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安全運転のポイント-子供との事故防止と住宅街の安全走行-

車が走行するのは幹線道路ばかりではありません。商店街の道路もあれば、住宅街の道路もあります。
幹線道路の場合は車が主体といってもよいのですが、商店街や住宅街の道路の場合はそうとはいえません。特に住宅街の道路は歩行者や自転車が主体であり、車は脇役といってよいでしょう。
住宅街の朝夕は通学・通園する子供たちが道路にあふれます。そこで、子供との事故防止を中心に住宅街の安全走行について考えてみることにしましょう。


住宅街の事故事例

車で営業活動をしているAさんは、次の取引先を訪問するため幹線道路から住宅街の道路へ入りました。そこは普段はあまり走行しないのですが、取引先へ行くのに近道になることもあって、その日は住宅街の道路を走行することにしたのでした。ちょうど下校の時間帯で、道路脇には子供たちの姿がみられ、学校に近づくにつれて、その数も多くなっていきました。Aさんは万一に備えてスピードを落としました。やがて学校を過ぎ、しばらく走行すると子供の姿も減ってきました。そのためAさんはややスピードを上げて走行し、しばらくして前方に数人の子供が歩いているのを発見しました。
しかし、子供たちは歩道を歩いており、それほど危険とは感じなかったので、そのまま進行したところ、歩道の子供たちがふざけあい、そのうちの一人が急に車道に飛び出してきました。Aさんはあわててブレーキを踏みましたが、間に合わず、全治3か月という大ケガを負わせてしまいました。


事故に至ったプロセス

事故に至ったプロセスを整理してみると、次のようになります。
1.次の訪問先への近道になるため、普段は走行しない住宅街の道路を走行した。
2.時間帯が学校の下校時間と重なっていた。
3.学校に近づくにつれて子供の姿が多くなってきたので、スピードを落とした。
4.学校を過ぎてしばらくすると、子供の姿が減ってきたので、ややスピードをあげた。
5.前方の歩道に数人の子供を発見したが、あまり危険は感じず、スピードも落とさなかった。
6.ふざけあって子供の一人が車道に飛び出してきた。
7.予想外の出来事にあわててブレーキを踏んだが、間に合わなかった。


事故の原因

この事故の原因は、子供の行動特性を十分には認識していなかったといとう点にあります。Aさんの運転行動をみると、学校に近づき子供の姿が増えてきたときには、危険を感じてスピードを落としたものの、子供の姿が減るとスピードをあげています。おそらくAさんは「子供の姿が減ったから、危険も減った」と判断したものと考えられますが、ここに大きな落とし穴があります。学校周辺の道路や通学路では、たとえ子供の姿が減っても、危険が減ったわけではありません。見えないところから子供が飛び出してきたり、歩道を歩いている子供が急に車道に飛び出すというケースはよくあります。Aさんには、こうした子供の行動特性がしっかりとは認識されていなかったため、的確な危険予測ができませんでした。それが重大な人身事故につながった大きな原因と考えられます。


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