• 2011年4月1日

平成23年度入社式 社長メッセージ

三井住友海上火災保険株式会社

本メッセージは、2011年4月1日の新入社員入社式(於:住友入船ビル 9時15分開始)において、社長の柄澤康喜が新入社員433名【全域型130名 地域型6名 地域型(キャリア職)297名】に向けて発信したものです。

入社おめでとう

皆さん、入社おめでとう。

東北関東大震災

まず最初に、3月11日に発生した東北関東大震災で、亡くなられた方々のご冥福を祈り、皆さんと一緒に1分間の黙祷をささげたいと思います。

私たちの使命

今回の大地震は、まさに未曽有の大災害で、各地に甚大な被害をもたらしました。皆さん方の先輩社員は、震災が発生した3月11日から、一日も早い被災地の復興に、損害保険会社として少しでも役立ちたい、被災されたお客さまに少しでも安心していただきたい、という熱い思いで、被災地のみならず、全国の社員が昼夜を問わず、懸命の努力を続けています。「一人は万人のために、万人は一人のために」、これは保険の本質を表した言葉ですが、今日の状況こそ、損害保険の存在意義を踏まえ、私たちが使命を果たすべき時です。

私は、先日、仙台、石巻を中心とする被災地に行ってきました。大津波に全てをのみこまれた被災地は、とても言葉では言い表せない状況でした。そして、実際に被災された社員や代理店の方の話を聞いた時、胸の内からこみ上げてくるものに、堪えることができませんでした。その中に、昨年入社したばかりの女性社員がいました。皆さんの先輩です。彼女は、地震が発生した当時、支社のビル内で勤務していました。尋常ではない揺れとその後に襲ってきた大津波に、何とか高台まで逃れましたが、大津波がどんどんと街を飲み込む音が、いまでも耳から離れないと語ってくれました。彼女は、多くの方が亡くなられたことを知って、自分の命が残ったことを何日も何日も考えたといいます。そして、「普段の生活が、いろんなことに恵まれていること。生きるということは、一生懸命にならないとできないこと」に思いが至った時、ようやく少しだけ前向きになれたそうです。今、彼女は、必死に、代理店、お客さま対応をしています。そんな彼女の言葉です。「自分が生かされた命を、今自分のできること、会社の使命を果たすことに生かしたい」皆さんも、この言葉の持つ意味を是非考えて見てください。被災地の復興には、まだまだ長い道のりが必要です。本日から、三井住友海上の一員となった皆さんも、一日も早い復興のために一緒に努力をしていただきたいと思います。

「5つのバリュー」を行動の指針に

さて、本日、全国で433名の若い皆さんを、私たち三井住友海上の新たな仲間に迎えたことを、こころから歓迎します。そして本日から、三井住友海上の一員となる皆さんに、是非胸に刻んでいただきたいことをお話します。それは、当社社員が共有する「5つのバリュー」です。常日頃から、このバリューを胸に刻み、そして壁にぶつかったとき、このバリューに立ち返ってもらいたいと思います。

一つ目は、「お客さま第一」です。

企業は、お客さまに認められ、喜ばれる、商品・サービスを提供していくことが、その存在意義であり、そのために、常にお客さまのことを考える姿勢が必要となります。また、保険商品は目に見えないものであるため、お客さまも、ご自身のニ-ズに気づかないことが多くあります。その意味では、ただお客さまの意見を「お伺いする」だけでなく、お客さまの気づいていないニーズに応えるという、深い意味での「お客さま第一」を目指し、そのニーズを掘り起こすための力を身につけてください。

二つ目は、「誠実」です。

あたりまえに聞こえるかもしれませんが、社員の一人ひとりが常に「誠実に努力する」ことが、企業としての信頼を支える上で、きわめて重要です。ビジネスの局面だけでなく、私生活も含めた広い意味で当社社員として「誠実」であることを心がけてください。

三つ目は「チームワーク」です。

損害保険事業は、代理店、お客さま、事故に遭遇した契約者、被害者など、社内外のたくさんの方とかかわる仕事です。様々な方と、しっかりした信頼関係を構築し、「チーム」として仕事を進めていくことが重要であり、周りに広がるチームの大きさがその人の仕事の実力と言っても過言ではないでしょう。相手の個性・人格を尊重し、真摯に向き合うこと、そして、常に自分から明るくコミュニケーションをとることを実践すれば、きっと皆さんの回りに皆さんなりのチーム、チームワークというものができてくるでしょう。

四つ目は「革新」です。

変化のスピードが速く、何が起きるかわからない、不透明で厳しいこの時代を生き抜き、その中で成長していくためには、企業も常に「革新」を行っていく必要があります。皆さん、まずは基本をしっかり身につけることが大前提となりますが、そのうえで是非、「自ら考え」「自分なりの工夫をする」ということを常に心がけていただきたいと思います。そして、当社の革新を進める大きな力となってください。

最後は「プロフェッショナル」です。

「プロフェッショナル」という言葉の語源は「プロフェスprofess」という動詞であり、「倫理を守ることを宣誓する」という意味を持っています。真の「プロフェッショナル」となるために、知識・技術だけでなく、常に自分の仕事の本質を見つめ、追及するという、高い倫理観と、それを継続し続けるという、「意思の力」を身につけてください。

今申し上げた「5つのバリュー」は必ず、胸に刻み、常に自らを振り返る指針としてください。
そして、「5つのバリュー」を実践するための「実力」を、日々の業務と、自己研鑽の中で身につけていただきたいと思います。

社員が最大の財産

私は社長として約束します。皆さんが入社した三井住友海上は、社員が最大の財産であると考え、その個性を大切にします。また、先輩たちは、皆さん方のチャレンジ、成長を温かく見守り、時には厳しく後押しをしてくれます。皆さんは是非「自分らしく」その持てる力を思う存分発揮し、三井住友海上の社員としての大きな一歩を踏み出してください。

当社は、昨年4月にあいおい損保、ニッセイ同和損保との経営統合を果たし、国内最大の損保グループとなりました。そして、今まさに、当社・当グループとしての真価が問われています。お客さまに喜んでいただける商品・サービスを提供していくこと、迅速で適切な保険金支払いで、お客さまに満足いただける企業になること。成長著しいアジアをはじめとする海外事業で、世界のグローバルプレイヤーと伍していける実力を付けていくこと。こうした目標に向け、常にポジティブに物事を捉え、絶え間ない成長に向けて、社員一人ひとりが、立ち止まらず、チャレンジしていく。これが、当社が目指すべき姿です。入社式に臨んでいる皆さんの真摯な、そして熱い思いが、私たち三井住友海上に大きな力をあたえてくれることを期待しています。

最後にもう一度、お祝いの言葉で締めくくりたいと思います。入社おめでとう。そして、ともに三井住友海上の未来を切り拓いていきましょう。

以上