2005年にジャワ島パリヤンでの植林を開始

保険会社は紙を多く使う会社だから、地球に森を戻そう、そんな思いから始まったプロジェクトでした。
おりしも、世界的に熱帯林の急激な減少が問題化している中、世界でも有数の熱帯林をもち、その減少に悩むインドネシアで林業省が進める熱帯林再生の思いに共感し、企業として初めて同省と正式な連携をとるプロジェクトとして、2005年にジャワ島パリヤンでの植林が始まりました。

地域にもともと育っていた在来種から苗を育て、本来の多様な植生の森に戻そうと30種もの木々を植えました。
より地域に貢献するため、植林作業は地元住民を雇用して行い、また換金できるよう、果物を植えたり、木が高く育つまでは、木の足元で農業もおこなうアグロフォレストリー方式をとりました。

~森を守ることの大切さを伝える~環境教育プログラムをサポート

地元民による不法伐採によって丸裸になった森をもとに戻すことは、木を植えるだけでは終わりませんでした。当初は、植えた木が切られることも発生し、森を守ることの大切さを伝える必要性を痛感。
次の世代を担う子どもたちに、森の大切さを学んでもらう環境教育も行いました。

環境教育は、地元の実情に沿った教育という観点から、当社が直接行うのではなく、地元の名門大学「ガジャマダ大学」と連携し、彼らが環境教育プログラムを提供できるよう、サポートしたのです。彼らのプログラムは年々改善され、今は、より多くの子どもたちに環境の大切さを学んでもらえるよう、学校の先生への教育に注力しています。

森の生態系を継続的にモニタリング

森の生態系が戻ったかどうかは、木の生長だけを見ればいいわけではありません。

もともといた生きものがどれだけ戻ってきているのかを知るため、昆虫と鳥類を対象として、ガジャマダ大学とともにモニタリングを実施しています。これらの生物が森にどれだけ生息しているのかを年を追ってその変化を把握し、森の生態系の回復を確認しています。

森と持続的に共生できる暮らしを考える

この地域は、森林地域でありながら、人口密度の高い地域です。耕作面積が少ないために、森を切って耕さざるを得ない…。そんな根本的な問題に立ち向かわなければ、森と持続的に共生できる暮らしをつくることができない。
この点が6年にわたって地域とともに考えながら、森を再生してきて見えてきました。
そこで、2011年度からは、地元農民が森林を切ることを繰り返さないよう、農民40名を対象に、トウガラシの栽培等の農業技術指導等を行い、収入向上に力を入れています。参加した農民が近隣の農民に教える動きも出ています。

熱帯林再生プロジェクトを社員が直接現場で体験

熱帯林再生とはどんなプロジェクトなのか、長年の取組みや成果を、さまざまな形で情報発信していたものの、社員が直接現場で体験する機会はありませんでしたが、2014年に初めて社員等ツアーを実施、31名が参加しました。植林地のトレッキング、記念植樹、農業技術指導に参加している農民のアシストによるトウガラシの作付け体験、現地法人が日頃から支援している地元小学校との交流を行うなど、本プロジェクトの現状と成果を実感しました。

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