現在地
ホーム>知る・楽しむ>ソナエル・ラボ
日頃のそなえ

2023.04.06

【よく見て!】児童の飛び出し事故に注意

日頃のそなえ

2023.04.06

【よく見て!】児童の飛び出し事故に注意

小学生の中でも、小学1年生は最も歩行中の事故が多い学年。入学したばかりの春は、交通安全のために気を引き締めたいタイミングでもあります。今回は、児童の交通事故の傾向や、児童の保護者・ドライバーがそれぞれ気をつけたいことなどをご紹介します。



「ひとり歩きデビュー」小学1年生の交通事故に要注意!

歩行時の交通事故による死者・重傷者が多いのは「小学1年生」

230406_thumb01.png
内閣府「令和4年交通安全白書」令和3年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況より引用

内閣府「令和4年交通安全白書」によると、小学生のうち歩行中の交通事故による死者・重傷者が最も多いのは小学1年生。その後2~4年生まで学年が上がるにつれて、自転車乗用中の事故が増えてきますが、事故の総数は減っていきます。

事故に遭うタイミングは「登下校中」が最も多い

230406_thumb02.png
内閣府「令和4年交通安全白書」令和3年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況より引用


230406_thumb03.png
内閣府「令和4年交通安全白書」令和3年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況より引用

さらに通行目的別・時間帯別の死者・重傷者数を見ていくと、夕方の下校中に事故に遭う小学生が飛びぬけて多いことがわかります。小学1年生は、児童だけでの登下校や、場合によってはひとり歩きでの登下校を始めたばかり。保護者を伴わない道路歩行に慣れていないことが、事故件数の多さにつながっている様子がうかがえます。続いては、自動車のドライバーや保護者ができる対策を見ていきましょう。

児童の交通事故を防ぐためにドライバーができること

住宅街・生活道路・横断歩道周辺では速度を落として
小学生の通学路には、住宅街や生活道路など、児童がすぐ車道に飛び出せる環境が多くあります。児童が予測できない動きをしてもすぐ停車できるよう、こうしたエリアでは走行速度を落とし、周囲をしっかり確認しながら通行しましょう。

児童を見かけたら「他の児童」も意識して
児童の多くは概ね同じ時間帯に登下校します。そのとき見えている子どもの他にも、視界の外に他の子どもたちがいるかもしれません。友だちのそばへ行こうと急に車道を横切る、ふざけ合ううちに車道へ押し出されるといったことも十分考えられます。前だけでなく、左右やミラーなども確認して万全を期しましょう。

右左折時は横断歩道上だけでなく側方も確認を

230406_thumb04.png

児童は「横断歩道内の前方にいる」とは限りません。体が小さく、車窓からは見えづらいことも考えられます。右左折時は横にいる児童を巻き込むことがないよう、側方も確認しながら曲がりましょう。

駐車車両や電柱など「児童が隠れている可能性がある」場所に注意

230406_thumb05.png

道路上に児童が見えていない場合でも、駐車車両や電柱などの物陰に隠れてしまっていることがあります。こうした「児童が隠れている可能性がある」場所の近くは特に慎重に通行しましょう。

児童の交通事故を防ぐために保護者ができること

まずは保護者自身が手本を示す
交通ルールに限らず、子どもは保護者の真似をしながら物事を覚えていきます。信号を無視したり、点滅信号を慌てて渡ったり、横断歩道の手前で道路を横断したり……大人がその場の安全を確認しながらやっていることでも、子どもは中途半端に真似をしようとします。まずは保護者自身が交通ルールを守り、その様子を手本として見せることが重要です。

正しく安全な横断歩道の渡り方を教える

230406_thumb06.png

小学校の交通安全教室などで正しい横断歩道の渡り方を学んでも、日々実践しなければ身につきません。保護者が一緒に歩く機会には必ず、正しく安全な横断歩道の渡り方を教えておさらいしましょう。特に次のようなポイントをチェックしてください。

・必ず横断歩道の上を歩いて渡るようにする
・青信号でも渡る前に左右を確認する
・車が止まってから渡り始める
・横断中も左右を確認する
・青信号が点滅し始めたら次の青信号を待つ

通学路を一緒に歩いて危険箇所をチェック
特に小学1年生の場合は、保護者自身が危険箇所を把握する意味でも、入学前に通学路を一緒に歩いてチェックしておきましょう。横断歩道の渡り方を確認するのはもちろん、見通しの悪い場所や駐車車両・看板などの陰から出る際はいきなり飛び出さず、まず立ち止まって顔を出しながら確認するようしっかり言い聞かせます。道路事情が変わることもありますから、入学後も定期的に危険箇所をチェックしておくと安心です。

児童の交通事故を防ぐための自転車の乗り方

自分が「第一当事者」になる可能性も意識させる
小学生は学年が上がるにつれて、子どもだけで自転車に乗る機会も多くなりがちです。それまでは歩行者として「車や自転車に轢かれたり、はねられたりしないよう注意する」側でしたが、自転車に乗ることで交通事故の「第一当事者」、つまり相手にケガをさせる側になる可能性もあります。自転車事故の事例を教えるなどで、しっかり意識させるようにしましょう。

車道走行・歩道走行のルールを確認して
自転車は原則的に車道を走行しなければならないこと、歩道を走行するのは例外であり、どうしても歩道を走行する必要がある場合は歩行者の安全を優先しなければならないことを教えておきましょう。「ベルを鳴らして歩行者をどかせようとしない」、「歩行者と接触しかねないようなすり抜け走行はしない」などのマナーは、歩行者とのトラブル防止にも役立ちます。
また、交差点では信号を守ること、交差点内では走行速度を落とすこと、一時停止の標識は自動車と同じように守ることなども確認しておきましょう。

スマートフォン・イヤホン・傘差し・二人乗りは厳禁
自転車に乗用する場合は、常に「周囲の状況に十分注意することができ、すぐに対応できる」状態でなければならないことを自覚させましょう。乗車中のスマートフォン・イヤホンなどの使用は視覚・聴覚を妨げるだけでなく、文字や画像、音などの情報により注意力も散漫になります。傘差しや二人乗りも運転操作を妨げ、いざという時に適切に動けない可能性があることを確認しましょう。

ヘルメットを必ず着用する

230406_thumb07.png

自転車の死亡事故は頭部損傷によるものが約6割に及ぶとされています。また、令和5年4月1日から、自転車利用者のヘルメット着用は努力義務化されています。通学時はもちろんですが、帰宅後に自転車に乗る場合も必ずヘルメットを着用するよう習慣づけましょう。これも、保護者が率先して実践したいところです。

夜間以外もライトを点ける
夜間にライトを点灯するのはもちろんですが、早朝や夕暮れ時など児童本人が「見えているから大丈夫」だと感じるような場合でも、ライトを点灯するように習慣づけましょう。ライトは自転車に乗る側のためだけでなく、周囲に存在を気づかせるためのものであることを意識させるといいでしょう。

道路の横断や自転車の歩道走行など、大人が習慣的に身につけているようなことも、児童にはまず基本を覚えさせなければなりません。ドライバーも保護者も、我が子はもちろんあらゆる児童を交通事故から守るつもりで、初心にかえって交通安全に努めましょう。


参考:
政府広報オンライン|小学校1年生の歩行中の死者・重傷者は6年生の約3.2倍!新1年生を交通事故から守るには?
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201804/1.html

内閣府|トピックス 児童・生徒の交通事故防止対策について
https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/h30kou_haku/gaiyo/topics/topic04.html

契約内容の確認や
事故発生時の連絡が簡単に!!

ページの先頭へ