古谷純平選手

皆さま、いつも温かいご支援ご声援ありがとうございます。
今大会は東京2020オリンピック本番と同じコース、同じ時間帯に行われ、各国選考レースともなっており、1年後の本番をよりリアルに想定してのレースとなりました。
今シーズンは前半戦の半年間ほど、怪我が相次いだり、オーバートレーニング症候群になったりで、思うようなレースやトレーニングが全くできず、苦しい思いをしてきました。怪我も体調も万全な状態に回復し、やりたいトレーニングを十分に行えるようになったのが、今大会の1か月ほど前だったということもあり、今大会においては、スイムとバイクを先頭集団で展開すること、ランでは現状の最善を尽くすことを目標にレースに臨みました。
スイムではスタートでうまく抜け出すことができず、ブイ周りでは特にバトルに巻き込まれ、序盤は思うように展開することができませんでした。1周目を15位で通過すると、2周目では既に集団が縦長になっていたため、うまく流れを利用しながら少しずつ順位を上げ、最終的に11位でスイムをフィニッシュしました。その地点で第一集団に入れるか入れないかのボーダーラインであり、トランジットでの数秒に展開の全てがかかる中、全選手中1位のタイムでトランジットをこなすことができ、ギリギリ第一集団に入ることができました。
バイクは非常にテクニカルなうえに、台風の影響で風速10m以上の強風が吹く中でのレースとなりました。特に集団内での位置取りが今回のコースにおいては重要で、女子のレースでもそうであったように、男子のレースでも集団の後方を走っていた選手はことごとく集団から脱落していきました。その中で日本人として唯一、スイム終了時からバイクフィニッシュまで先頭集団で展開できたことは非常に良かったと思っています。
ランに関してはまだまだパフォーマンスが戻り切っていない状態であったため、非常に苦しい展開となりましたが、オリンピック本番を想定した暑熱対策も試すことができましたし、現状の最善は尽くせたので、順位こそ35位と満足できるものではありませんでしたが、悔いは一切ありません。
今大会終了後から、更に調子も上がり始め、久しぶりにまだまだいける!という感覚を取り戻しています。シーズン前半戦の遅れを後半戦で取り戻し、東京2020オリンピック選考を戦い抜けるように、まずは2週間後に控えるワールドカップ・バニョレスに向けてしっかり準備をしていきます。
皆さま、引き続き温かいご声援のほど、よろしくお願いいたします!!