」といった対策で危険性を下げることが可能です。スリップ事故を起こさぬよう、安全運転を心がけましょう。「アイスバーン(路面凍結)とは?その種類や発生しやすい気温、運転のコツを解説」ではスリップ事故の要因に多いアイスバーン(路面凍結)について詳しく解説しています。

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