• 2011年8月18日

インドネシア「シナールマスMSIG生命」の営業開始について

三井住友海上火災保険株式会社

三井住友海上火災保険株式会社(社長:柄澤 康喜)は、今年5月2日にインドネシア・シナールマスグループ傘下のシナールマス生命(PT Asuransi Jiwa Sinarmas)と合意した戦略的資本提携につき、8月12日にインドネシア政府財務省より、「シナールマスMSIG生命(PT Asuransi Jiwa Sinarmas MSIG)」としての営業開始について最終認可の通知を受け、営業活動を開始しました。

当社は、既に、7月1日付けでシナールマス生命が行う第三者割当増資を引き受け、出資比率50%のパートナーとなっており、今回の最終認可を受け、インドネシアにおける当社の生命保険事業が正式にスタートします。

当社は、本提携事業を早期に軌道に乗せることにより、成長著しいアジア市場においてさらなる事業基盤の拡大を目指します。

1.戦略的資本提携の開始

当社が、7月1日付けでシナールマス生命(非上場)の第三者割当増資を単独で引き受けました。引受金額は7兆インドネシアルピア(約672億円)となり、出資後の株主構成は、シナールマス・マルチアルタ(シナールマス・グループの金融持株会社)が50%、当社が50%となっています。また、同じく7月1日付けで日本より常勤の役職員3名を派遣し、経営への参画を開始するとともに、今般の「シナールマスMSIG生命」への社名変更により、正式にインドネシアでの生保提携事業をスタートさせました。

2.今後の方向性

  • (1)提携の方向性
    シナールマス生命は、銀行窓販を中心に、富裕層への貯蓄性商品(養老保険等)の販売により成長してきた会社です。
    今後、さらに収益性を高めるため、同社の既存顧客である富裕層への販売に加え、インドネシアの巨大な中間層市場の深耕に向けた保障性商品(収入保障などの死亡保険や医療保険)の販売強化を目指します。具体的には、グループの三井住友海上きらめき生命や三井住友海上プライマリー生命が、国内生保事業で培った損保系生保のビジネスモデルを、商品や研修・教育体制など各種ノウハウの提供を中心に、インドネシア生保市場へ応用する予定です。
  • (2)業績の見通しなど
    シナールマス生命は、これまで、収入保険料・純利益とも毎年20%超の伸びを積み上げてきましたが、「シナールマスMSIG生命」となった以降も、市場の成長と本提携の進展により年間30%超の伸びが見込まれています。
    本提携は、既に強い販売網を持つ現地有力グループとのものであり、当社では、早期の利益貢献を予定しています。また、インドネシア損保業界で第6位に位置する当社損保客への生保追販も積極的に行い、生損クロスセルによる相乗効果も期待しています。

シナールマス・グループならびにシナールマス生命の概要

シナールマス・グループは、傘下に金融・保険、紙パルプ、農業・食料、不動産の各事業を展開するインドネシア最大手のコングロマリットのひとつです。

生命保険事業は、損保や銀行と同様に、グループの金融持株会社(シナールマス・マルチアルタ(PT Sinar Mas Multiartha Tbk))傘下の主要事業と位置付けられており、シナールマス生命の収入保険料はインドネシア生保全45社中2位(2010年度)と、業界におけるリーディングカンパニーのひとつです。

同社はインドネシア国内における圧倒的なブランドと卓越したビジネスモデルにより、過去一貫してトップラインを伸ばし高い収益率を達成してきました。2010年度の保険料収入は約891億円、純利益は約52億円に達します。

また、同社は主力チャネルの銀行窓販、販売代理人を中心とし、その他ダイレクト販売等の多様な販売チャネルを通じて、顧客ニーズに応じた幅広い商品を販売することにより、高い成長率と収益性を確保しています。

(参考)シナールマス生命の概要
開業 1985年
生命保険収入保険料 約891億円(2010年度)
純利益 約52億円(2010年度)
総資産 約1,099億円(2010年度)
純資産 約144億円(2010年度)
ROE 36%(2010年度)
従業員数 591名 *2010年12月現在
  • *本資料ではインドネシアルピア・日本円の為替レートを1ルピア=0.0096円で換算

2.インドネシアの生保市場

インドネシアは約2.4億人(世界第4位)の人口を有しますが、生命保険料の対GDP比率は1%台に留まっています(日本は7.2%)。一方、同国の過去5年間の実質GDPは安定的に平均5%以上で成長を遂げており、人口の約4割を占める中間層にも今後、生命保険ニーズの高まりが見込まれ、マーケットの急速な拡大が期待されています。

また、同国は世界最大のイスラム人口を擁しており、今後はタカフル(相互扶助を趣旨としたイスラム圏における保険類似制度)の市場としても有望視されています。

3.当社のアジア戦略

当社は、持続的な成長の実現に向けた戦略の1つとして、海外における損保事業・生保事業への積極 的な事業投資を指向しています。特に生保事業への投資においては、成長著しいアジア市場に戦略の 重点を置き、昨年4月に中国の生保「信泰人寿保険社」への資本参加、同10月にはマレーシアの生 保「ホンレオン・アシュアランス社」への出資と、着実な展開を図ってきました。

また、今年4月にはマレーシアのホンレオングループのタカフル会社へも出資を完了し、タカフル市場へも参入を果たしました。当社は今後も、更なる事業基盤の確立に向けた取組みを加速していきます。

以上