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日頃のそなえ

2022.09.01

【外出先での地震】いざというときに、どう動く?

日頃のそなえ

2022.09.01

【外出先での地震】いざというときに、どう動く?

自宅にいるときに地震が起きた場合は「机の下にもぐる」、「ドアを開ける」など心積もりをしていても、電車や新幹線、マイカーの乗車中や、外出先の施設などで大きな地震が発生したら、どのように行動すればよいのでしょうか?今回は、街中や移動中など、外出先で地震が起きた際、身の安全を確保するためにできることをご紹介します。


公共交通機関の乗車中に地震が起こったら?

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電車もバスも基本は「立っていたら手すりやつり革につかまる、座っていたら頭を守る」
大きな地震が発生した場合、電車(新幹線なども含む)は緊急停車する可能性がありますし、電車もバスも停止後さらに揺れ続けるかもしれません。立って乗車していた場合は手すりやつり革にしっかりつかまって転倒しないように踏ん張りましょう。座席に座っていた場合は低い姿勢を取り、持ち物などで頭を守ります。
駅やホームにいた場合は、落下物から身を守りながら柱や壁の近くへ移動します。鉄道駅の多くは耐震化が進んでいますから、柱や壁などの構造物も揺れに強く、より安全です。身動きが取れない場合はしゃがんで転倒を防ぎましょう。

揺れが収まったら勝手に行動せず「乗務員の指示に従う」
公共交通機関の車内や駅で大きな地震が発生した場合、揺れが収まったら乗務員の指示に従って避難しましょう。特に、ホームや車内から勝手に線路、道路へ降りるのは危険ですので、絶対にやめましょう。


マイカーの運転中に地震が起こったら?

一般道も高速道路も「ハザードランプを点けて徐々に減速、道路の左側に停める」
大きな地震が発生するとすぐに停車したくなりますが、急な減速は衝突のもとになります。周囲の様子を見ながらハザードランプを点けて徐々に減速し、道路の左側に寄せて停車しましょう。そのままエンジンを止めて揺れが収まるまで車内で待機します。

ラジオなどで状況を確認し、車を離れる場合はキーを置いたままで

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車内待機中は、ラジオやテレビ、ニュースサイト、SNSの信頼できるアカウントなどで地震情報や道路交通情報を確認しておきましょう。揺れが収まった後、車を置いて避難する場合は、緊急車両や車で避難する人の通行を妨げないよう、できれば駐車場など道路外へ移動させましょう。
また、必要に応じて車をすみやかに移動できるようドアロックはせず、スピードメーター周辺などの見つけやすい場所にキーを置いておきます。

お出かけ先で地震が起こったら?

街中では、落下物から頭を守りながら公園などの広い場所へ
ビルの多い繁華街などにいる際に大きな地震が発生した場合は、建物の倒壊や落下物などが心配です。かばんなどで頭を守りながら、公園や大規模な平面駐車場など、周囲に建物のない広い場所へ避難しましょう。

移動が難しければ、比較的新しい鉄筋コンクリートのビルへ
お出かけ先で土地勘がなく、広い場所への移動が難しいような場合は、同様に頭を守りながら、比較的新しい鉄筋コンクリートのビル内へ避難しましょう。建物にもよりますが、古いビルよりも耐震性が期待できます。

店舗や劇場、公共施設内では館内放送や係員の指示に従う
店舗や劇場、公共施設内などにいる際に大きな地震が発生したら、まずは落下物などから身を守りつつ、転倒しないように姿勢を低くします。また、館内放送や係員の指示がある場合はそれに従うようにしましょう。

エレベーター内ではすべての行き先階を押し、最初に停まった階で降りる

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エレベーターに乗っている際に大きな地震が発生したら、まずは行き先階ボタンをすべて押し、最初に停まった階で降りるようにします。閉じ込められた場合はインターホンで外部との連絡を取り、救助を待ちましょう。

地下街では出入口へ殺到せず、壁や柱のそばで揺れが収まるのを待って
地下街などの閉鎖空間では、地震などの緊急時に人が出入口へ集中しがちです。パニックを起こして我先にと殺到してしまうと、そのこと自体がケガなどの被害につながりかねません。まずは頭を守りながら壁や柱などのそばへ移動し、揺れが収まるのを待ちましょう。

電車が動かない、車もない……帰宅困難になったら?

発災直後はすぐ移動せず、安全な場所に留まることも考えて
電車が動かなければバスやタクシー、それも難しければ徒歩で……と、外出先での発災直後は不安ですぐに帰宅したくなるものです。しかし、むやみな移動は救急車や消防車の移動を圧迫し、救助・救命活動を妨げかねません。また、発災直後の移動は余震などの影響を受けるリスクも伴います。家族の安否が確認できているなど急を要さない場合は、後述する一時滞在施設などの安全な場所にしばらく留まることも考えましょう。

外出先で被災したら近くの「一時滞在施設」
大規模地震の発生直後は、あらかじめ指定された自治体の施設や民間の商業施設などが帰宅困難者を受け入れる「一時滞在施設」を開設することになっています。施設では休憩場所やトイレ、情報の提供に加え、最大3日間程度の滞在を想定して、食料、水、毛布又はブランケットなどの支援も行われることになっています。外出先で被災し、帰宅が難しくなった場合は近くの一時滞在施設に留まるようにしましょう。

徒歩で帰宅する場合は「災害時帰宅支援ステーション」も頼りに
大規模地震の発生後(主に72時間以降)から、徒歩で帰宅する帰宅困難者のために「災害時帰宅支援ステーション」が開設されることになっています。あらかじめ指定されたコンビニエンスストアやガソリンスタンドなどの施設で水道水やトイレ、休憩場所などが提供されますので、自宅までの道のりにある帰宅支援ステーションを調べておくと安心です。

特に慣れない外出先や運転中などに大規模な地震に遭ってしまった場合は、なによりもパニックを起こさず冷静に行動することが重要です。慌てて行動したせいで余計なケガをしたり、避難や帰宅に必要な体力まで奪われたりしないよう、落ち着いて行動することを心がけましょう。

参考:
東京都防災ホームページ 防災ブック「東京防災」
消防庁防災マニュアル「5.バス」
東京都総務局総合防災部防災管理課「東京くらし防災」

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