薄暮時に、ヘッドライトを点灯せずに乗用車を運転して片側1車線の道路を走行していたAさん(32歳)は、道路を横断してきた自転車との衝突事故を起こしてしまいました。幸い死亡事故には至らずにすみましたが、自転車に乗っていたBさん(68歳)は骨折等で全治3か月の重傷を負いました。
この事故の場合、まず、車が接近しているにもかかわらず、なぜBさんが横断したのかが問題になりますが、Bさんは衝突する直前までAさんの車に気づかなかったということでした。
事故当時は、日が暮れてあたりが薄暗くなった頃で、ほとんどの車はヘッドライトを点灯していましたが、Aさんの車は点灯していませんでした。そのためBさんは、ヘッドライトを点灯した数台の車が通過した後、ヘッドライトが途切れたので、車は来ていないと思って横断を開始したのです。
一方、車を運転していたAさんのほうは、Bさんの自転車に気づいていましたが、自車が接近しているのだから、まさか横断してはこないだろうと思っていたということです。そこには「Bさんは自車に気づいているはずだ」という思い込みがあったと考えられます。また、ヘッドライトを点灯していなかったことについては、薄暗くはなっていたものの、ヘッドライトを点灯しなくても見える状況だったので点灯しなかったということでした。 |