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そなえトリビア

2021.02.04

【どれが本当?】フェイクニュースや誤報を見分けるために

そなえトリビア

2021.02.04

【どれが本当?】フェイクニュースや誤報を見分けるために

SNSは便利ですが、時には「真偽の不確かな情報を、さも正しい情報かのように見せかける」内容の投稿や、その投稿に騙されてしまったユーザーと出くわすこともあります。今回は、フェイクニュースなどの不確かな情報に騙されないために、心がけたいことをご紹介します。


SNS時代ならではの迷惑情報「フェイクニュース」とは

情報をでっち上げたり、不確かな情報をさも正しいかのように発信したりする
フェイクニュースとは、読んで字のごとく「嘘の情報」のこと。中でも、SNSなどで人々の関心を集めそうな情報をでっち上げて発信したり、真偽の不確かな情報をさも正しい情報であるかのように発信したりするケースを指すのが一般的です。

情報を信じた人からさらに拡散されて、爆発的に広がることも

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不特定多数の人の投稿を目にするSNSでは、偶然目にしたフェイクニュースの情報を信じてしまう人も少なくありません。そういった人が緊急情報や、有用な情報だと勘違いしてシェアすることで、フェイクニュースが嘘と気づかれないまま爆発的に広がることもあります。

愉快犯、思想誘導、誹謗・中傷、広告収入など目的はさまざま
フェイクニュースは、愉快犯的な満足感を得るためだけに発信されているように見えるかもしれません。しかし実際は、多くの人にフェイクニュースを信じさせることで、混乱を扇動したり、特定の思想へ誘導したり、特定の人物や企業などを誹謗・中傷したり、SNS投稿の閲覧数を稼いで広告収入を得たりといったさまざまな目的が考えられるのです。

「拡散されやすい」フェイクニュースの内容は?

人の生活や健康、命にかかわる差し迫った内容

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「○○社の製品で深刻な後遺症が出た人がいるので今すぐ使用をやめて」、「猛獣が街中へ逃げ込んだ」など、人の生活や健康、命にかかわるニュースは、家族や大切な人に知らせたい、ひいては影響を受けるかもしれない人にできるだけ多く伝えたい、とつい考えてしまうもの。2020年春はその心理をついた「トイレットペーパーが品薄になる」というフェイクニュースが拡散され、信じてしまった人の買い占めをきっかけに、本当に品薄が続くという現象が起きました。

「メディアが報道しない真実」など陰謀論を唱える内容

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「○○選では大規模な不正があったが隠蔽されている」、「○○の事件はスポンサーに忖度してメディアが報道しない」など、表沙汰にならない悪事を暴くかのように見せかける、いわゆる陰謀論のフェイクニュースも多数見られます。正義感を刺激するような伝え方で、メディアが報じていないという状況を“もっともらしさ”として利用するため、人によっては騙されやすいパターンです。

「嘘のような本当の話」に見えて、皆がおもしろがってしまう内容
「(有名人)には表沙汰になると恥ずかしい秘密がある」、「奇跡的な偶然が重なって生まれた、とても感動的な話」など、「本当だったらおもしろい」という内容から拡散されるフェイクニュースも見られます。人間には自分が聞きたいことだけを聞こうとする特性がありますから、「おもしろい」「誰かと共有したい」が勝ってしまうと、つい情報の信憑性をないがしろにしてしまうことがあるのです。

新たなパターンのフェイクニュースが登場する可能性も
ここでは過去に見られた主なフェイクニュースのパターンをご紹介しましたが、一度パターンが見抜かれれば騙される人は減りますから、今後はさらに別のパターンのフェイクニュースが登場する可能性ももちろんあります。新しい情報にアンテナを張っておくことも重要なポイントです。

フェイクニュースに騙されないためには?

すぐに「見抜こう」とせず、まずは「よく調べ、様子を見る」

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フェイクニュースが広がりやすい原因のひとつとして、SNSの特性上「すぐに目を通して、すぐに拡散できる」ことが挙げられます。「すぐに真偽を見抜き、いち早く知らせたい」と考える人は、すでにフェイクニュース発信者の術中にハマっているかもしれません。逆に「慌てて見抜こうとしない」心がけが重要です。
正しいと思える情報でも、まずは次に挙げるような周辺情報を調べ、タイムラインやトレンドの様子をしばらく見守り、信憑性が高まったところで拡散するようにします。

「目を引く」、「拡散させたがる」、「不安を煽る」、「語気が強い」情報はまず疑う
目を引くセンセーショナルな情報は拡散したくなるものですが、実はその心理を利用されているかもしれません。【拡散希望】のようにシェアを促す書き方や、「○○が危ない」といった不安を煽る書き方、強い語気で深刻さを訴えようとする書き方も、あなたの冷静さを奪って情報を吟味する時間を与えず、すぐに拡散させようとしているのかもしれません。情報の内容もですが、なぜそういった書き方をしているのかにも目を向け、疑ってみましょう。

「情報源は確かか」、「他のメディアではどう報じているか」、「投稿時期はいつか」を確認
フェイクニュースに多いパターンが「知り合いの○○関係者に聞いた」といった、特定できない人・企業・団体などを情報源としているものです。公式発表などの確かな情報源がない場合は、正しいと言い切れない情報だと割り切り、シェアは控えましょう。
また、SNSで得た情報は、拡散する前にニュースサイトや新聞、報道番組など他のメディアでどう報じられているかもチェックし、客観的に見てみましょう。
そして意外な盲点になりやすいのが、投稿時期です。古い投稿にはその時点の内容が反映されていますので、すでに問題が解決していたり、嘘だと証明されていたりすることもあります。

そもそも、人を騙そうとしてそれらしい内容や書き方をしているのがフェイクニュースです。確実に見抜く簡単な方法はない、自分も騙されるかもしれないということを日ごろから心がけることが大切です。鵜呑みにしてシェアしたり、行動したりしてしまう前に、信頼できる情報かをきちんと確かめるようにしましょう。

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