大きな災害が発生すると、電話回線が混雑するなどして、離れ離れになった家族の安否をすぐに確認できない場合があります。そのため、災害発生時に取るべき行動について、家族と事前に話し合いを行い、それに沿って行動を取ることが大切です。事前の話し合いでは、それぞれの生活時間帯に合わせてさまざまなケースを想定し、避難や安否確認方法を相談しておきましょう。
令和3年5月20日から、避難情報に関するガイドラインが改定され、避難情報がより分かりやすくなりました。避難に時間のかかる高齢者の方等は警戒レベル3で避難。警戒レベル4「避難指示」が出たら必ず全員が避難です。大雨や台風等による災害から命を守るため、日頃の備えと早めの避難を心がけましょう。
気象庁「防災気象情報と警戒レベルとの対応について」
災害時の徒歩帰宅や避難に備えて、職場や学校に歩きやすい靴を用意しておこう。
避難場所や地域の防災拠点、家族との集合場所を話し合い、必要な連絡先等をメモしておく。また、スマートフォンのアプリ(三井住友海上「スマ保災害時ナビ」)等を活用することで、災害に遭遇した時に、慌てず行動ができるようにしておこう。
災害時の自宅から避難場所までの道のりを確認しておこう。
災害時に耐震性のあるビルや延焼危険が少ない地区にいるとき、避難や帰宅が困難な場合は、無理せず待機しよう。
電話回線の混雑時、家族や知人との安否確認や緊急連絡等で役立つのが、3つの「災害用伝言サービス」です。「災害用伝言ダイヤル(171)」「災害用伝言板」「災害用伝言板(web171)」は、固定電話や携帯電話、またインターネットを通じて、伝言する音声の録音やメッセージの入力、再生・確認を行うことができます。
内閣府の「防災に関するアンケート調査(※)」によると、自宅以外への避難に備えた対策について、「特に何もしていない」と答えた回答者の割合は49.4%となりました。この数字からも、災害時の連絡や避難方法を家族や身近な人とあらかじめ共有しておくことが重要だといえます。※平成21年
実はガソリンスタンドは、一般建築よりも耐火性・耐震性が優れている建物です。また、発電・給水設備を備えた「災害対応型給油所」は、全国171か所(※)に設置されており、災害発生時等にライフラインが止まってしまった場合でも、給油や水の供給を行うことができます。※平成21年3月末現在
震災時の避難シミュレーションとして役立つのが「防災ピクニック」。日常の中で、避難バッグを持ち、自宅から避難場所まで歩き、非常食を食べてみるなど、避難方法や非常食を実際に試してみることで、今の備えが十分であるか確認することができます。
自宅から避難する場合は、家族であらかじめ話し合っておいた場所に、自分や家族の安否情報、避難先等を記した張り紙を残しておくと、ほかの家族が自宅に戻った際、家族の安否や捜索手段を知る手掛かりになります。地域によっては、「命のハンカチ」と呼ばれる安否確認用のハンカチを玄関先に結び付けて、近隣に無事を知らせることにしている場合もあります。張り紙やハンカチ等を活用し、速やかな安否確認へ役立てましょう。
気象庁が提供する防災情報「キキクル(期限度分布)」では、登録した地域の危険度が上昇したときに、プッシュ型でお知らせする通知サービスがあります。
土砂災害や洪水災害等が発生した際、避難が必要な状況になればすぐに気付くことができ、自主的な避難の判断に活用いただけます。また、離れた場所に暮らしている家族に避難を呼びかけることも可能です。
災害時の行動におけるポイント!間違っているのはどれ?
正解は
帰宅が困難な場合、多少の無理はしてでも帰宅する
あなたの回答
解説:避難や帰宅が困難な場合は、無理せず待機しましょう。また、自分の住所、氏名、連絡先等を記載したカードを作成し、普段から携帯しておくことも重要です。
事前に体験!防災ピクニックとして、間違っているものはどれ?
正解は
食べ物を極力食べずに歩くなど、震災時を想定して行う
あなたの回答
解説:日常の中で、避難バッグを持ち、自宅から避難場所まで歩き、非常食を食べてみるなど、避難方法や非常食を実際に試してみることで、今の備えが十分であるか確認することができます。
避難時に役立つ!災害用伝言ダイヤルの番号として正しいものはどれ?
正解は
171
あなたの回答
解説:117は「時報」、177は「天気予報」の番号です。
「災害用伝言サービス」には、「災害用伝言ダイヤル(171)」の他に「災害用伝言板」「災害用伝言板(web171)」「災害用音声お届けサービス」があります。