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安全運転のポイント-防衛運転の基本「距離をとる」-

交通事故は加害者にとっても被害者にとっても不幸な出来事です。したがって、事故を起こさないことはもちろんですが、事故に巻き込まれない(事故をもらわない)運転をすることも大切です。事故を回避し事故の当事者にならない運転を、一般に「防衛運転」と呼んでいます。そこで、防衛運転の基本の一つである「距離をとる」ということについて考えてみることにしましょう。
交通事故とは、横転などの自損事故を除けば、相手(車や歩行者)との距離がゼロになることですから、事故を回避するためには、相手との距離をとるということが不可欠の条件となります。この場合の「距離をとる」とは、前車との車間距離をとることだけを意味しているのではありません。側方間隔や後続車との距離など自車の周囲全体に対して距離をとることを意味しています。


前車との距離をとる

図1
前車との距離とは、いわゆる車間距離のことですが、これについては、車の停止距離がひとつの基準となります。停止距離とは、危険を発見してからブレーキを踏むまでの「空走距離」と、ブレーキを踏んでから実際に車が停止するまでの「制動距離」を合算した距離をいいます。
図1は、空走時間を1秒とした場合の、乾いた舗装道路における乗用車の停止距離の目安を示したもので、時速40 キロの場合は22 メートル、時速60 キロでは44 メートルとなっています。
この停止距離が安全な車間距離の基準となりますが、これらの数字を覚えるのは大変だという場合には、時速60 キロ以下の場合は、およその目安として時速から15 を引いた数(時速60 キロであれば、60−15=45 メートル)と覚えておくのもよいでしょう。


時間で車間距離をとる方法

30メートルや40メートルといった距離を目測で正確に判断することは難しい、という場合には、車間距離を時間でとるという方法があります。これは前方の電柱などの目標物を前車が通過してから自車がそこを通過するまで秒数を計るというもので、一般に「車間時間」とか「車頭時間」と呼ばれています。
時間の計り方は、時計をみるのではなく(時計をみると脇見運転となり大変危険です)、前車が目標物を通過したときに「ゼロイチ」、「ゼロニ」、「ゼロサン」と数えて計ります。それらがそれぞれ1秒程度になりますが、最低2〜3秒の車間時間間隔をとるのが安全だといわれています。なお、距離で取る場合も時間でとる場合も、路面が濡れていたり、タイヤがすり減っている場合などは停止距離が長くなりますから、通常よりももっと長い車間距離(およそ2倍が目安となります。)をとる必要があります。


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