ファミリーキャンプのためのキャンプ場選びは、テントなどの道具(ギア)がレンタルできるのか、子どもと一緒にどんな過ごし方ができるのかなど、気になるポイントがたくさんあります。
子連れでのキャンプは初心者という人のために、北海道、東北、関東、北陸、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄にあるファミリーキャンプにおすすめの全国20ヵ所のキャンプ場をピックアップしました。山や川などの大自然、春夏秋冬の季節ごとのイベントや個性的なコテージなど、魅力いっぱいの施設ばかり。
持ち物を車に積むコツや、快適に過ごすポイントもあわせてご紹介します。
こんにちは、プロキャンパーのさくぽんといいます。私は大学卒業後、生活用品メーカー勤務を経てフリーランスになり、ライターやコーディネーターなど、キャンプにまつわるさまざまな活動を始めました。
キャンプ場をめぐりながら日本一周して47都道府県を制覇した経験があり、これまでにテント泊したキャンプ場の数は300ヵ所以上。その後はニュージーランド、フィンランド、クロアチア、台湾、中国での海外キャンプ旅も経験しています。
そんな私が今回紹介したいのは、車で出かける「ファミリーキャンプ」についてです。
子どもと過ごす日常ももちろん尊いものですが、普段いる場所から離れ自然の中に身をおいて一晩過ごすキャンプという体験は、親にとっても子どもにとっても貴重なもの。自然の中だからこそ見える子どもの成長や新たに芽生える絆などもあり、家族にとってかけがえのない思い出として深く刻まれると思います。
そこで今回は、家族での思い出作りにぴったりな「親子連れにおすすめのキャンプ場」を全国からピックアップしてご紹介します。子連れで行くからこそ重視したいポイントを押さえて20ヵ所を厳選しているので、ファミリーキャンプ初心者の方にもおすすめです。
- 子連れのキャンプ場選びは「管理体制」「イベント」などを重視しよう
- プロキャンパーの著者が厳選する、親子連れにおすすめのキャンプ場
- 快適なファミリーキャンプにするために覚えておきたいこと
- 慣れてきたら、ぜひ「遠方キャンプ」にも出かけてみよう
今回紹介するキャンプ場リストはこちら!
子連れのキャンプ場選びは「管理体制」「イベント」などを重視しよう
子連れでのキャンプ経験があまりない方に向けて、まずはキャンプ場選びで押さえておきたいポイントについて紹介します。全国にはたくさんのキャンプ場がありますが、特に子連れで行く場合は以下の点を重視して選ぶといいでしょう。
- 管理人さんが常駐しているなど、管理がちゃんとしていて安心して過ごせる施設であること
- 日中にイベントなどを開催しており、空いた時間も充実させられる要素があること
- お風呂(温泉)があること(子どもが泥だらけになったり汗をかいたりしても安心)
- 自宅から近い(2時間以内)こと(高速道路のインターチェンジから近い場所だと運転の負担が減ります)
- レンタルが充実していること(ビギナーは忘れ物をしがちなので、何かあったときに借りられるのは安心です)
また、あわせて知っておいてほしいのがファミリーキャンプ向きのキャンプ場は人気のため早めの予約が必須ということです。
施設によって予約開始日が異なりますが、3ヵ月前や6ヵ月前などから始まり(毎月1日から受付開始するところが多いです)、人気施設だとあっという間に埋まってしまうこともあります。行きたいキャンプ場がある場合は「予約開始日」をチェックして、なるべく早く準備を始めましょう。この記事では、キャンプ場ごとの予約開始日も記載しています!
プロキャンパーの著者が厳選する、親子連れにおすすめのキャンプ場
今回は先ほど挙げた5つの条件をふまえ、全国20ヵ所のキャンプ場を厳選しました。各施設で特に充実した体験ができると私が思う要素を「自然」「温泉」「遊び場」「体験」「レンタル」の下記5つのタグで示しているので、選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
北海道・東北エリア
オートリゾート苫小牧 アルテン(北海道)
広大な敷地内に多くのキャンプサイト(※)やコテージを備えたキャンプ場です。よく整備の行き届いたキャンプサイトに加えて、管理棟や炊事場、トイレなどどこもきれいに掃除されていてビギナーでも安心してキャンプが楽しめる環境です。
(※)キャンプ場の中で、テントを張ってキャンプの拠点とする場所。
遊び場もたくさんあって、1泊2日では遊び足りないほど。たっぷり遊んだあとは温泉に入ってゆっくりできるのも最高です。こんな条件のそろったキャンプ場が、札幌市内から90分圏内にあるというのは驚き。道内の方はもちろん、キャンプ旅で北海道へ行く人にもおすすめです。
- 公式サイト:オートリゾート苫小牧 アルテン
- 住所:〒059-1265 北海道苫小牧市樽前421-4
- 定休日:年中無休(温泉「ゆのみの湯」は毎月第三水曜日が定休日)
- 予約方法:電話・インターネット
- 電話番号:0144-67-2222(受付時間 9:00~18:00)
- 予約ページ:https://www.nap-camp.com/hokkaido/13288?ref_host=widget&allPlan=1
- 予約は利用月の2ヵ月前の1日から
- 予約状況は都度変動するため、電話で確認を
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とことん山キャンプ場(秋田県)
こちらのキャンプ場の魅力は、なんといっても源泉かけ流しの温泉が場内にあること。キャンプはテントを建てたり、焚き火をしたりと何かと忙しく身体が疲れてしまうこともあるのですが、1日の終わりに温泉に入ればスッキリ爽快。
さらに、設営する必要のない常設テントや手ぶらキャンプセットなどのオプションが充実しているのもありがたいところ。道具の不足分をレンタルで補いつつ、まずキャンプ体験をしてみるのにちょうど良い施設です。
- 公式サイト:とことん山キャンプ場
- 住所:〒012-0183 秋田県湯沢市皆瀬字新処106
- 定休日:定休日はないが、メンテナンス日を設ける場合があるため事前に公式サイトで確認を
- 予約方法:インターネット
- 予約ページ:https://tokotonyama.com/contact
- 予約はフリーサイトが利用日60日前から、宿泊施設が利用日90日前から
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あぶくまキャンプランド(福島県)
キャンプ場の経営形態は、企業が経営するところもあれば、家族経営のところもあります。どちらも良い点がありますが、家族経営のいいところはアットホームさ。あぶくまキャンプランドは、フレンドリーなオーナー家族が迎え入れてくれる、過ごしやすい環境です。
その心持ちは、遊び場や炊事場の清潔さなど、場内の随所に表れています。あまりの居心地の良さに100回以上リピートするキャンパーさんもいるそうです。子ども向けのクラフト教室やキャンプファイヤーなどのイベントも開催されるので、子どもも飽きることがないでしょう。
- 公式サイト:あぶくまキャンプランド
- 住所:〒963-3524 福島県田村郡小野町浮金字日影83-78
- 定休日:水曜日(7月・8月を除く。その他都合により不定期でお休みの場合あり)
- 予約方法:インターネット
- 予約ページ:https://abucam.co.jp/yoyaku.html
- 2023年は4月より再オープン。詳しい営業日程や予約受付開始日などは後日ホームページやSNS等でお知らせ
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猪苗代湖モビレージ(福島県)
日本でも指折りの透明度を誇る猪苗代湖の湖畔に位置するキャンプ場。夏は目の前の湖で湖水浴やカヌー体験が楽しめるほか、一部のキャンプサイトからは磐梯山を望むことができる絶好のロケーションです。
加えて、周辺にはあわせて立ち寄れる観光スポットがたくさんあります。歴史情緒あふれる城下町の会津若松へは車で約30分。エメラルドグリーンやコバルトブルーなどさまざまな色彩に変化する五色沼のある裏磐梯までは車で約45分です。2〜3泊して、キャンプも観光も自然も満喫するプランがおすすめです。
- 公式サイト:猪苗代湖モビレージ
- 住所:〒965-0201 福島県会津若松市湊町大字赤井字笹山原408
- 定休日:不定休
- 予約方法:電話
- 電話番号:0242-94-2052(受付時間 9:00~17:00)
- 予約は通常は2ヵ月前の1日から。ただし、ゴールデンウィークの予約は3月10日、夏休みの予約は5月10日、年末年始の予約は11月10日から
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関東エリア
サンタヒルズ(栃木県)
「サンタクロースのいる森」がコンセプトのキャンプ場。そのコンセプトのとおり、「サンタクロースの家」なるコテージや、焚き火コーナー付きのコテージ、暖炉付きのツリーハウスなどがあってアウトドア・キャンプビギナーが滞在しやすいキャンプ場です。
遊び場や体験ワークショップも充実しています。また、カフェやサンタクロースにまつわる雑貨などが置かれているショップが併設されていて、お茶や買い物も楽しめる施設です。
- 公式サイト:サンタヒルズ
- 住所:〒324-0502 栃木県那須郡那珂川町三輪967
- 定休日:なし
- 予約方法:インターネットもしくは電話
- 予約ページ:キャンプとコテージで予約の流れが異なる。また予約時期によっても予約方法が異なるため、詳細は予約についてのページを確認
- 電話番号:0287-96-4622(受付時間 9:00~17:00)
- 予約は利用日の1年前から
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フォンテーヌの森(茨城県)
雑木林の広がる森を生かしたフィールドで自然体験を楽しめるほか、キャンプ、専用の場所でのBBQも楽しめます。
特にキャンプにまだ慣れてないビギナーのうちは、運転に時間をかけるよりも近場のキャンプ場を選び、なるべくキャンプの時間を増やすのが得策。フォンテーヌの森は、東京の中心部から1時間強で行ける身近さが魅力の一つで、あまり遠出をせずとも気軽に子どもと一緒に自然体験が楽しめる貴重な場所です。遊び場もあり、イベントも豊富なので1年を通して遊べます。
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浅間大滝キャンプ場(群馬県)
標高約1,100mの高原地帯に位置するキャンプ場です。夏の気温は30度を上回ることはほとんどなく、木陰に入るととても過ごしやすい環境です。
2022年にオープンしたばかりの新しいキャンプ場ですが、オーナーの抜群のホスピタリティに加え、木工体験やブルーベリー、夏野菜等の収穫体験が楽しめます。
車で行く際は、軽井沢経由であれば浅間山がきれいに見えますし、途中には高さ3m、幅70mにもなる「白糸の滝」や、1783年(天明3年)に噴火した浅間山の溶岩が作り出す奇景「鬼押出し園」など立ち寄れるスポットも豊富です。
- 公式サイト:浅間大滝キャンプ場
- 住所:〒377-1412 群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢2032-876
- 定休日:なし
- 予約方法:インターネット
- 予約ページ:https://asama-ohtaki-camp.com/#3
- 予約は利用日の2ヵ月前から
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ケニーズ・ファミリー・ビレッジ(埼玉県)
オートキャンプインストラクター(オートキャンプの教室を開いたりする際に必要なキャンプの知識を持ち、日本オートキャンプ協会が公認するキャンプの指導者)が複数人在籍しており、キャンプビギナーのサポート体制が万全のキャンプ場です。BBQ用の食材販売、手ぶらで楽しめるレンタル品や手軽に泊まれるログハウスもあるので、初心者にもぴったり。
目の前を流れる名栗川は、夏になると「天然のプール」に大変身。流れも弱く浅いため、大人も子どもも安心して川遊びが楽しめます(安全のため、ライフジャケットを用意していくといいでしょう)。ハロウィンやクリスマスなど、シーズンイベントにもキャンプ場屈指の力の入れ具合。ニジマス釣りができるマス釣り場などもあり、1年間を通じて子どもが楽しめるキャンプ場です。
- 公式サイト:ケニーズ・ファミリー・ビレッジ
- 住所:〒357-0111 埼玉県飯能市上名栗3196
- 定休日:火曜日・水曜日不定休
- 予約方法:インターネット・電話
- 予約ページ:https://www.kfv.co.jp/reserve/
- 電話番号:042-979-0300(受付時間 8:45~17:00)
- 予約は利用日の3ヵ月前の1日から(オンライン予約は0時から、電話予約は8時45分から開始)
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有野実苑オートキャンプ場(千葉県)
都心から約90分。多様な木々に囲まれ、プライベート感あふれるキャンプサイトと、収穫体験やワークショップなども豊富なキャンプ場です。
冬季〜GW前後まではいちご狩りが楽しめます。野菜の収穫体験もあり、ナス、ピーマン、さつまいもなど1年を通じて旬のおいしい野菜を収穫することができます。敷地内にはレストランが併設されていて、農園で収穫した新鮮な野菜を使ったイタリアンは絶品です。泊まりはキャンプで、ご飯はレストランで、といった感じで気兼ねなくキャンプが楽しめるのもうれしいポイントです。
また、キャンプ場から車で40分ほどのところに九十九里浜があります。キャンプ場で収穫体験をして、海では泳いで遊ぶ。海も里山も一緒に楽しめるフィールドです。
- 公式サイト:有野実苑オートキャンプ場
- 住所:〒289-1222 千葉県山武市板中新田224
- 定休日:不定休
- 予約方法:電話・インターネット(電話が優先)
- 予約ページ:https://arinomi.co.jp/booking/
- 電話番号:0475-89-1719(予約受付時間 8:30~12:00、13:00~16:00。電話受付定休日 水曜日、1月1日。予約開始日が水曜日に当たる場合は木曜日から受付開始)
- 予約は利用日の3ヵ月前から
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北陸・中部エリア
浜黒崎キャンプ場(富山県)
徒歩わずか1分、目の前に日本海が広がるキャンプ場。砂浜で遊ぶもよし、釣り竿を持参して海の幸を狙ってキャンプご飯のおかずにするのもよし。
キャンプ場の周辺には海や立山連峰が望めるサイクリングロードもあるので、自転車を持ち込んでツーリングに出かけるのもおすすめです。一方、場内にはミニアスレチックもあるので、キャンプ場の中で遊ぶこともできます。海で遊んだあとは、温水のシャワーで汗を流せるのもうれしいところ。
キャンプサイトへは車の乗り入れが不可ですが、横付けできるのでそれほど負担はなし。日本海と立山連峰の絶景を楽しみながらキャンプができます。
- 公式サイト:浜黒崎キャンプ場
- 住所:〒931-8414 富山県富山市浜黒崎3385-1
- 定休日:なし
- 予約方法:インターネット(問い合わせは電話)
- 予約ページ:https://hamakurosaki-camp.jp/reservation/
- 電話番号:076-438-5767(受付時間 9:00-17:00)
- 予約可能な日程は予約ページから確認を
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ふもとっぱら(静岡県)
言わずとしれた日本一高い山「富士山」を一望できるキャンプ場です。とにかく広大な草原のキャンプサイトにテントを張り、どしっと構える富士山を前にのんびりと過ごす。遊具などの子ども向け施設がたくさんあるわけではないけれど、キャンプを楽しむのに富士山さえあれば十分と思えてしまうほど、圧巻の景色です。
よく晴れた日の朝日、夕暮れ時の赤富士、満天の星。全てが最高で、大人にとっても子どもにとっても、忘れられない1日になるはずです。
中央道経由のルートなら富士五湖の近くや富士の樹海を通るので、ドライブにも最適。東名高速道路経由のルートであれば、富士宮焼きそばなどのご当地グルメが楽しめます。
- 公式サイト:ふもとっぱら
- 住所:〒418-0109 静岡県富士宮市麓156
- 定休日:年中無休(全面貸切の日は利用不可)
- 予約方法:インターネット
- 予約ページ:https://fumotoppara.net/reservation/
- 予約は利用日の前々月の第一水曜日の10:00から(第1水曜が祝日の場合等は翌水曜日。GWや年末年始の日程は変則的になる場合あり)
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青川峡キャンピングパーク(三重県)
名古屋から約1時間、大阪から約2時間弱というアクセスの良さでありながら、広々としたキャンプサイトにはじまり、アウトドアビギナーでも宿泊のハードルが低いログハウス(丸太小屋)やコテージなど、多種多様なサイトと宿泊施設のあるキャンプ場です。
レンタルが豊富で、忘れ物をしがちなビギナーでも安心。売店では地域の名産品やキャンプ道具も販売されており、お土産に購入するのも◯。キャンプ場に隣接する公園はたくさんの遊具があり、1日では遊び足りないほど。ファミリーキャンパーとしては、出入り口ゲートが夜間施錠されるのも、セキュリティー面で安心できるポイントです。
- 公式サイト:青川峡キャンピングパーク
- 住所:〒511-0436 三重県いなべ市北勢町新町614
- 定休日:場内のメンテナンス等により不定休
- 予約方法:インターネット・電話(電話は1週間以内の直近の予約のみ)
- 予約ページ:https://www.aogawa.jp/yoyaku-guide/
- 電話番号:0594-72-8300(受付時間 9:00~17:00)
- 予約開始は利用日の3ヵ月前の10日から(営業日、時期により変わる場合あり)
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関西エリア
マイアミ浜オートキャンプ場(滋賀県)
日本一の広さを誇る湖「琵琶湖」の東側に位置するキャンプ場です。湖畔沿いのキャンプサイトにテントを張り、ときに「ちゃぷちゃぷ」と風で波打つ音に耳をすませながら、のんびりとキャンプが楽しめるフィールドです。もちろん、水着を持参して湖水浴をしてもOK。
キャンプサイトの種類によっては、温水シャワーや電源、流し台が付いているところもあって、快適さと自然のバランスが◎です。
管理棟にはコインランドリーがあり、長期滞在&水遊びをしても不便なく過ごせるので、連休を取って2泊以上のんびりするのが特におすすめです。車で琵琶湖を周遊するのも◯。
- 公式サイト:マイアミ浜オートキャンプ場
- 住所:〒524-0201 滋賀県野洲市吉川3326番地1
- 定休日:なし
- 予約方法:インターネット・電話
- 予約ページ:http://maiami.info/publics/index/5/
- 電話番号:077-589-5725(受付時間 9:00~17:00)
- 予約開始は利用日の3ヵ月前の1日から(1日が土・日曜日、連休などの場合、翌週以降に変更する場合あり)
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リゾート大島(和歌山県)
本州の最南端、和歌山県の紀伊大島にあるキャンプ場。広大な敷地内には、開放感たっぷりのキャンプサイトや「アウトドアの入り口を広げる」がコンセプトのグランピング、コテージなど、ビギナーでも過ごしやすい環境です。
おすすめはなんといっても、絶景が堪能できる露天風呂。そこから見える景色はキャンプ場とは思えないほどで、朝・昼・晩と何度も入りたくなってしまいます。
さらに、遊びのオプションが豊富なのも見逃せない点です。アクティブ派は、SUP(※)やシーカヤックなどの自然体験を、インドア派は、手作りトルコランプ体験がおすすめです。どちらもキャンプ場の姉妹施設で体験できます。
(※)スタンドアップパドルボード。水面でボードの上に立ってパドルを漕いで進むスポーツ。
キャンプ場のすぐ手前には景勝地の「橋杭岩」があるので、観光に出かけるのもいいでしょう。
- 公式サイト:リゾート大島
- 住所:〒649-3631 和歌山県東牟婁郡串本町樫野1035‐6
- 定休日:年中無休
- 予約方法:インターネット
- 予約ページ:https://resortohshima.com/inquiry
- 予約可能な日程は予約ページから確認を
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休暇村南淡路シーサイドオートキャンプ場(兵庫県)
福良湾に面した、開放感のあるロケーションが特徴のキャンプ場です。各サイトに流し台と電源設備が完備。さらに、隣接するホテル「休暇村南淡路」の温泉大浴場まで徒歩10分と、自然豊かなロケーションとこれ以上ない充実した設備が整っています。
目の前の福良湾では釣りができます。釣れる魚種は時期によりますが、サビキ釣り(※)ではアジやサバ、イワシなど定番の魚や、ブリなどの大物が釣れることもあるんだとか。
(※)「サビキ」と呼ばれる擬餌バリを使った釣り。
本州から淡路島へ向かう途中で通る明石海峡大橋は最高のドライブルート。オーシャンビューを横目にキャンプ場へと進みましょう!
- 公式サイト:休暇村南淡路シーサイドオートキャンプ場
- 住所:〒656-0503 兵庫県南あわじ市福良丙870-1
- 定休日:年中無休(年に1、2回メンテナンス休館あり)
- 予約方法:インターネット・電話
- 予約ページ:https://www.qkamura.or.jp/awaji/camp/
- 電話番号:0799-52-0291(受付時間 10:00~20:00)
- インターネット予約の場合、予約開始は宿泊日の6ヵ月前の翌日から(該当日が無い場合は翌月2日から)。電話予約の場合、予約開始は宿泊日の6ヵ月前、同日10:00から(該当日が無い場合は翌月1日から)
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中国・四国エリア
大鬼谷オートキャンプ場(広島県)
命綱を頼りに22種類もの関門をクリアしていく「ツリーアドベンチャー」にはじまり、場内に流れる川での川遊びやヤマメのつかみ取り(夏休み期間)、ホタルやクワガタなどの昆虫採集、マウンテンバイクコースや遊具もあったりと、まさに「遊びの宝庫」なキャンプ場です。それでいて場内には露天風呂があるのだから、文句なし!
キャンプ場は標高約570mに位置するので夏は涼しく、冬は雪が降ります。春夏秋冬、四季を通して1年中遊べるフィールドです。
- 公式サイト:大鬼谷オートキャンプ場
- 住所:〒727-0413 広島県庄原市高野町南257
- 定休日:冬季(12月~3月)のみ水曜日
- 予約方法:電話・インターネット(インターネットはオートキャンプのみ)
- 予約ページ:http://www.ogidani.co.jp/reserve/
- 電話番号: 0824-86-2323(受付時間 8:30〜17:30)
- 予約開始は、オートキャンプは利用月の概ね4ヵ月前から、ログハウス・バンガロー・ツリーハウス・貸別荘は利用月の概ね3ヵ月前から。詳しくは上記予約ページ内にある予約カレンダーを確認
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国営讃岐まんのう公園「ホッ!とステイまんのう」(香川県)
四国唯一の国営公園内にあり、広さ約16へクタールと国内でも有数の広さを誇るキャンプ場です。キャンプサイトをはじめ、炊事場・トイレ・シャワーなどキャンプ場内の設備はきれいに整備されていて、とても過ごしやすいです。
キャンプ場のある公園は、1日では遊びきれないほどの遊具やワークショップ、体験が豊富。ジャングルジムや超ロングの滑り台、滝、自然生態園、広大な広場、プロのガイド付きの森林体験イベントなどなど、語り尽くせないほど遊びの設備が充実している公園です。
- 公式サイト:国営讃岐まんのう公園「ホッ!とステイまんのう」
- 住所:〒766-0023 香川県仲多度郡まんのう町吉野4243-12
- 定休日:火曜日(火曜日が祝日の場合、当日の火曜日は開園し翌日の水曜日は休園。 水曜日が祝日の場合、前日の火曜日は開園。その他時期によって変動あるため、詳しくは公園のサイトを確認)
- 予約方法:インターネット・電話
- 予約ページ:https://sanukimannopark.jp/camp/reservation
- 電話番号:0877-79-1717(受付時間 9:00~17:00)
- 予約開始は利用日の概ね2ヵ月前から。詳しくは上記予約ページ内の予約受付開始日を確認
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九州・沖縄エリア
オートキャンプ竜門(大分県)
九重連山など、自然豊かなエリアにあるオートキャンプ竜門。キャンプ場のすぐ脇を流れる川は6月になるとホタルが舞い、夏になれば場内ではカブトムシやクワガタを見つけられることもあります。
徒歩10分ほどのところには、景勝地の「龍門の滝」があって、新緑や紅葉の季節は名所としても知られ、観光にも困りません。
そして特筆すべきは場内に源泉かけ流しの温泉があること。家族みんなで自然の中でたっぷり遊び、夜は温泉に入ってリラックス。そんな楽しみ方のできるフィールドへ、福岡県の中心部からおよそ1時間半でアクセスできます。
- 公式サイト:オートキャンプ竜門
- 住所:〒879-4632 大分県玖珠郡九重町松木3150-7
- 定休日:なし
- 予約方法:電話
- 電話番号:0973-76-2992(受付時間 9:00-21:00)※少人数で対応しているため、つながりづらい時間帯があります。あらかじめ、ご了承ください
- 予約開始は利用日の3ヵ月前から
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かいもん山麓ふれあい公園キャンプ場(鹿児島県)
九州の南端、「薩摩富士」の愛称で呼ばれる開聞岳(かいもんだけ)の麓に位置するキャンプ場です。開聞岳は標高924mで標高が1,000mに満たないながら日本百名山にも選ばれています。
晴れた日は開聞岳の姿をキャンプサイトから望むことができますが、せっかくここまで来たのならばぜひ登山に挑戦してみてください。登山口はキャンプサイトから歩いて行けます。途中、鎖場があってちょっとだけハードなので、登山靴等の準備はしっかりして慎重に登りましょう。山頂から見渡す景色は、絶景そのものです。
登山が苦手な人には、開聞岳を望みながらのドライブもおすすめ。また、キャンプ場のある指宿市は「砂むし風呂」で有名なので、ぜひ体験してみてください!
- 公式サイト:かいもん山麓ふれあい公園キャンプ場
- 住所:〒891-0603 鹿児島県指宿市開聞十町2626
- 定休日:火曜日(GW・夏休み・年末年始除く)
- 予約方法:電話・来園
- 電話番号:0993-32-5566(受付時間 8:30-21:00)
- 予約開始は利用日の3ヵ月前の月の1日の8時30分から
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ネイチャーみらい館(沖縄県)
沖縄本島のほぼ中央部に位置するネイチャーみらい館は、マングローブ林をカヌーで下る体験など、沖縄ならではのアクティビティが魅力のキャンプ場です。
ビギナーにおすすめのポイントは、レンタル付きのプランがあること。家族やデュオ(2人)など、人数に合わせたレンタル+キャンプサイトのプランがあるため、沖縄本島のキャンパーはもちろん、沖縄在住ではないキャンパーも本土から飛行機で行って手ぶらでキャンプを楽しめます。
テントサイトに泊まりながらカヌーなどの体験をして、沖縄の自然が満喫できる施設です。
- 公式サイト:ネイチャーみらい館
- 住所:〒904-1201 沖縄県国頭郡金武町金武11818-2
- 定休日:年中無休
- 予約方法:インターネット・電話
- 予約ページ:https://www.nature-kin.com/search/?cate_id=7
- 電話番号:098-968-6117(受付時間 9:00〜17:00)
- 予約は3ヵ月前から
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荷物の積み方やスケジュールなど、快適なファミリーキャンプにするために覚えておきたいこと
行きたいキャンプ場が決まって予約をしたら、当日までに荷物や現地での過ごし方などについて準備を進めましょう。その際に、押さえておくとファミリーキャンプがより快適になるコツをいくつか紹介します。車に荷物を積む際は、積む順番に一工夫。緊急時のための備えも忘れずに
- テントは一番手前に積んでおくとキャンプサイトの設営がしやすい
- 食器類など細かいものは、ボックスを準備してまとめると◯
- ボックスやハードクーラーなど、形の決まったものを土台にして、その上に寝袋など柔らかいものや小さいチェアなどを積み上げていく
- クーラーボックスは手前に積む、もしくは後席の子どもの足元など取り出しやすいところに置くと、買い出ししたものを入れるのに便利
- 後方の視界がしっかりと確保できるように、道具は積み過ぎない
- もしものときを考えて、絆創膏やかゆみ止めなどをいれた「エマージェンシーキット」を必ず準備する
- テールゲート(バックドア)を開ける際は、道具が流れ落ちてこないか確認しながら注意して開ける
その他、キャンプビギナーが押さえておきたいこと
- 何事も暗くなると手間取るもの。早め早めの行動を心がける
- テントの設営から、焚き火から、キャンプご飯まで、1日の中にあれこれと予定を詰め込み過ぎると疲れてしまうので、無理をしないように
- 多少の天候不良などの不便さも楽しむ気持ちで臨む
- キャンプ場のルールは必ず事前に把握を。分からないことがあれば、管理人さんに問い合わせる
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慣れてきたら、ぜひ「遠方キャンプ」にも出かけてみよう
基本的には、冒頭で触れたように自宅からアクセスしやすいキャンプ場へ行くのがおすすめですが、キャンプに慣れてきたら、徐々に遠方のキャンプ場へ行ってみるのも楽しいです。遠方へのキャンプは、自分が普段住む地域とは違う自然、文化、食事などが楽しめるのがいいところ。一つのキャンプ場に連泊してじっくりとその地域を楽しむのもよし。少し忙しくなってしまいますが、1泊ずつ移動して旅をするようにキャンプを楽しむのもありです。
キャンプは自然の中で滞在、宿泊するため、四季や自然の豊かさを強烈に体験できます。1つのキャンプ場でも四季が変われば見える景色も変わるので、何度も同じキャンプ場をリピートしてしまうキャンパーが多数います。
また、夜遅くトイレに行きたくて目覚めてしまったとき、テントを出てふと夜空を見上げたときの満天の星は、一生忘れない思い出になるかもしれません。朝早くに日が差し込んできた森の神秘的な姿に心打たれることがあるかもしれません。そういう自然の美しさを近くで体験できるのも、キャンプの魅力のひとつです。
今回は、僕が日本全国を旅する中で訪れたキャンプ場の中から厳選した20ヵ所をご紹介しました。ぜひ、皆さんもお気に入りのキャンプ場を見つけて、キャンプを楽しんでください。
いきなり本格的なキャンプはちょっと不安……という人は、アウトドアメーカーやショップなどが行っているイベントに参加して雰囲気を感じたり、キャンプ場にあるコテージに宿泊してみるところから始めてみたりするのもおすすめです。
家を飛び出し、自然の中で過ごすのは大変なこともありますが、それ以上に得られるものがあるはずです。だから、これだけ多くの人がいま、キャンプを楽しんでいるのでしょう。
最初から全てうまくいくわけではありませんが、徐々にレベルアップしていく自分と家族の成長もまた、ファミリーキャンプの良さなのかもしれません。それでは、素敵なファミリーキャンプを。
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編集:はてな編集部