「多様な社員全員が成長し活躍する会社」の実現に向けて

MS&ADインシュアランス グループ ホールディングス株式会社
三井住友海上火災保険株式会社

執行役員本島 なおみ

ダイバーシティ&インクルージョン(以下「D&I」)は、中期経営計画「Vision2021」に掲げる「多様な社員全員が成長し、活躍する会社」を実現し、当社が持続的に成長していくためのベースです。
グローバル化や人口構造の変化、デジタライゼーションの進展等、当社の事業を取り巻く環境は大きく変化しています。世の中の多様性は急速に広がり、社会や、お客さまからの要望も多様化しています。このような環境変化に迅速に適応していくためには、多様な価値観や様々な感性を持つ社員がお互いを尊重し、認め合い、異なった考え方や知識・経験を活かす組織が必要です。そこから、新たな視点・発想が生まれ、よりよい意思決定やイノベーションにつながるのです。

D&Iを推進する上で取り組むべきテーマは、大きく分けて3つあると考えています。「働き続け活躍し続けられる環境の整備」、「多様な意見が活発に出る職場づくり」、「管理職のアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の克服」です。
「働き続け活躍し続けられる環境の整備」については時間をかけて整備してきましたが、制度が本当に十分か、社員にとって使いやすいかをあらためて検討し、バージョンアップしていく必要があると考えています。
また、誰もが安心して自分の意見を言える環境づくりが、あらゆるレベルで不可欠です。それが組織に必要な緊張感とイノベーションを生み出すからです。大変な仕事は男性に割り振るべきものと思い込みがちな傾向を管理職が自覚し、乗り越えるための取組みも進めます。
女性社員が変化をチャンスと捉え、さまざまな経験を通して自信を深めていく機会を得ることも重要です。会社や上司は、制度運営や適切なジョブアサインメントなどによって、その支援をしていきます。

MS&ADグループ全体でもD&Iを進めていくため、私は持株会社であるMS&ADインシュアランスグループホールディングスのD&I担当執行役員に任命されました。取り組んでいるのは、情報の共有と発信です。これまでも、グループ各社が各々、独自の取組みを実施してきましたが、グループ内の情報の共有と発信が十分ではありませんでした。そこで、国内保険会社5社の人事担当から成るワーキング・グループを設置し、グループ各社の特徴ある取組みを共有して気付きを得る機会を定期的に持っています。そこで得られた成果を積極的に情報発信していきたいと考えています。

人事部門以外の社員からもできる限り意見を聞いていきます。D&Iは人事部門だけでできるものではなく、全社全部門で取り組むべきもの。限られたメンバーの閉じた取組みであってはならないと考えています。D&Iは、誰一人として欠けることなく幸せになるための取組み。その結果は全員に返ってくるものだからです。