海外旅行に行く際、現地での楽しい出来事に思いを馳せるものですが、忘れてはいけないのが万が一のときの対応です。現地は当然ながら外国であり、日本とは制度が大きく異なっている場合もあります。たとえばシンガポールで海外旅行中に病気やケガをしてしまった場合、どのような治療をどれくらいの医療費で受けることができるのでしょうか。また、医療保険などはどのようになっているのでしょうか。
今回は、シンガポールでの医療費や医療制度についてご紹介します。

シンガポールの医療システム

シンガポールの医療システムは、基本的にイギリスに則っています。そのため、日本では見られないような医療システムもいくつかあります。
最も大きな違いは、病院が一般総合医と専門医にわかれているということ。日本の場合、外科や内科などそれぞれ専門で扱っている病院やクリニックに初診時からかかることができますが、シンガポールの場合はまず一般総合医に行かなければいけません。そこで専門的な治療が必要だと判断された場合は、専門医を紹介してもらいます。シンガポールでは全医師の6割ほどが一般総合医、4割ほどが専門医とされています。ちなみに、シンガポールにある日系のクリニックはそのほとんどが一般総合医です。
また、医療保険の制度も大きく異なります。日本の医療保険制度では、それぞれの処置で細かく点数が設定されていて、保険診療の範囲であればどこで治療を受けても医療費は一律です。しかし、シンガポールの場合は料金を病院や医師が決めているため、同じ治療を受けても場所や人によって料金が変わります。日本の医療保険制度に慣れている人からすれば、病院によって料金が異なるというのはやりにくいでしょう。

シンガポールの医療費

医療保険制度が異なるシンガポールでは、医療費も大きく異なります。
シンガポールの救急車は、日本と同じく無料です。しかし、シンガポールの場合は民営の救急車というものがあり、こちらを利用する際には10,000円~15,000円の費用がかかります。初診料は日本に比べて2倍くらいであり、手術の治療費も全体的に日本よりも高くなる傾向にあります。ただし、前述したようにシンガポールは自由診療であるため、病院によっては日本よりも安くなることがあります。
また、病院の部屋代に関しては個室・相部屋ともに日本よりも安い場合が多く、ICUなら半分以下です。こういったことから、海外のなかでは比較的医療費が安いといえます。

海外旅行保険でもしもに備える

シンガポールは医療費が比較的安いとはいえ、海外では日本の医療保険が利用できないため、全て実費で支払わなければいけません。これでは、負担が大きすぎるといえます。そのため、海外旅行に行く際には、海外旅行保険に加入するようにしましょう。
海外旅行保険は、出発してから帰ってくるまでの間に起きた事故やかかった病気による損害を補償してくれるものです。海外旅行保険は普通の医療保険とは違って都度契約しなければいけませんが、安心して海外旅行を楽しむためには加入しておくべきでしょう。
海外旅行保険の契約は空港ですることもできますが、家を出たときから保障期間となる海外旅行保険の性質を考えれば、事前に契約しておくほうがお得です。

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